閉じる

MENU

保育園で楽しめるリレー遊び9選【遊び方・ねらい解説】【イラストあり】

リレー遊び
保育園や幼稚園、認定こども園で日々の活動に欠かせない“遊び”の時間。毎日「今日はどんな遊びを用意しよう…」と頭を悩ませる保育者の皆さんも多いのではないでしょうか。そんなときに役立つアイデアをご紹介します。>>「外遊び・室内遊び」の連載一覧はこちら

リレー遊びとは?

保育園や幼稚園で行う、集団で楽しめる代表的な活動の1つが、リレー遊びですよね。運動会の種目としても取り入れられることの多いリレーは、活動を通して他児との関わり方を学んだり、協調性を育んだりする効果があります。また、全身を大きく使った運動遊びとなるので、子どもたちの体の運動機能を高めたい時に取り入れたい遊びです。 
 
今回は、そんな子どもたちが盛り上がるリレー遊びを全部で9種類ご紹介します。対象年齢順に並んでいますので、ご自身のクラスに合う遊びを探してみてくださいね。 

リレー遊びのねらい

保育園や幼稚園、認定こども園での遊びの活動では、ただ単に保育のひきだしの一つとして遊びを行うだけでなく、「ねらい」を意識して取り入れるようにしましょう。そうすることで、月案や指導案の作成にも役立ちますし、子どもたちの成長を促すことにもなります。 
  • ルールを理解し、約束を守りながら遊ぶことを楽しむ 
  • 友だちと協力する楽しさを知り、喜びを味わう 
  • リレー遊びの中で自分の役割や遊び方を工夫しながら遊ぶ 

①サーキットリレー

サーキット運動をする男の子

対象年齢

1歳/2歳/3歳/4歳/5歳 

用意する物・道具

  • サーキットコースを作るもの(マット、フラフープ、平均台、ソフトブロック、バランスストーンなど) 

遊び方

①保育者が予め同じサーキット運動のコースを2つ作っておきます。 
②子どもたちは2チームに分かれ、走順を決めます。 
③「よーい、どん!」の合図で サーキットのコースを通っていきます。 
④初めにゴールしたチームの勝ちです! 

ポイント

同じチームの子がサーキットコースを走っている間は、お友だち同士で大きな声で応援し合うと、とっても盛り上がりますよ。運動会の種目としてもおすすめな遊びです。サーキットの内容は、子どもたちの成長に合わせて、安全に配慮したコースになるようにしましょう。 
 
▼サーキット運動とは?詳しくはこちら 

②かけっこリレー

かけっこリレーをする子どもたち

対象年齢

3歳/4歳/5歳 

用意する物・道具

  • バトン×チームの数 

遊び方

①子どもたちは2~3チームに分け、走順を決めて並びます。 
②1走目の子どもがスタートラインに並び、「よーい、どん!」の合図でスタートします。 
③コースを走り終えたら、次の走者にバトンを順番に渡していきます。 
④先に全員が走り終えたチームの勝利です! 

ポイント

かけっこをして遊び「お友だちと競争をする楽しさ」の感覚を掴んだ後に、チーム対抗で戦う「リレー」を取り入れてるのがオススメです。リレーのルールは先生が決めて子どもたちに伝えるのではなく、すべて子どもたちに任せてみましょう。初めは「○○ちゃんがコースをずるした!」「○○ちゃんが押した!」「誰にバトンを渡せばいいか分からない!」など多くの問題が発生すると思いますが、それらを経験した上で「お友だちを押さないようにしよう」「走る順番で並んでおくようにしよう」など、みんなで楽しく遊べるルールを子どもたちから発信してくれるでしょう。走順を話し合う所から、子どもたちと楽しめるといいですね。 
 
イラストで子どもたちが使っているリングバトンは、輪っかになっているので、小さい年齢の子どもにとって受け渡しがしやすいのでおすすめです。3歳児はリングバトン、5歳児は棒状のバトンを使うなど、年齢に合わせて使用してもいいでしょう。 
 


③キャタピラーリレー

段ボールキャタピラでハイハイレースをする子どもたちのイラスト

対象年齢

3歳/4歳/5歳 

用意する物・道具

  • 段ボール(何枚かをガムテープで貼り付けて、キャタピラーを作っておく)  

遊び方

①段ボールを開いたものを何枚かガムテープで貼り付けて輪っかを作り、キャタピラーをチーム数分製作しておきます。 
②子どもたちは3~4人ずつ程度でグループを作ります。 
③1走目の子がキャタピラーの中に入り、スタートラインに並びます。 
④「よーい、どん!」の合図でハイハイをしながらコースを進みます。 
⑤リレー形式で次の子にキャタピラー渡していき、最初にゴールしたチームの勝ちです! 

