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保育園での「ごっこ遊び」の楽しみ方。年齢別のおすすめとねらい

おままごとをする女の子
幅広い年齢で親しまれている「ごっこ遊び」。定番のおままごとやお店屋さんごっこから、電車ごっこ、お医者さんごっこなど、想像次第でどんなものにもなれる魅力があります。今回は、ごっこ遊びのねらいや注意点、実際におすすめの遊びなどをご紹介します。

ごっこ遊びとは

くまのぬいぐるみに話しかける女の子
保育園や幼稚園では定番かつ人気の遊びのひとつでもある「ごっこ遊び」。何かになりきったり、ある物を別の物に見立てたりして遊びます。「ままごと」や「お店屋さんごっこ」なども、ごっこ遊びのひとつです。

2歳頃からごっこ遊びを楽しむ子どもが増えてきますが、1歳の子どもでも「見立て遊び」として楽しむことができます。幅広い年齢で楽しめるので、ぜひ活動に取り入れてみてくださいね。

ごっこ遊びのねらい

キッチン型のおもちゃで遊ぶ女の子
ごっこ遊びをするときには、年齢や子どもたちの状況に合わせてねらいを立てる必要があります。
  • 見立て遊びを通して保育者やお友だちとコミュニケーションを取る
  • 簡単な言葉のやり取りを楽しむ
  • 自分のイメージを膨らませながら、それを表現して遊ぶ
  • 他児とイメージを共有し、協力してひとつの遊びを楽しむ
  • 身近な人を模倣して楽しむ
乳児クラスの場合はまず、見立て遊びでコミュニケーションを取ることや、言葉のやり取りをすることをねらいにしてみましょう。幼児クラスになると、自分の想像したことを表現したり、お友だちとイメージを共有して一緒に遊ぶことを楽しむようになっていきますよ。

ごっこ遊びで身に着くこと

電車の駅員ごっこをする男の子
ごっこ遊びを取り入れることには、たくさんのメリットが考えられます。年齢や遊び方によって身に着くものも異なってくるので、子どもたちに合わせてねらいに取り入れてみましょう。

想像力・発想力

ごっこ遊びは、自分以外の誰かになりきったり、目の前にないものを何かで代用して見立てたりしながら、想像力を発揮する遊びです。自分で演じたい役や場面をイメージして遊ぶことで、想像力が育まれます。

また現実とは違う出来事を考えることで、発想力も身に着きます。子どもならではの世界観がおもしろいので、言葉や行動に注目しながら見守ってみましょう。

社会性

お店屋さんごっこ、おままごと、電車ごっこなどを通して、社会のルールに触れる機会になります。たくさんの人と関わって生活していく中で、どのように振舞えば良いのか、どのような言葉遣いや決まりがあるのか、など社会で生きていくうえで大切なことをごっこ遊びを通して学ぶことができますよ。

協調性・コミュニケーション能力

ごっこ遊びは、お友だちや保育士さんと一緒になって遊ぶことも多いですよね。その中で、言葉でコミュニケーションをとったり、自分のイメージを伝えたり、どうやってみんなで仲良く遊ぶのか考えたりすることができます。

幼児クラスになると、特に言葉が発達し、お友だちとのコミュニケーションも増えていきます。保育士さんの見守りの姿勢もとても重要になりますね。

思考力

ごっこ遊びを進めていくと、「こんなものが欲しい」「こんなものを作りたい」と、自分のイメージを表現するためにさまざまなことを考えます。

例えば、お店屋さんごっこをしている中で「お母さんとお買い物に行ったときに、お店の人がお金を出す箱(レジ)があった」と思い出し、実際にそれを使いたいと考えます。そしてレジを作るにはどんな素材を使えばいいか、どんな形だったか、と更に考えていくことができ、思考力を育むことができます。特に幼児クラスでは、このように物事を深く考えて表現しようとする姿が見られるでしょう。

