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新年度クラスに向けて保育士が準備すること12選

画用紙で作られたピンクの家とカレンダー
年が明けると、年度末まで残り3ヵ月。園によっては、新年度のクラス担任が発表される時期でもあります。4月からの保育も見据えながら、少しずつ準備を進めていきたいですね。今回は、新年度のクラス運営に向けて、事前にやっておきたい準備をご紹介します。

新年度クラスの準備とは

「START」の書かれた小物と桜の花びら
園によって、新年度の担任が発表される時期は大体決まっていますよね。3月最後の週に決まる園もあれば、新年度の数ヶ月前に発表される園もありますが、その時期が近付いてくると、「次は何歳児の担任かな」と、楽しみと不安、ドキドキが入り混じったような気持ちになります。

今回は、どのクラスに配属されても問題ないように、新担任の発表が行われたらやっておきたい事前準備についてご紹介します。クラスを持ち上がる場合のポイントもありますので、そちらも確認しておきましょう。

新年度までに準備しておくこと

新しい担任が発表されたら、現在のクラス運営の合間を見ながら、少しずつ次年度の準備を始めていきましょう。ここからは、新年度が始まる前にやっておきたい12のポイントを紹介します。

1.子どものことを把握する

シャボン玉で遊ぶ女の子と保育士
まずは新しいクラスの子どもたちについて把握するところから始めましょう。次のような項目は確認しておきたいですね。
  • 生活習慣はどこまで身に付いている?
  • 支援が必要な子どもはいる?
  • 家庭環境はどうか?
現担任の保育士に聞いたり、児童票をチェックしたりしておきましょう。

大規模な園では、他のクラスの状況が把握し辛かったり、関わりが少なかったりすることもあります。少しずつでも事前に情報を集めるようにしておくと、4月から慌てることなくスムーズに保育が始められます。

2.子どもと実際に触れ合う

もし時間に余裕があれば、新クラスの子どもたちと触れ合う時間を設けるのも効果的です。例えば、『担任交換』も一つの方法。1日だけ新しいクラスの子どもたちの担任をするというもので、おおよその雰囲気や子どもたちの様子が分かるので、取り入れている園もあります。
 
特に乳児クラスでは人見知りをする子もいるので、4月に突然担任が変わったら安心して過ごせない…ということもあります。年度が変わる前に、慣らし保育の感覚で子どもたちと関わっておくと良いかもしれませんね。

3.新クラスの保育をイメージしておく

考え事をしている保育士
「トイレトレーニングを始めたい」「手遊びが好きだから、エプロンシアターも用意してみようかな」など、事前に把握した子どもたちの様子に合わせて、新クラスでの活動を自分なりにイメージしておくことも大切です。指導計画を立てる時に困らないよう、前段階としてやっておくと良いでしょう。

とはいえ、現在のクラスでやらなくてはいけない仕事もあると思いますので、無理せず少しずつ準備を進めてくださいね。

4.保育士間での情報共有

複数担任の場合、保育士間で子どもの情報を共有したり、保育の方向性を一緒に確認したりすることが大切です。

慌ただしい時期を乗り越えるためには、保育士同士のチームワークが欠かせません。初めから上手くいかないかもしれませんが、事前にコミュニケーションをとっておくことで、連携を図りやすい関係性を作っておくことも意識してみましょう。

5.自分のクラスの引継ぎ

クリップボードを見ながら話し合う2人の保育士
自分が準備をするのと同じように、他の保育士も新年度に向けて準備を始めます。自分が持ち上がりではない場合、今のクラスを新しく担任することになる保育士に引継ぎを行いましょう。
 
その際は、引継ぎを受ける側の視点に立ってアドバイスをしましょう。自分が新クラス担任に向けて準備する中で知りたいことなどが参考になると思います。お互いに協力して、スムーズに進むようにできると良いですね。

6.新年度の行事担当割り振り

新年度の行事が決まっている場合は、早めに担当を割り振っておきましょう。入園式や春の遠足など、すぐにやってくる行事は経験者の保育士に担当してもらうのがおすすめです。

新人保育士の場合、前期はサポートに回ってもらい、後期からは徐々に行事のリーダーとして積極的に動いてもらえるようにすると良いでしょう。

7.保育室の環境設定

木材で出来た家具が並んでいる保育室
合間を見てになりますが、新しいクラスの保育室の環境設定をしておきましょう。家具の位置などは直前でないと動かせないかもしれませんが、おおまかにどこに何を置くのか考えておくだけでもスムーズに進みます。