ポイント

段ボールキャタピラーの中に入って進む遊びなので、子どもにとっては進行方向が死角になります。安全の為、必ず子ども同士のスペースは大きく取り、広い場所で行うようにしましょう。また、保育者は子どもたちを注意深く見守り、コースから大きく逸れているときには軌道修正をするようにしましょう。 
 
▼ねらい・アレンジ例はこちら 

④お水運びリレー

 
水を汲む子どもたちのイラスト

対象年齢 

3歳/4歳/5歳 

用意する物・道具 

  • ビニールプール(お水を溜めておく用)  
  • バケツ(お水を入れ替える用)  
<お水を運ぶ道具> 
  • ペットボトル  
  • じょうろ  
  • 牛乳パック  
  • スポンジ  
  • 水鉄砲 

遊び方

①保育者が、予めビニールプールにお水をたっぷり溜めておきます。少し離れた場所に、空のバケツを2つ置いておきます。 
② 子どもたちを2チームに分け、それぞれに使いたい道具を選んでもらいます。 
③チームで順番を決めます。 
④「よーい、どん!」の合図があったら、分かれたチームごとに道具を使ってバケツに水を運びます。このとき、こぼさないように注意しながら進みます。 
⑤バケツまで水を運んだら、次の子と交代をします。 
⑥順番に水を運ぶのを繰り返し、終了したときにバケツの中の水が多かったチームの勝ちです! 

ポイント

水を運ぶ道具はそれぞれ好きなものを使っていいというルールにしていますが、より公平に遊ぶなら同じ大きさのおたまなどを用意してもいいでしょう。5歳児では、さまざまな道具を用意して子どもたち同士で話し合って決めてもゲームに面白さや展開が広がるかもしれません。 
 
また、制限時間で区切る以外にも、「先にバケツの中の水をいっぱいにしたチームの勝ち」というルールで遊ぶ方法もありますよ。 
 
▼ねらい、アレンジ例はこちら

⑤雑巾がけリレー

雑巾がけをする子どもたち

対象年齢

3歳/4歳/5歳 

用意する物・道具

  • 雑巾×人数分 

遊び方

①保育者があらかじめコースをきめておきます。 
②子どもたちは2チームに分かれ、走順を決めます。 
③「よーい、どん!」の合図で、先頭の子がコースを雑巾がけしていきます。 
④順番に交代をしていき、最初に全員が走り切ったチームの勝ちです! 

ポイント

夢中になるとお友だちとぶつかったり、前につんのめって転ぶ危険があるので、保育者は注意して見守りましょう。雑巾は人数分用意するか、チーム数分用意してバトン代わりに渡していくのもいいでしょう。年末の大掃除の時期にオススメの遊びです。 
 
▼ねらい・アレンジ例はこちら
公開後URL入れる
 

⑥ボール送りリレー

ボールを頭の上から後ろ向きにパスしている子どもたち

対象年齢

3歳/4歳/5歳 

用意する物・道具

  • ボール×チーム数分 

遊び方

①子どもたちは2チームに分かれます 
②チーム内で順番を決め、1列に並びます。先頭の子がボールを持ちます。 
③「よーい、どん!」の合図で、先頭の子から順にボールを頭の上を通して運んでいきます。 
④先に一番後ろの子までボールが渡ったチームの勝ちです! 

