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葉っぱを使った遊び6選~保育園で取り入れたい自然遊び~【遊び方・ねらい解説】【イラストあり】

葉っぱを使った遊び5選
保育園や幼稚園、認定こども園で日々の活動に欠かせない“遊び”の時間。毎日「今日はどんな遊びを用意しよう…」と頭を悩ませる保育者の皆さんも多いのではないでしょうか。そんなときに役立つアイデアをご紹介します。>>「外遊び・室内遊び」の連載一覧はこちら

葉っぱを使った遊び 

春に向けて少しずつ暖かくなってくると、外に出て自然を感じられる遊びをしたいという保育者の方は多いのではないでしょうか。季節の移り変わりを感じることができたり、自然と触れ合うことで新しい発見があったりと、子どもたちの成長を促す意味でも是非積極的に取り入れていきたいですよね。 
 
今回は、そんな遊びを通して自然に触れるとができる「葉っぱを使った遊び」を6種類ご紹介します。 

遊びのねらい 

保育園や幼稚園、認定こども園での遊びの活動では、ただ単に保育のひきだしの一つとして遊びを行うだけでなく、「ねらい」を意識して取り入れるようにしましょう。そうすることで、月案や指導案の作成にも役立ちますし、子どもたちの成長を促すことにもなります。 
  • 自然に触れ合うことで、自然に親しみを感じる 
  • 葉っぱには様々な形や色があり、違いがあることを知る 
  • 触った感触など、葉っぱに興味をもつ 

葉っぱを使った遊びをする際の注意点・配慮 

自然体験、自然を使った遊びをする際の注意点や、事前に保育士がしておきたい配慮をご紹介します。 

露出を防いだ格好で遊ぶようにする 

葉っぱを使った遊びをする際は、茂みの中に入るなどで気付かないうちに切り傷を作ってしまう可能性があります。なるべく長袖長ズボン、ハイソックスを履くなど、露出が少なめの服装で遊ぶようにしましょう。自然遊びをする前日に、保護者の方に連絡をしておくことをおすすめします。夏場は暑くて半袖を着ることも多いと思いますが、活動の際は露出を減らすために羽織を用意しておくのもいいですね。体温調節と安全管理、どちらもバランスよくできるようにしておきましょう。 

周辺に危険なものが無いか確認する 

戸外遊び全般で言えることですが、遊びを始める前に周辺に危険物が落ちていないか、危険な箇所が無いかを確認しておきましょう。特に自然遊びをする際は、季節によってハチなどの危険な虫が居たり、毒のある植物が生えていたりする場合がありますので注意しましょう。 
 
▼危険な虫について確認しておきたい方はこちら

植物の命の大切さを伝える 

昆虫や動物に比べると、植物は動きがない分、子どもたちにとって「生き物である」ということを理解するのが少し難しくなります。子どもたちがむやみに植物を摘んだりむしったりしないように、事前にしっかりと説明しておくことが重要です。「遊び終わったら元の場所に戻してあげる」「必要な分だけ摘むようにする」など、植物を大切にするお約束をしておきましょう。 
 

①同じ葉っぱを探そう! 

先生の葉っぱより大きい葉っぱを探しているところ

対象年齢 

2歳/3歳/4歳/5歳 

用意する物・道具 

  • 葉っぱ 

遊び方

①保育者が好きな葉っぱを1枚用意し、子どもたちに見せます。 
②園庭や公園に行き、木の葉っぱや落ち葉から先生の葉っぱと同じ1枚を探します。 
③一番速く見つけることができた子が勝ちです! ※見つけられたら勝ちでもOK 

ポイント

先生が持っていた葉っぱを思い出しながら同じものを探すので、記憶力や想像力を育むことができる遊びです。なるべく子どもたち一人ひとりに近くで見せたり、実際に触ってもらってから外に出るといいですね。材質(感触)に特徴のあるものや、形に特徴のあるものを選ぶと分かりやすいですよ。 

②大きい葉っぱ探し(大きさ比べ) 

葉っぱの大きさ比べをしている子どもたち

対象年齢

3歳/4歳/5歳 

用意する物・道具

  • 葉っぱ

遊び方

①園庭や公園内にどんな葉っぱがあるかを見て回ります。 
②子どもたちは、自分が一番大きいと思う葉っぱをそれぞれ探しに行きます。 
③みんなで見つけてきた葉っぱを出し合い、誰の葉っぱが一番大きいかを決めます 
④一番大きい葉っぱだった子の勝ちです! 