トイレや、おむつ替えスペースまでの導線なども考えておくと良いですね。帽子や靴下を入れる収納ボックスを準備することも忘れずに。手作り収納の作例をご紹介しておきますので参考にしてみてくださいね。

8.荷物の置き場所の掲示

新年度が始まって物の置き場所が変わると、保護者が混乱する可能性もあります。朝の忙しい時間帯に保護者一人ひとりに説明する余裕はないので、見てすぐに分かる掲示物を作成しておきましょう。

朝の準備の手順や、物の置き場所など、写真やイラストを付けておけば、保護者だけでなく、子どもにとっても分かりやすくなります。

9.誕生日表作り

意外と時間がかかるのが誕生日表作り。クラスごとに作っている場合は、早めに取り掛かっておくと安心です。

色や花、食べ物など、テーマを絞って月ごとの台紙を作っておくのもおすすめです。ラミネートをかけておけば、次年度も使うことができますよ。

子どもたちの写真を台紙に貼れば、誕生日表の完成です。新入園児がいる場合は、その子の写真を入れる場所も忘れずに設けておきましょう。

10.名前シール作り・貼り替え

緑のテーブルに置かれたお名前シールや文房具
新年度には名前シールを張り替える園が多いです。下駄箱、ロッカー、靴下入れなど、シールが必要な場所を洗い出し、不足のないよう準備しておきます。新入園児の分も忘れずに用意しておきましょう。

子どもごとにマークを決めている園もありますが、その場合は割り振りも忘れずに。実際に貼り替えるのは、新年度の前日になると思いますので、事前に準備しておくとスムーズです。

11.書類の作成

ToDoリストと鉛筆
担任が決まり、来年度の方向性などが決まってきたら、必要な書類を作り始めましょう。園によって異なりますが、事前に作成しておいた方が良い書類には、次のようなものがあります。
  • クラス名簿
  • SIDSチェック表
  • 年間指導計画
  • 月案・週案
  • デイリープログラム
  • 4月のおたより
おたよりやポートフォリオなど、定期的に更新する書類は、雛形を作っておきたいですね。一定の型を作っておけば、新しい情報を当てはめていけば良いだけなので、「どんな感じに作ろうかなぁ」と毎回頭を悩ませる必要がなくなります。

新年度の直前や始まってからすぐの時期はやることも多く、書類作業に使える時間も限られます。できるものは早め早めに対応しておきましょう。

12.安全対策の確認

「Safety」の文字と虫眼鏡
保育室が変われば、安全対策として保育士が意識すべき点も変わります。ケガや事故に繋がるような危険な場所がないか、事前に確認しておきましょう。

また、子どもを見守る上で、見通しが悪い場所が無いかチェックしておきます。保育士の立ち位置も考えてみましょう。

また、災害に備えて避難経路の確認も欠かせません。
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持ち上がりの時に意識したいポイント

持ち上がりの場合、新入園児以外の子どもの様子をすでに把握している状態なので、準備は必要無いと思うかもしれませんが、そんなことはありません。新年度に向けて、保育の体制を整えていきましょう。

一人担任の場合

一人担任の場合、子どもたちのことを良く知っているが故に、活動に偏りが出てしまうことがあります。子どもたちがさまざまな体験をできるように、今年度の保育を振り返りつつ、来年度の活動について考えてみましょう。

一つ上のクラスが、今年度にどのような活動をしたのか聞いておくのもおすすめです。経験談を参考にしつつ、今の子どもたちに合った活動計画を立ててみましょう。

複数担任の場合

「情報共有」と書かれた積み木と椅子のイメージ
複数担任の場合、持ち上がった保育士は子どもたちのことを良く知っているかもしれませんが、一緒に担当する保育士は良く知らないということもありますよね。引き継ぎと同様に、子どもの特徴や興味関心などを共有しておきましょう。

複数担任の場合はチームワークが欠かせません。「子どもたちのことは自分が知っているから」とコミュニケーションを疎かにしないように気を付けましょう。どんなクラスにしていきたいか、他の保育士とよく話し合っていきたいですね。

新年度に向けて準備を始めよう

新年度は1年の中でも一番忙しく、混乱が発生する時期です。できることから準備をして、少しでも落ち着いて保育ができるようにしておきましょう。

新年度の配置が決まった方は、参考にしてみてくださいね。

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ほいくis(ほいくいず)編集部

この記事を書いた人

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