心理的発達

ごっこ遊びは、別の誰かになりきるという点で心理的な発達を促すことも考えられます。例えばお店屋さんごっこをしている中で、お客さん役のお友だちに「ありがとう」と言われる経験を通して、「“ありがとう”って言われたらうれしい気持ちになるんだ」と感じ、他者の気持ちに気付くことができます。自分と他者とで違う気持ち、考え方があることに気付くきっかけになりそうです。

また、「こうしたらお友だちはうれしいかもしれない」「こんなことをしたら喜んでもらえるかもしれない」と、思いやりの心を育む機会にもなりますよ。

ごっこ遊びをするときの注意点

お医者さんごっこをする女の子
ごっこ遊びを通して子どもたちがさまざまな力を身に着けるために、保育士さんが注意したいポイントがあります。

環境を用意する

ごっこ遊びをするときは、子どもが想像力を発揮して夢中になって世界観に入り込めるような環境を用意することが大切です。子どもの発想は豊かで、どんどんと新しいものが出てくるので、最初から全てを揃えるのは少し難しいですよね。まずは、ごっこ遊びをするのに最低限の物や場所などを用意して、子どもがどのように遊ぶのか観察してみましょう。

子どもの想像の世界を壊さない

子どもは自分の頭の中にあるイメージを自由に表現してごっこ遊びを楽しみます。中には、大人からしたら現実離れしていると思うようなこともあるでしょう。そんなときに、「それは違うんじゃないかな」「本当はこうだよ」と言葉がけをすることは避けましょう。

想像力を豊かに、さまざまな思考で表現していくことがごっこ遊びの楽しみでもあります。自由な想像の世界を大切にしながら見守っていきましょう。

子ども同士の関わりを大切にする

ごっこ遊びは、コミュニケーションを取りながら楽しむものも多く、特に幼児クラスでは子ども同士の関わりがよく見られます。子ども同士で楽しんでいるときや、イメージを共有し合っているときは、保育士さんが無理に仲介したり声をかけたりする必要はありません。子ども同士の間だからこそ生まれる世界観を観察してみてくださいね。

保育士も一緒に楽しむ

もし保育士さんもごっこ遊びに参加するときは、ぜひ全力で楽しんでください。その中でも保育士さんの考えやイメージを優先したり押し付けたりせず、あくまで子ども主体で参加しましょう。ごっこ遊びひとつの中にも、子どもたちの成長がたくさん見られますよ。

想像力を育む「ごっこ遊び」の種類

おままごとのおもちゃ
今回は、数多くあるごっこ遊びの中から、おすすめのものをいくつかご紹介します。遊ぶのにおすすめの年齢も書いているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

まねっこ遊び

おすすめの年齢:0歳児クラス/1歳児クラス/2歳児クラス

まねっこ遊びは、保育士さんの動きを真似して遊びます。乳児さんにとっては、ごっこ遊びの準備になるのでおすすめです。まだ自分でイメージを膨らませて遊びを進めていくことが難しい年齢でも行うことができます。普段の保育士さんの行動を見て、自然に真似するようになっていくので、日常生活でのコミュニケーションが大切ですね。

積み木で見立て遊び

積み木で遊ぶこどもの手
おすすめの年齢:0歳児クラス/1歳児クラス/2歳児クラス

実は、積み木は見立て遊びに最高のおもちゃです。例えば、積み木を電話に見立てたり、ままごとに使ってご飯に見立てたりすることができます。積み木としての遊び方に縛られず、子どもの想像力に従ってさまざまな使い方で楽しんでみましょう。

ままごと

おすすめの年齢:1歳児クラス/2歳児クラス/3歳児クラス/4歳児クラス/5歳児クラス

ごっこ遊びの中でも特に人気な「おままごと」。おもちゃのキッチン道具や食材を使って、ご飯を作ったりパーティーを開いたりして遊びます。包丁を使って切る、お皿にのせる、ご飯を並べるなど、食事の準備や料理の模倣を楽しむこともできますよ。