ポイント

ボールを使ったリレー遊びです。前後のお友だちと協力しながら、ボールを落とさないようにして運んでいくのがポイントです。頭の上を通すのが簡単な場合は、股の間を通していくルールにするのも楽しいですよ。5歳児さんは、一番後ろの子までボールが渡ったら、今度は後ろから前にボールを渡していき、1往復するまでの時間で競ってもいいですね。 
 
▼ねらい、アレンジ例はこちら

⑦ピンポン玉リレー

ピンポン玉を運ぶ女の子

対象年齢

3歳/4歳/5歳 

用意する物・道具

  • 大き目のスプーンまたはおたま×チーム数分 
  • ピンポン玉×チーム数分 
  • カラーコーン(なくてもOK) 

遊び方

①保育者はカラーコーン等を置いて、あらかじめコースを決めておきます。 
②子どもたちは2チームに分かれ、走順を決めます。 
③先頭の子は、おたまの上にピンポン玉を乗せます。 
④「よーい、どん!」の合図で、おたまにピンポン玉を乗せてコースを運びます。 
⑤コースを一周したら、次の子に順番に渡していきます。 
⑥先に全員がゴールしたチームの勝ちです! 

ポイント 

ピンポン玉を落としてしまったら拾いに行き、落としてしまった場所まで戻って再開するようにしましょう。また、運ぶときに、手でピンポン玉を押さえながら運ぶのは反則です。事前に子どもたちと確認しておきましょう。3歳児では、ピンポン玉の代わりにカラーボールから始めてみるのもいいですよ。 

⑧風船運びリレー

風船を友達と運んでいる子どもたちのイラスト

対象年齢

3歳/4歳/5歳 

用意する物・道具

  • 風船×チーム数分 

遊び方

①子どもたちは、2チームに分かれます。チームの中でペアを作って、走順を決めておきます。
②先頭のペアは、手を繋いで、お腹の間、または背中の間に風船を挟んでコースを走ります。
③コースを1週したら次のペアに風船を渡していきます。
④先にゴールしたチームの勝ちです!

ポイント

風船を走っている途中で落としてしまった場合は、落とした場所に戻り、そこから再開するようにしましょう。また、身体で風船を挟んで走るゲームなので、「どちらかが手で持ってはしる」ということがないようにしましょう。 
 
風船が用意できない場合は、ボールで代用をすることも可能です。 

⑨フラフープ送りリレー 

フラフープ送りをする子どものイラスト

対象年齢

4歳/5歳 

用意する物・道具

  • フラフープ×チーム数分 

遊び方

①2チームに分かれます。
②チームごとに1列に並び、片方の端の子がフラフープを持ちます。その他の子は両隣の子と手を繋ぎます。
③「よーい、どん!」の合図で、端の子から順にフラフープを体に通していきます。この時、隣の子と繋いだ手は離さないようにします。
④先に反対側までフラフープを通すことができた子の勝ちです!

ポイント

隣のお友だちと協力をしてフラフープを体に通していくことが、ポイントの遊びです。フラフープを強く引っ張ったり、繋いだ手を無理に捻ったりしないように保育者は注意して見守りましょう。親子参観の競技として行うのもオススメです。 
 
▼ねらい、アレンジ例はこちら

★ 遊び方解説のイラストをダウンロードしてご利用いただけます!

こちらのページで紹介したイラストを遊び方の説明などでご利用いただけるよう、ダウンロード素材をご用意しました。ダウンロードするためには「ほいくisメンバー」への登録(無料)が必要です。

イラストのダウンロードはこちら
 
ほいくis会員登録はこちらから
▼あわせて読みたい!おすすめの遊び記事 
ほいくis会員登録はこちらから
杉本綾子(すぎもと あやこ)

この記事を書いた人

杉本綾子(すぎもと あやこ)

特定非営利活動法人 芸術と遊び創造協会 所属
長年の保育現場勤務を活かし保育園の園長を経て、現在、現場で頑張っている人同士がともに学び、「心の栄養補給」ができる人材を育てるために講座などを企画・運営している。
『幼稚園教諭二種免許・保育士』『おもちゃコンサルタント』『絵画指導スペシャリスト』『保育ナチュラリスト』『保育 あそび発達サポーター』などの資格を取得。多様な視点から、園での遊びや保育に役立つヒントを届ける。

<芸術と遊びらぼ>
https://artplaylab.jp/
<芸術と遊び創造協会>
https://art-play.or.jp/

関連タグ
外遊び・室内遊び関連記事

続きを読む

ほいくisメンバーに登録(無料)