1歳児の発達の特徴
1歳児の発達の特徴をご紹介します。「遊びの選び方のポイントが分からない」という方は、この時期の子どもたちの発達を意識して選ぶようにするのがおすすめです。言葉の発達
1歳頃になると、徐々に大人の話す言葉を理解し始めます。自分でも「まんま」「ぶーぶ」などの意味のある言葉(一語文)を発し始めるでしょう。話せる単語はまだ少ないですが、保育者や保護者の言葉をよく聞いているので、理解できることはどんどん多くなっていきます。子どもが指さしたものの名前を、「くるまだね」「ねこちゃんだね」などと積極的に言葉にしていくとよいでしょう。運動能力
1歳児になると、足腰が安定し一人で歩けるようになるので、徐々に行動範囲が広がっていきます。自我が芽生えるので、好奇心旺盛に動き回ります。歩くことを喜べるように、散歩や外遊びを積極的に取り入れるといいでしょう。また指先が発達し、ものを掴めるようになるので、小さいものをつまむ動作もできるようになります。それにより誤飲・誤食の危険が伴うので、保育室内は常に清潔に保つようにしましょう。
基本的な生活習慣
離乳食から幼児食に移行し、掴み食べなどをしながらも徐々にスプーンやフォークを使えるようになっていきます。食事に興味を持てるよう、適度に保育者が介助をしたり、「おいしいね」と声かけをして食事の時間を楽しめる環境づくりをしましょう。排泄はタイミングが合えばおまるや便器にまたがって済ますことができるようになっていきます。できるようになったことは都度褒め、自信を持てるように促していきましょう。とはいえ発達の個人差が大きい時期なので、大人も個別に接し方を合わせる配慮が必要になります。
社会性
自分を中心とした関わり方が主になります。他児や保育士にも興味を持ちますが、本人に悪気が無くても思い通りにいかないと噛みつきやひっかきなどが起こりやすいです。危険なこと、いけないことは何度も繰り返し伝えていく必要があります。声をかけながら、ジェスチャーで「貸して」の仕方を見せるなどをして他児との関わり方を伝えていくといいでしょう。また、子どもは大人のことをよく観察しているので、保育者が足で扉を閉めたり、「ヤバイ」「マジ」などの若者言葉を使ったりするとふとしたときにマネすることがあります。子どもたちに見られていてもいいように、普段からマナーのある行動や丁寧な言葉がけを意識することが大切です。
>>1歳児の発達段階と保育のポイントを解説
1歳児の遊びのポイント・注意点・配慮
1歳児の遊びのポイントや、保育者が意識したい注意点、配慮をお伝えします。どのような視点で遊びを選べばいいか迷う方は、参考にしてみてください。ケガに十分に気を付けて見守る
1歳児は発達の個人差があるため、ハイハイをする子、立てる子などが混在します。子ども同士でぶつかったり転んだりしないよう、ケガや事故には十分気を付けて見守りましょう。使わないおもちゃや、子どもがぶつかりそうないすや机、そのほか床に転がっている小さなごみなども片付けましょう。ダイナミックな遊びをする際には、月齢の早い子と遅い子や進級児と新入園児で分けて時間差で遊ぶようにしてもいいでしょう。
遊び方を保育者が見せる
1歳児の子どもにとっては初めて遊ぶおもちゃが多く、保育士が遊んでいるところを見て道具の使い方や遊び方を学んでいくので、最初にやり方を見せる配慮が必要です。また、1人遊びに集中する事も重要な時期なので、遊びに没頭している時には無理に声をかけたり呼んだりしないようにしましょう。子ども同士の接触に注意する
室内遊びでは、子ども同士の距離が近くなり、おもちゃや道具の取り合いが始まると、噛みつきやひっかきなどのトラブルに発展する可能性もあります。子ども同士の距離が近くなりすぎないよう、遊ぶスペースを広げたり、仕切りを使って空間を区切ったりするのがポイントです。1歳児クラスの遊びのねらい
1歳児クラスの遊びのねらいの例をご紹介します。1歳児は成長の個人差が大きい時期なので、その時の子どもたちに合ったねらいを計画するようにしましょう。【室内遊びでのねらい】
- 遊びを通して、保育者と言葉のやり取りを楽しむ
- 歩く、走る、投げる、転がるなど全身を動かす
- 体を十分に動かす楽しさや面白さを味わう
【戸外遊びでのねらい】
- 保育者や友だちと一緒に全身を使って運動することを楽しむ
- 保育者に見守られながら友だちと積極的に関わりが持てるよう促す
- 簡単な遊びのルールを覚える
1歳児クラスの室内遊び<体を動かす運動遊び>
室内で行う運動遊びのおすすめアイデアをご紹介します。どの遊びも共通して、きちんと広いスペースを確保し、安全に十分に配慮した上で行いましょう。新聞紙の雪遊び

