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ムダを省く保育園の文房具収納!整理収納アドバイザー直伝のワザ

並べられた文房具
元保育士で、現在は整理収納アドバイザーとして活躍する浅野まり子さんの保育室収納改善講座第3弾! 今回は、保育園や幼稚園で働く人であれば誰しもが使う文房具の収納術です。

文房具にはラベリング

保育室にあるペン、はさみ、のり、消しゴムなどにはすべてラベリングをしましょう。ラベリングの内容は、保育室の名前など場所の明記が重要です。

私は使いたいと思ったときに、「あれ?ない! どこだ? ねえねえ、赤ペン知りませんか?」なんて他の先生へ尋ねることがよくありました。すると、周りは優しい先生ばかりなので一緒に探してくれるのです。 

ここまではいいのですが、、、、実は、本来しなければならない大切な保育の時間が、探しもののための時間に使われてしまいます。しかも二人分! これでは、いけませんね。

ですから、ペン一つひとつに「○○ルーム」とラベリングをし、元の場所へ戻す習慣を保育士みんなでつけましょう。

こうすると、うっかり間違えて自分のエプロンのポケットに入れてしまった際も、気がついたときに戻す場所が明確にわかります。




よく使う場所に配置

よく使う場所に文房具を配置しましょう。

使う場所近くに保管場所を決めておくと、わざわざ取りにいくという手間が省けます。安全上、園児が取り出せないような場所を考慮し、できるだけ先生の動線が良い場所に置きましょう。

「また○○が出しっぱなしだわ」と思う場所は、配置を考える良い検討材料になります。その場所で先生たちがその文房具をよく使うということですから、今後、新しく配置場所にするとより使いやすくなるかもしれません。

また、保育スタイルが変われば、保育士用の文房具の配置も変わって当然です。今の配置が絶対ではありません。日頃の様子も見ながら配置の見直しをしていきましょう。

適正な数を置く

文房具は一箇所にたくさんあればいいわけではありません。たくさんあることによって心理的に安心しがちですが、多くあることによって探したいモノを見つけにくくなります。

日々の保育で同時に何人同じものを使う状況があるかを考え、一箇所に適正な数を決めましょう。不思議なことに、もともとの配置数が少ないほど、元の場所にもどってきますよ。 

私の保育士時代は、職員室の文房具がよく行方不明になっていました。普段ボールペンは自分用としてエプロンへ常備していたのでボールペンには困らなかったのですが、鉛筆が必要な場面はよくあり、丸い筒状の鉛筆立ての中をガサゴソとよく探したものです。

「鉛筆って、あるときにはたくさんあるんだけど、使いたいときにないのよね」と他の保育士と苦笑いした経験を思い出します。

適正な数を管理するためには、ラベリング方法にひと工夫追加してみましょう。「保育室1/3」「保育室2/3」「保育室3/3」というように、全部で3本あってその1番ですよと明記すると分かりやすくなります。

少々厳しい印象もありますが、探しものをしてイライラしては、本来やらなくてはいけない業務に支障が生じます。まずは、徹底して職場環境を整えていきましょう。

まとめ

保育の現場において、モノをさがしている時間ほど無駄なものはありません。少しでも園児の様子を多くみることができるよう、本来の保育に時間をまわせるよう、文房具の管理は徹底していきましょう。

時代は進み、紙やペンの時代ではなくなりつつあるように思いますが保育現場ではまだまだ活躍必須アイテムだと思います。一工夫加えて、使いやすく分かりやすい保育環境を作ってみてくださいね。

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浅野まり子(あさのまりこ)

この記事を書いた人

浅野まり子(あさのまりこ)

航空会社勤務後保育士を経て、現在整理収納コンサルタント、整理収納アドバイザー2級認定講師。子どもたちの片付けに興味を持ち整理収納理論を学ぶ。整理収納レッスンでは、おもちゃ収納で悩む子育てママから好評。整理収納のアイディアをブログで発信中。

<ブログ>
https://ameblo.jp/asamarimaison/

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