ルールのある遊び
保育園の生活の中にルールがあるように、いつもの遊びにも、ルールのもとでオニを決めたり、移動したりと決まりがあります。園生活の中や遊びを通してルールがあることを学び始める3歳くらいから取り入れるのが良いでしょう。お友だちと遊ぶことが増え、自分の遊びたい気持ちとお友だちとの関係を築く時期にルールのある遊びを取り入れることで、言葉の発達や運動能力の発達にも繋がります。
今回は、「ルールのある遊び」について、年齢別の代表的な遊びとその遊び方、ルールの伝え方など遊ぶときの注意点、指導案に活用できるねらいをご紹介します。
年齢別ルールのある遊びのねらい
保育園や幼稚園、認定こども園での遊びの活動では、ただ単に保育のひきだしの一つとして遊びを行うだけでなく、「ねらい」を意識して取り入れるようにしましょう。そうすることで、月案や指導案の作成にも役立ちますし、子どもたちの成長を促すことにもなります。<3歳児>
・かんたんなルールを知る、覚える
<4歳児>
・ルールを知ったうえで友だちとの関わり合い
・自分の想いを表現する
<5歳児>
・理解したうえで共有する、協力する集団での動き方を考える、遊びをアレンジする
期待される姿
・ルールの遊びを正しく理解することで、思考力や判断力を身に着ける。・友だちとコミュニケーションをとることで、積極性が育つ。
3歳児におすすめのルールのある遊び
やりたいことをやり続けたい自我とお友だちと遊びたい気持ちが混在する3歳児さん。保育者も一緒になって遊びに参加することで少しずつルールのある遊びを通して、決まりを守る大切さを学んでいきましょう。だるまさんがころんだ

・用意するもの
なし
・保育のポイント
始めは保育者がオニをやり、子どもたちがルールをしっかりと理解できる環境を作りましょう。掛け声や音に合わせて止まるといった遊びを導入で行うものおすすめです。
・遊び方・ルール
オニを一人決め、「だるまさんがころんだ」の声掛けに合わせてうごいたり、止まったりを繰り返します。動いてしまったらオニと手をつなぎ、末尾の子がタッチされたら一斉にオニから逃げることができます。オニを順番に交代するなどして遊ぶと「逃げる」「捕まえる」の動作を両方味わうことができます。
鬼ごっこ

最初のうちは保育者がオニとなり、子どもたちを追いかけます。オニになって泣き出してしまう子どもには、保育者と一緒にオニをやる、ちょっと休憩するなどの対応が望まれます。
・保育のポイント
室内で遊ぶのであれば、走ってはいけない鬼ごっこ、屋外で遊ぶのであれば移動してもいい範囲を決めるなど安全に気をつけて遊びましょう。
・用意するもの
なし
・遊び方・ルール
オニを一人決め、オニが数を数えている間オニ以外の子どもたちはオニから逃げます。オニは数を数え終わったら逃げている子供にタッチします。タッチされた子はオニを交代して始めから繰り返し遊びます。
しっぽ取りゲーム

・保育のポイント
しっぽの片側はかならず外に出すように伝えましょう。取られたくない気持ちが高まり、ズボンの中に全部隠してしまう子も出てきます。ルールを守って遊ぶ楽しさが身につくといいですね。
・用意するもの
しっぽになるひも
・遊び方・ルール
遊んでいいエリアをあらかじめ決めてから遊びます。自分のしっぽを守りつつ相手のしっぽを追いかけて取ります。しっぽが取られた子どもはエリアの外で待機します。保育者が「おわり」といったら遊びが終了となり、しっぽを一番多く獲得した子どもの勝ちです。
4歳児におすすめのルールのある遊び
複雑なルールやチーム分け、勝ち・負けのあるゲーム性の高い遊びを取り入れられるようになる年齢です。また、ボールを使ったり言葉でコミュニケーションを取りながら遊ぶこともできてきます。ドロケイ/ケイドロ

・保育のポイント
あらかじめ逃げられる範囲を決めておきましょう。とにかく走り続けるので、あらかじめ時間を区切る、捕まえた人数で遊びを終了にするなどのルールを子どもたちに伝えておきましょう。
・用意するもの
特になし
・遊び方・ルール
「どろぼう」グループと「けいさつ」グループの2つにわかれます。「どろぼう」は「けいさつ」が10秒数えている間に逃げて捕まらないようにします。10秒経ったら「けいさつ」は「どろぼう」を追いかけ、捕まった「どろぼう」は「ろうや」にはいります。ろうやにいる「どろぼう」は逃げている「どろぼう」にタッチされたら再び逃げることができます。「けいさつ」が「どろぼう」をすべて捕まえるか時間が経ったら終了です。
フルーツバスケット