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サーキット遊び

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バルーンマット

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ハイハイレース

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フラフープジャンプ

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1歳児クラス室内遊び<ゲーム>
室内で行うゲームのおすすめアイデアをご紹介します。少人数で行うものから、クラス全体で行う集団遊びまでご紹介していますので、状況に応じて参考にしてみてくださいね。糸巻き競争

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むっくりくまさん

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かみなりゲーム

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いっぽんばしこちょこちょ

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ずいずいずっころばし

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福笑い

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こんなことできるかな?

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風船タッチ

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おせんべやけたかな

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ひな祭りのペープサート

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1歳児クラスの外遊び
屋外で行う外遊びのおすすめアイデアをご紹介します。スペースを活かして体を目一杯動かす遊びや、季節を感じられるように自然と触れ合う遊びを中心に取り入れるのがおすすめです。水鉄砲で!的当てゲーム

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へびにょろにょろ/ニョロニョロへびさん(縄跳び)

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雪の上にお絵かき

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しっぽとり

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1歳児クラス室内遊び<製作遊び>
1歳児の製作活動におすすめのアイデアをご紹介します。指先がだんだんと器用になっていく時期なので、指先の感覚や動きの発達を促すような製作遊びを取り入れるといいでしょう。色水のセンサリーボトル
空のペットボトルに、色水、洗濯のり、ビーズなどを入れて作る「センサリートイ」です。傾けたり中身を観察したりして、子どもの五感を刺激することで脳の発達を促すと言われています。遊ぶ際に中身が誤ってこぼれたりしないよう、必ずしっかりとフタを補強しましょう。また、子どもが遊んでいる間は目を離さないようにしましょう。▼詳しい遊び方、ポイント、アレンジ例はこちら
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寒天ねんど
ひんやりぷるぷるとした不思議な感触を楽しめる寒天ねんど。アレルギーの心配がない食品由来で作れるので、低年齢児から安心して遊べます。カビが生えてしまうので、遊んだ後は必ず破棄してくださいね。▼詳しい遊び方、ポイント、アレンジ例はこちら
>>感触あそび・形あそびが楽しめる!寒天ねんど
ペットボトルシャワー
夏の外遊びにおすすめなペットボトルシャワー。子どもたちと一緒に作り、そのまま水遊びに展開できますよ。子どもたちには、周りに絵を描いて装飾するところをお願いするとよさそうですね。フチで手を切ってケガをしないよう、ビニールテープでの補強は必ず行いましょう。▼詳しい遊び方、ポイント、アレンジ例はこちら
>>ペットボトルシャワー【製作】【手作りおもちゃ】
フラワーペーパーの春イチゴ
フラワーぺーパー(花紙)をくしゃくしゃにして作る、イチゴのおもちゃです。くしゃくしゃにするところは、子どもたちと一緒に楽しめそうですね。イチゴ以外の他の果物にもアレンジしやすい作例なので、おすすめです。▼詳しい遊び方、ポイント、アレンジ例はこちら
>>フラワーペーパーの春イチゴ【製作】
イチョウのカンタンちぎり絵
折り紙や色紙をちぎって作るちぎり絵。ちぎった色紙をのりで貼り付けるだけなので、1歳児さんでも取り入れやすい技法です。子どもたちが実際に行うときには、作例ほど細かくちぎらなくてもOKですよ。また、色紙の色を変えれば春の桜を表現することもできます。季節に合わせて作ってみてくださいね。▼詳しい遊び方、ポイント、アレンジ例はこちら
>>イチョウの簡単ちぎり絵【製作】【壁面】
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