自治体の保育士確保対策に注目!うれしい補助金・優遇・サポート制度とは?

2019年10月から幼保無償化が始まりましたが、待機児童とともにクローズアップされている問題となっているのが「保育士不足」。労働の負担や責任の重さに見合わない賃金水準などから、保育を離れてしまう方も少なくありません。しかし最近では、問題意識を持った自治体が保育士確保対策を行い、少しでも負担を減らそうと取り組んでむところが増えてきました。今回は、関東の2つの自治体をピックアップして保育士確保対策をご紹介します。

厚生労働省が行う対策とは

厚生労働省は、待機児童対策を解消するためには保育士の確保が必要であると考え、いくつかの対策を行っています。まずは国の取り組みを見てみましょう。

給与の改善

厚生労働省のリーフレットによると、「民間の保育園等で働く保育士の給与を2019年度は約1パーセント改善する」としています。これは月額にすると約3千円程度。給与水準が高くない保育士にとっては、決して少なくない金額ですね。

また、経験や技能に応じて月額5千円~4万円の給与改善を行っています。経験年数なども考慮されるので、経験を重ねれば給与の大幅UPも見込めるかもしれません。

再就職準備金の貸与

保育士として職場復帰する際、条件を満たせば準備金として上限40万円の貸与がされます。「貸与」なので返済の必要がありますが、なんと2年間勤務すればこの返済が免除!

準備金の使途は参考図書の購入や通勤用自転車の購入、転居費用など、就業に関するものであればなんでもOKだそうです。詳細は、お住まいの自治体にあらかじめ確認しておきましょう。

参考:保育士資格をお持ちの皆さまへ/厚生労働省

各自治体の取り組みは?

実際に自治体が行っている取り組みを見てみましょう。ここでは東京都江戸川区、千葉県松戸市を取り上げました。

東京都江戸川区

東京都江戸川区は、23区の東部に位置しています。都心へのベッドタウンとして人口も多く、待機児童や保育士確保の対策にも力を入れています。
  • 最大5万円の給与加算
  • 江戸川区の私立保育施設に新たに採用された保育士さんに、区内共通商品券5万円分プレゼント
  • 借り上げ住宅家賃補助(上限8万2千円)
  • 潜在保育士向けの就業体験
  • 子どもの保育所入園配慮
東京都が出しているキャリアアップ補助4万円相当にプラスして、江戸川区の補助1万円相当、最大月額5万円相当が加算されます。経験年数や業績により支給額は異なりますが、うれしいサポートです。

また、ブランクがある潜在保育士を対象に、1日~3日の就業体験を行ってもらえます。急に現場に戻るのではなく、ワンクッション置けるので復帰しやすいですよね。

さらに、子どもの保育園入園の際に配慮してもらえるので、子どもがいるママ・パパ保育士の方にはとってもありがたいサポートになりそうです。

参考:保育士の仕事と暮らしをサポートします!/江戸川区ホームページ

千葉県松戸市

千葉県松戸市は千葉県の北西部に位置しています。都心まで電車で約30分とアクセスが良く、首都圏のベッドタウンとして発展を続けている地域です。松戸市のサポート体制も、驚くほど手厚いものです。
  • 「松戸手当」が月額4万5千円~7万2千円支給
  • 子どもの保育所入所優先度UP
  • 10年勤務で記念品贈呈
最も注目されるのは、「松戸手当」と呼ばれる自治体独自の手当。給与とは別になんと1年目~支給され、その額は1年目~12年目までは4万5千円、13年目~20年目までは4万6千円~7万2千円とかなり手厚い! ただし、全ての保育園で支給されるわけではないので、あらかじめ確認が必要です。

また、同一園で10年勤務した場合、市長から表彰状と記念品の贈呈が行われます。2017年度(平成29年度)はグルメカード3万円分。その中でも功労があった職員には、祝い金5万円が贈呈されるそうです。

参考:松戸市の保育士確保に関する/松戸市ホームページ

あなたの自治体の取り組みは?

いかがでしたか? 今回は、関東の2つの自治体の取り組みをご紹介しました。各自治体で行っている取り組みや、補助を受けるために必要な条件などは異なるので、必ず事前の確認をするようにしましょう。ご自身のお住まいの自治体での取り組みを知り、安心のサポート体制の中で仕事ができるといいですね。
まゆか

この記事を書いた人

まゆか

「ほいくis」専任ライター。保育の楽しさを広めるために、元保育士の経験を活かして記事執筆を行う。絵本大好き。イチオシは「わたしのワンピース」

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