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内定承諾書とは?提出後の辞退は法的に問題ない?専門家が解説 【ほいくisお仕事探しシリーズ】

内定承諾書とは?提出後の辞退は法的に問題ない?専門家が解説
転職活動中、内定を受けると「内定承諾書」という書類が届くことがありますね。この書類は提出する必要があるのか、提出した後でも断ることはできるのか、不安に思う人も多いでしょう。この記事では、内定承諾書の意味や、提出後の辞退などについて社会保険労務士がご紹介します。

内定承諾書とは? 

 一言でいうと「入職の意思を示す書類」 

内定承諾書は園からの内定を受けて、その園に入職する意思を示すための書類です。園が内定者の意向を確認するために作成し、手渡しや郵送、最近ではメールで届くこともあります。入職の意思がある場合には記入して指定の方法で園に提出します。 

内定承諾書は法律的に絶対なの? 

そもそも内定とは 

内定とは園が選考を経て「あなたを採用したい」と正式に伝えることです。ただ、内定が出た時点では意思表示にすぎず、まだ正式な雇用が決まったわけではありません。 

内定承諾書の法的効力 

内定承諾書を出すと、園の「あなたを採用したい」との意思表示に対して、あなたが「入職します」との意思を表したことになります。ある種の合意が成立したともいえますが、まだ正式な雇用契約を結んだわけではなく、この書類を出したからといって必ず入職しなければならないということではありません。内定承諾書を出した後でも辞退は可能ですし、違約金が発生することも基本的にはありません。 

 内定承諾書の提出方法とタイミング 

内定承諾書の提出方法 

内定承諾書は、通常、園長や園の採用担当者に直接提出するのが一般的です。郵送やメール、直接持参する場合もあります。提出方法は園の指示に従いましょう。 

いつ提出する?間に合わなかったら? 

内定承諾書の提出期限は園が任意で決められます。内定通知を受け取ってから1週間から2週間以内が一般的ですが、1か月程度や特に区切られていないケースもあるようです。 

もし遅れそうな場合には園に連絡をして、提出期限の延長を相談しましょう。提出が遅れても、すぐに内定が取り消されることは通常ありませんが、誠実な対応が大切です。 

転職エージェントを利用している場合はだれからもらって誰に出すの? 

転職エージェントを利用している場合には、内定承諾書の受け取りや提出は、通常エージェントの担当キャリアアドバイザーを介して行います。 

内定承諾書を出さない、提出後の辞退はあり? 

内定承諾書を提出しないことも可能? 

内定承諾書を提出しない選択もありますが、提出しないということはあなたの「入職します」との意思表示を行わないことになります。その結果、入職する意思がないものとして内定が取り消しとなるケースもあるので注意が必要です。 

 内定承諾書をもらってないけどこれって大丈夫? 

内定通知を受けた後に内定承諾書が送られてこない場合、何かしらの手違いが考えられます。内定自体の有効性に影響はありませんし、法的に必ず必要な書類ではないのですが、園に限らずほとんどの企業が作成しているのが現状です。のちのトラブルを避けるためにも、まずは園の採用担当者か、転職エージェントに確認しましょう。 

内定承諾書を早く出すように強く言われたけどこれってあり? 

園は必要な人材を早く確保したいと考えています。そのため内定承諾書の提出を急かすこともありますが、この要求には応じる必要はありません。特に書類の内容に不明点がある場合や、他の選択肢も検討中である場合は、慎重に対応するべきです。

1~2週間程度の提出期限を設けることが一般的なので、その範囲であれば待ってもらうことも可能といえるでしょう。納得がいくまで十分に検討し、質問があれば遠慮なく(ただし失礼のないように。あなたが将来働く場所になる可能性のあるところです。)採用担当者や転職エージェントに問い合わせましょう。 

内定承諾書を提出したけどやっぱり違う園に入りたいときはどうする? 

内定承諾書を提出した後でも転職活動を続ける中で他の園に入りたくなったり、事情が変わったりすることはあります。入職する意思がなくなった場合には、できるだけ早く採用担当者や転職エージェントに連絡を取り、状況を説明しましょう。

法的には内定承諾書を出した後でも辞退は可能とはいうものの、園はあなたを雇いたいと思い、あなたに期待しています。伝えることに抵抗があるかもしれませんがとにかく早いが一番です。あなた自身の次のチャレンジのためにも真摯な対応が求められます。 

 内定承諾書を理解して、自分らしい転職活動を 

転職活動で複数の園と同時に面接を進めることはよくあることです。内定承諾書を提出した後でやむを得ない理由で辞退するときは、社会人としてのマナーを守り、丁寧に対応しましょう。 
 
【監修者プロフィール】 
安田智成 
東京の社会保険労務士です。事務所勤務を14年、開業して19年にわたって入社や退社、在職中の処遇変更や、就業規則作成や改変などのコンサルティングを行ってまいりました。関与した顧問先の数は150社以上になります。監修者名はペンネームです。
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