こんな言葉、使ってませんか?

話しやすかったり、親しくなった保護者には、つい普段の話し口調になってしまう…なんてことがあるかもしれません。しかし、言葉遣いはその人の印象にもつながるため、丁寧な言葉を心掛けることが大切です。保護者対応をするとき、特に注意したいポイントを見ていきましょう。
若者言葉
「マジ」「ヤバい」「超」などの言葉は、普段は誰もが会話の中で何気なく使っているものですよね。しかし、職場では保育士と保護者という立場をわきまえて、「若者言葉」と呼ばれるような言葉遣いは避けましょう。中には不快感を覚える方もいるかもしれないので、普段から意識して言葉遣いを切り替えるよう心がけましょう。
子どもを呼び捨てにする
名前の呼び捨ては、子どもに対する親しみを感じる一方、不快に感じる保護者の方もいます。保育園で子どもの呼び方を統一して、保護者に周知しておくことも大切です。
子どもたちのことは、「〇〇くん」「〇〇ちゃん」のように呼ぶといいでしょう。中には園の方針で、「〇〇さん」と呼ぶところもあるので、初めて働く園の場合は最初に確認しておく必要があります。
「~してあげた」
何気なく使ってしまいがちですが、「〇〇くんに、~してあげました」という言葉遣いは避けましょう。中には「上から目線だ」と感じる方も。
「~すると、嬉しそうに笑っていました」など、子どもの様子と合わせて丁寧に伝えるといいですよ。元保育士の筆者は、この話を当時の園長先生に聞いて、かなり納得! その後気をつけていました。
ネガティブな言葉は言い換え術で

会話の中でつい言ってしまいがちな言葉の中には、意図せずネガティブな印象を与えてしまうものがあります。これらの言葉は、上手く言い換えることで印象ががらりと変わります。どのように言い換えできるか見てみましょう。
「でも」「しかし」
反射的に出てしまいそうな言葉ですが、保護者の言葉に対して反発するような一言です。日常会話では当たり前の言葉かもしれませんが、保護者対応では否定的な印象を与えるので避けましょう。
話を最後まで聞いたうえで、「実は…」と言い換えるとネガティブな印象が減りますね。また、その前に「そうですね」など、保護者の感じ方を受け止めるような言葉を加えると、さらに丁寧になりますよ。
「普通は」
「普通はこの年齢だと〇〇ができますよ」などと、アドバイスの中でも言ってしまうことがあるかもしれません。しかし聞いた相手は、「できない自分の子どもが異常なの?」と感じてしまうことがあるので気を付けたいところです。
なるべく使わないのが無難ですが、やむを得ない時には「こんなケースが多いです」と柔らかく言い換えて伝えるといいですよ。
「そんなはずないです」
間違ったことを言われたときや聞かれたとき、つい言ってしまいそうな一言ですよね。否定的なだけでなく、曖昧な印象も与えるので、注意が必要です。
その場で反射的に返事をしようとせずに、「すぐに確認いたします」と、確実な返事ができるようにしましょう。
丁寧な言葉で信頼関係を築こう
いかがでしたか? 日常会話では問題なくても、保護者対応で避けておきたい言葉遣いはいろいろあります。正しい言葉遣いや丁寧な対応が信頼関係を生んでいきます。適切なコミュニケーションをとるためにも、一度職場で自分や周りが使っている言葉をチェックしてみましょう。
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