ポイント

この遊びをする際は、葉っぱを探して良い範囲を先に決めておくといいでしょう。また、葉っぱを探しにいく時間を十分に取るようにすると、子どもたちも集中して探すことができますよ。「誰の葉っぱが一番大きいか」だけではなく、「誰の葉っぱが一番小さいか」でも比べることができます。比べる基準は、子どもたちと相談して決めても面白いですね。 
 

③葉っぱじゃんけん

葉っぱじゃんけんをしているところ

対象年齢

3歳/4歳/5歳 

用意する物・道具

  • 葉っぱ 

遊び方

①園庭や公園で、葉っぱを1人3枚選んできます。このとき、形、大きさ、色に関係なく3枚それぞれ異なる種類の葉っぱを選ぶように伝えます。 
②2人組を作って向かい合わせになります。 
③保育者は「大きい葉っぱの勝ちだよ!」などと特徴を言ってからじゃんけんの声かけをします。 
③「葉っぱじゃんけん、ジャンケンポン!」のタイミングで、子どもたちは先生の言った特徴に合いそうな葉っぱを1枚出します。 
④より条件に合っていた子の勝ちです! 

ポイント

3歳児さんは少し難しいので、大人(先生や保護者)と一緒に行うといいでしょう。春の遠足などで親子遊びとして取り入れるのがおすすめです。 
 
じゃんけんルール(勝負の内容)はたくさん用意しておくと良いでしょう。以下のような例があります。 
  • 大きい方が勝ち 
  • 小さい方が勝ち 
  • 細い方が勝ち 
  • つるつるの葉っぱが勝ち 
  • 葉っぱにある穴が多い方が勝ち 
  • ぎざぎざが多い方の勝ち 
  • より赤い(黄色い)葉っぱの勝ち 
また、子どもたちだけで遊べるようになってきたら、4・5歳児さんは「一度じゃんけんで使った葉っぱは同じ相手に使えない」などのルールを追加しても楽しいですね。  

④葉っぱチャンピオン 

先生と同じ葉っぱを探しているところ

対象年齢

4歳/5歳 

用意する物・道具

  • 葉っぱ(いろいろな種類)

遊び方

①保育者は、あらかじめいろいろな大きさや形の葉っぱを用意しておきます。 
②子どもたちに用意した葉っぱのうち1枚を見せて、「これよりも小さいと思う葉っぱを探して」とクイズを出します。子どもたちは先生の葉っぱをよく見て覚えておきます。 
③子どもたちは、園庭や公園で保育者の葉っぱよりも小さいと思う葉っぱを探してきます。 
④答え合わせをして、先生の葉っぱよりも小さい葉っぱを持ってくることができた子が勝ちです! 

ポイント

記憶を頼りに葉っぱを探しに行くので、子どもたちの記憶力、想像力が養われます。 
 
3つ目の遊びと同様に、保育者が出題のレパートリーをたくさん用意しておくと、飽きずに何度も楽しめますよ。 

【お題例】 
  • より大きい葉っぱを探してくる 
  • より固い葉っぱを探してくる 
  • より柔らかい葉っぱを探してくる 
  • より緑が濃い葉っぱを探してくる 
  • よりぎざぎざの数が多い葉っぱを探してくる 

⑤葉っぱクイズ 

袋の中の葉っぱの感触を確かめる子どもたち
袋の中に入った葉っぱを中身を見ずに触り、その感触だけを頼りに同じ葉っぱを探す遊びです。感触や形に特徴のある葉っぱを用意しておくと分かりやすいですよ。4・5歳児さんに特におすすめです。 
 
▼詳しい遊び方はこちら 

⑥なかまわけ 

子どもがお花や葉っぱのなかま分けをし、保育士が見守っているイラスト
お花や葉っぱ、木の実などいろいろな種類の自然の素材を集めて、それを「同じ種類」「同じ色」「大きさ」などさまざまなルールで分類して楽しむ遊びです。植物がたくさん咲いている春ならではの遊びアイデアです。 
 
▼詳しい遊び方はこちら ※掲載イラストや記事内容の 無断転載・二次利用、配布・加工は禁止とさせていただきます。 
杉本綾子(すぎもと あやこ)

この記事を書いた人

杉本綾子(すぎもと あやこ)

特定非営利活動法人 芸術と遊び創造協会 所属
長年の保育現場勤務を活かし保育園の園長を経て、現在、現場で頑張っている人同士がともに学び、「心の栄養補給」ができる人材を育てるために講座などを企画・運営している。
『幼稚園教諭二種免許・保育士』『おもちゃコンサルタント』『絵画指導スペシャリスト』『保育ナチュラリスト』『保育 あそび発達サポーター』などの資格を取得。多様な視点から、園での遊びや保育に役立つヒントを届ける。

<芸術と遊びらぼ>
https://artplaylab.jp/
<芸術と遊び創造協会>
https://art-play.or.jp/

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