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保育の『構成遊び』を解説|育つ力と環境設定のポイント

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積み木遊びに没頭する男の子
保育室に置かれていることが多い積み木やブロックなどを使った遊びは「構成遊び」に分類されます。これらは子どもを夢中にさせると同時に、さまざまな力を育みます。十分に遊び込める環境を作ることで、子どもたちの発達を促していきたいですね。今回は、構成遊びで育つ力と環境設定のポイントをご紹介します。

構成遊びとは

魚釣りのおもちゃに夢中になっている男の子
保育園では、絵本やブロック、鬼ごっこなど、子どもの発達に合わせてさまざまな遊びが行われています。これらの遊びは以下の5つに分類することができます(※)。
  • 感覚遊び(例:水遊び、スライム作り)
  • 運動遊び(例:鬼ごっこ、縄跳び)
  • 模倣遊び(例:ままごと、ごっこ遊び)
  • 受容遊び(例:絵本、パネルシアター)
  • 構成遊び(例:ブロック、積み木)
この中から、今回は「構成遊び」に焦点を当てて見てみましょう。

構成遊びとは、さまざまな素材やパーツを組み合わせたり、形を変えたりしながら、イメージした物の形を作る遊びのことです。完成させて終わりではなく、作った物を崩したり、片付けたりするところまでを構成遊びと捉える考え方もあります。

構成遊びには大きく分けて「平面構成遊び」と「立体構成遊び」の2種類があります。見立て遊びができるようになる2歳頃から「平面構成遊び」を楽しめるようになり、脳や指先機能の発達に伴って「立体構成遊び」へ遊びの幅を広げていくことができます。

子どもの年齢や発達に応じて、保育室に適切な玩具を準備しておきたいですね。

※カール・ビューラーの分類による

 構成遊びで育つ力

カラフルなカラーブロック
最初に、構成遊びを通して育つ力について確認しておきましょう。保育士は、ねらいを持って遊びの環境を作ることが求められています。「楽しい」だけでなく、「どのような発達が促されるのか」という点に注目して環境を作りましょう。

構成遊びで育つ力には、次のようなものがあります。
  • 想像力
  • 思考力
  • 集中力
  • 自己肯定感
  • 図形の理解
  • 手指の器用さ
  • 空間認知能力
  • コミュニケーション能力
これらを意識した上で、子どもたちが遊ぶ様子を観察してみてください。遊びを繰り返していく中で、発達を遂げていく過程が感じられることでしょう。
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平面構成遊びと立体構成遊び

続いて、「平面構成遊び」と「立体構成遊び」といいう、2種類の構成遊びについて、それぞれの特徴と代表的な遊びについて解説します。

平面構成遊び

パズル遊びをする女の子
「平面構成遊び」とは、曲線や直線から成る形を平面上で組み合わせる遊びのことを指します。さまざまな色や形のパーツを置いたり、並べたりすることで、模様や物の形になることを体験できます。

【代表的な遊びの例】
  • 折り紙
  • シール貼り
  • パズル
  • ぬり絵
  • お絵描き
  • マグネットボード
  • モザイクブロック

立体構成遊び

カラフルな粘土を積み上げている子どもの手元
「立体構成遊び」とは、素材を立体的に組み合わせる遊びのことを指します。平面で作った物に高さや奥行きが加わり、子どものイメージに従って遊びが上下左右に発展していきます。

【代表的な遊びの例】
  • 粘土
  • 製作
  • 積み木
  • ブロック


環境構成のポイント

子どもたちが熱中して遊ぶためには、必要な配慮があります。ここからは、構成遊びの環境を作る上で意識したいポイントをご紹介します。

玩具を十分に準備しておく

おもちゃ箱に整理整頓されたカラーブロック
おもちゃの数は子どもの人数や遊びの発展に応じて、適切な量を準備しましょう。

少なすぎるおもちゃはトラブルの原因になります。また、作っている途中でおもちゃが足りなくなってしまえば、せっかく盛り上がってきた遊びが中断してしまいます。遊びの様子に合わせて、おもちゃの量を調整していきたいですね。

広めの空間を確保する

十分に遊び込むための空間を準備しましょう。

構成遊びは、縦だけでなく、横へも広がっていく遊びです。隣で遊んでいる友だちとぶつかったり、場所の取り合いになったりすれば、トラブルになりかねません。

不要な衝突を避けるためにも空間は広めに確保し、遊びに没頭できる環境を作りたいですね。

途中の作品をとっておく場所を設ける

保育室に並べられた遊び途中の粘土とブロック
作っている途中でも、作品を置いたままにしておいたり、飾っておいたりできる場所を準備しましょう。

保育園では、食事や午睡などで時間の区切りが設けられています。遊びの途中でも「後で続きができる」と分かれば、子どもも納得して次の活動へ気持ちを切り替えることができます。

子どもが遊びを継続できるよう、途中の作品はとっておける場所を作っておきましょう。

構成遊びで子どもの力を引き出そう

紙粘土に夢中になっている男の子
構成遊びは、頭で考え、指先を使いながら遊ぶため、多くの力が育まれます。自由な発想で十分に遊び込めるよう、環境を整えていきたいですね。

構成遊びを保育の中で活かしていきたいと考えている方は、参考にしてみてください。

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佐野 きこ(さの きこ)

この記事を書いた人

佐野 きこ(さの きこ)

現役保育士。
現在は子どもだけでなく、保育士や保護者など、子どもに関わる人をサポートする仕事がメイン。子どもも保護者も保育士も、みんなが笑顔になれる保育を目指している。
座右の銘は「保育士は、保育のプロである」
保育の専門家として、わかりやすく保育を語れるよう奮闘中。
家庭では、2人の息子のお母さん。

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