お友だちや保育士も一緒に「お母さん」「お父さん」「子ども」など、役割を決めて遊ぶこともでき、コミュニケーションを取るのにもぴったりです。

お店屋さんごっこ

おままごとをする女の子
おすすめの年齢:2歳児クラス/3歳児クラス/4歳児クラス/5歳児クラス

さまざまなメリットが詰め込まれたごっこ遊びが、お店屋さんごっこです。店員さんとお客さんに分かれて遊ぶことで、コミュニケーションを取ることができます。また幼児クラスでは、売り物の値段を決め、製作活動でお金を作っておくことで、簡単な計算の練習にもなります。

「八百屋さん」「ケーキ屋さん」「おもちゃ屋さん」などお店の種類を変えてみたり、「カレーを作る」「お誕生日パーティーをする」など設定を決めて買い物をしたり、楽しみ方の幅が広いことも魅力です。

ヒーローごっこ・お姫様ごっこ

おすすめの年齢:3歳児クラス/4歳児クラス/5歳児クラス

好きなヒーローやアニメキャラ、お姫様などになりきって遊ぶ「なりきり遊び」もおすすめです。物語の世界に入り込んで遊ぶことで、想像力が豊かになります。幼児クラスでのなりきり遊びはお友だちと一緒に遊ぶことも多く、その中で「これは僕がやる!」「〇〇くんはこっちをやって」など、トラブルも起こりやすいかもしれません。しかし、だからこそ「どうすれば一緒に楽しく遊べるのか?」という解決の方法を学び、協調性を育むこともできます。

乗り物ごっこ

おすすめの年齢:0歳児クラス/1歳児クラス/2歳児クラス/3歳児クラス/4歳児クラス/5歳児クラス

バスや電車、新幹線など、乗り物を作って乗客になって遊ぶ乗り物ごっこは、段ボールを使って中に入れる乗り物を作れば、乳児クラスからでも十分に楽しむことができます。

また、幼児クラスになればより細部までこだわった乗り物を作るのもおすすめです。例えば切符やICカード、改札を作ったり、大きな電車を作って車内までこだわって装飾したり、より本物に近いものを再現してみるのもおもしろいですね。

劇あそび

おすすめの年齢:3歳児クラス/4歳児クラス/5歳児クラス

生活発表会で劇あそびをすることも多いですが、日常生活の中でも取り入れることができます。発表会ではストーリー通りに進めていきますが、遊びとして取り入れる場合は好きな絵本や昔話を題材に好きな役を決め、自由に演じて楽しむのもおすすめです。

お世話ごっこ(ママごっこ)

くまのぬいぐるみを抱く女の子
おすすめの年齢:1歳児クラス/2歳児クラス

お人形やぬいぐるみ、エプロン、抱っこ紐などを使ってお母さんの真似をするごっこ遊びです。1歳児クラスで特におすすめで、細かい設定のあるごっこ遊びはまだ難しい年齢でも、模倣して遊ぶことができます。子どもが抱っこ紐を使ってぬいぐるみを抱っこし、ミルクを飲ませてあげる姿はとても可愛いですよ。

ごっこ遊びは成長過程におすすめ!

ごっこ遊びは、ただ楽しいだけでなく、その中に成長に必要なさまざまな力を育む要素が詰まっています。子どものイメージを自由に表現できるよう、のびのびとごっこ遊びを楽しめる環境を作っていきましょう。

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まゆか

この記事を書いた人

まゆか

「ほいくis/ほいくいず」専任ライター。
大学時代は福祉学科で児童福祉を専門に学ぶ。
学生時代から保育園でアルバイトをしつつ保育士試験の勉強を進め、独学で国家試験に合格。認可保育園での勤務経験を経て、知識を活かしてライターへ転身。絵本屋さん巡りが趣味。
【資格】
保育士/児童指導員/社会福祉主事
【Instagram】
https://instagram.com/hoikuis_mayuka?igshid=b342tonuonzi

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