・保育のポイント
「ルールに応じた動きをすること」で楽しい遊びが出来ることを学べます。オニの発言をきちんと聞く必要があるため集中力が養われます。子どもたちが一斉に動くため十分なスペースを取ることはもちろん、保育者が輪に入り声掛けで補助するなどしてゲームに集中できるようなサポートを行うといいでしょう。
・用意するもの
椅子(人数分より1つ少ない数)
フルーツのイラストを書いた手作りのメダル
・遊び方・ルール
人数より1つ少ない数のイスを内側に向けて円状に並べます。「りんご」「ぶどう」「みかん」「バナナ」など人数に応じて3~4グループに分けます。オニに呼ばれたグループの人は席を立ち、空いているイスを見つけて座ります。オニも同様に座ります。座れなかった子が次のオニとなります。これを繰り返して遊びます。
かくれんぼ

・保育のポイント
遊ぶ範囲を決めておきましょう。遊べる範囲の中でも、木の上や車の下などは大変危険なので絶対に入らないように伝えましょう。保育者が複数いる場合は、一緒に遊ぶ先生と見守る先生とに分かれるといいでしょう。
・用意するもの
なし
・遊び方・ルール
オニを1人決め、オニが10数えている間にオニ以外の子どもはその間に逃げます。オニは隠れている子を見つけたら「〇〇ちゃん見つけた」といって捕まえます。全員見つかったら、最初に見つかった子が次のオニです。
5歳児におすすめのルールのある遊び
全身の体力がついてくる時期なので運動を含む遊びがおすすめです。子どもたちが主体的に取り組んで自分たちで話し合ってルールをアレンジしたり、異年齢の子どもたちと遊ぶことでルールの強弱をつけられるようになります。ドッジボール(転がしドッジボール)

・保育のポイント
ボールの強さを加減できるようにあらかじめどのくらいのボールなら投げていいかのルールを決めておくといいでしょう。他の遊びをしている子どもにぶつからないように、十分なスペースを確保して遊びましょう。
・用意するもの
ボール(柔らかく大きめのもの)
・遊び方・ルール
地面に大きな円を描きます。内野と外野に分かれ外野からボールを転がし入れて内野の子に当たったら当たった子は外野に出ます。内野に最後まで残れた子が勝ちです。普通のドッジボールと違いボールを転がすため思わぬ回転をするなどして楽しく遊べます。
じゃんけん列車

・保育のポイント
列が長くなると子ども同士が交錯する可能性もありますので、十分なスペースを確保して遊びましょう。はしゃいでお友だちを押したり引っ張ったりしないように伝えることも大切です。
・用意するもの
なし
・遊び方・ルール
最初は音楽に合わせて自由に動きます。音楽が止まったら近くにいるお友だちとじゃんけんをし、負けた子は勝った子の肩を持って後ろに繋がります。これを繰り返して最後の一人になるまで続けます。子ども同士で話し合って切り離しOKにする、じゃんけん出来る相手を限定するなどアレンジして独自のルールを作っても楽しいですよ。
かるた遊び

・保育のポイント
読み手は保育者が行いましょう。わかりやすいイラストと文字が連動しているかるたを使うことで文字をまだ習得していない子どもでも楽しめます。遊びを重ねていくうちに、文字を習得する子もいるでしょう。
・用意するもの
かるた
・遊び方・ルール
かるたは表向きでばらばらになるように並べます。読み手は1枚ずつ読み札を読み上げ、読み上げられた札の一番最初の文字と同じかるたをタッチします。全ての札を読んだときに、手元に一番多くかるたを持っていた子の勝ちです。 ほいくisでは、より文字を認識できるよう「あめのひ ひょっこり あまがえる」のような1音節と3音節が同じ音で始まる子どもかるたを作成し、どなたでも無料でダウンロードして遊んでいただけるようにご用意しています。ぜひ保育にご活用ください。
▶ダウンロードはこちらから
ルールの伝え方
保育者には慣れ親しんだ遊びでも、初めてその遊びをする子どもたちにはルールがわからないことも。またルールはわかっているものの自分の気持ちが勝って「負けて嫌だ、もうやめる」「1番になれないからつまらない」になることも。ルールを守って遊ぶと、友だちと楽しく遊べること。何度かやるうちに勝ったり上手になったり出来ることを遊びを通して伝えるといいでしょう。
保育者がお手本を見せて、ルールを伝えることで、言葉だけでなく、視覚的にも理解できるので効果的です。イラストや絵本を使うものいいですね。
年齢が上がると、自分たちでどのルールだったら楽しく遊べるのかを話し合う機会も増えてきます。自分の意見を伝える、相手の気持ちを思いやる大切な機会です。保育者は子どもの行動を否定せず、子どもの主体性を伸ばしていきたいですね。
保育園で子どもたちとルールのある遊びを楽しもう
遊びを通じて、園生活はもちろん社会で必要なルールを守ることは大切なことだと伝えることができます。年齢や発達に応じたルールのある遊びをすることでより理解が深まります。ルール通りにやればいい、ルールをただ守るのではなく、ルールがなぜあるのかを理解し納得することで、子どもたち同士でルールの大切さに気づくことでしょう。遊びを通じて、社会性を養う、自立心や健康な心と体、共同性といった姿も育てていくことが出来るといいですね。
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