「派遣保育士」として働くとは?
保育の職業に携わっていると、保育観の違いやスキルアップのために一度は転職を考えたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?転職といっても、正社員、派遣保育士、パート、アルバイトなどさまざまな働き方がありますよね。 その中の派遣保育士とはどんな働き方だと思いますか?
派遣保育士という働き方が気になる方のために、ほいくis編集部のお仕事担当が、派遣保育士の仕組みや働き方、メリットについて、保育士経験16年、そのうち派遣保育士として複数の保育施設で勤務経験をお持ちのたるぎさんの体験も踏まえつつお伝えしていきます!
派遣保育士とは?
まず派遣保育士とはどんなものなのでしょうか?
派遣保育士とは簡単にお伝えすると、人材派遣会社から派遣され、保育施設などで働く保育者のことを言います。 正社員やパートのように保育施設と直接雇用ではなく、人材派遣会社との雇用を結んだ上で派遣先の保育施設に就業となるので仕組みも変わってきます。
次からは派遣の仕組みをお伝えしていきますね。
派遣の仕組み
派遣保育士は人材派遣会社から就業先(保育施設)に派遣されて働くので、派遣社員となります。 派遣社員として派遣会社に登録しているため、お給料や福利厚生などの面は、派遣会社を通して支払われます。また、派遣社員は雇用期間が決まっているため、短期間で働きたい方や働き方を変えたい方の条件に合うでしょう。
派遣には3つのパターンがありますので、参考にしてみてください。
登録型派遣
登録型派遣とは、基本と言われる派遣の働き方になります。登録型派遣は契約期間が1ヶ月や3ヶ月〜1年となりその都度契約を更新できます。(派遣先によって契約期間が異なるので確認しておきましょう。)1つの勤務先で働くことができる雇用期間は長くて3年になります。
無期雇用派遣
無期雇用派遣とは、登録型派遣のように雇用期間の縛りがなく派遣会社と無期雇用の契約をする働き方になります。 派遣会社との契約になるので、お仕事が見つからない間も含めてお給料がもらえる点が登録型派遣との違いになります。紹介予定派遣
紹介予定派遣とは、数ヶ月〜最長6ヶ月、派遣保育士として働き、派遣先と派遣保育士がお互いに合意ののち、正社員になる働き方を紹介予定派遣と言います。保育施設の雰囲気は、中に入ってみないとわからない部分がありますよね。 まずは、派遣保育士として働き、自分に合った職場であれば、そのまま直接雇用になる可能性もあるので安心できる働き方の1つです。
パート・アルバイトとの違い
時給制で働くという意味ではパートやアルバイトとも働き方が似ていますが、両者の違いは、雇用契約の結ぶ先です。パート・アルバイトが園・施設との直接雇用なのに対して、派遣保育士は派遣会社が雇用主となります。また契約期間があるのも派遣保育士の特徴の1つです。派遣保育士になる流れ
では、派遣保育士になるにはどうしたらよいでしょうか?①派遣会社に仮登録する
派遣会社に登録する方法は2パターンあります。1.派遣会社の取り扱う求人にエントリー(応募)する
2.派遣会社に派遣社員登録する
②派遣会社と面談して本登録する
仮登録した電話番号あてに電話がかかってくるので、本登録に進みます。対面での面談をする会社もあります。その際に、今までのお仕事経験・キャリア、希望の就業条件を確認していきます。③仕事条件のヒアリング
事前に求人に応募している場合は、エントリーしたお仕事内容の再確認や、希望する働き方(時間帯や業務内容、どんな保育施設が良いかなど)を伝えていきます。 営業の方も優しく丁寧な方が多いので話しやすい環境を作っていただけます。④求人の紹介
エントリーしていたお仕事内容で話が進んだ場合は、職場見学の日程を決める段階に移ります。 エントリーなしで派遣会社に登録をされた方は、派遣会社のコーディネーターさんや営業の方から今後のお仕事について提案してもらえたり、気になる求人があれば相談することができます。⑤職場見学 ・顔合わせ
気になる求人の保育施設が決まったら、職場見学・簡単な面談に進みます。 担当の営業の方が、職場見学をする保育施設に一緒に同行してくれるので気持ち的にも安心です。実際の職場では、園の雰囲気や働き方、園の方針などを確認します。就業条件等は、派遣会社とのやり取りとなりますので、見学の場ではなく、見学後に営業担当者に確認します。
⑥雇用契約・就業開始
園見学が終わり、お互いに条件の確認をしOKであれば就業開始になります。 派遣会社とは雇用契約書を結びます。雇用先は派遣会社となりますので勤務開始日などは、派遣会社を通じて確認しましょう。⑦契約期間終了後
契約時に定められた契約期間が終了した場合は、同一の職場で3年以内であり双方の同意があれば契約を更新することが出来ます。同じ職場で契約を繰り返したり、新しい派遣先を紹介してもらったりと選択肢はたくさんあります。紹介予定派遣で働いている場合は、一定の派遣期間ののち、正規雇用(直接雇用)になるかを判断します。派遣保育士の仕事内容と給与
それでは、派遣保育士の仕事内容についてみていきましょう。派遣保育士の仕事内容
派遣保育士の仕事内容は、その求人の内容によります。基本的には、保育士資格が必要な保育補助などサポート的な役割を担います。雇用期間が有期のため、担任を任されることはあまりないでしょう。園によっては、個別経過記録の書類や連絡帳を記入をお願いされることもあります。業務範囲は事前に派遣会社に確認しておくと、思っていた内容と違ったというトラブルになりにくいでしょう。
派遣保育士の給料
派遣保育士の給料は時給制です。 地域によって金額が変わってきますが、ほいくisの姉妹サイト「ほいくisお仕事探し」で紹介されている派遣社員求人の平均時給は1,407円でした。(執筆時点)同条件でパート・アルバイトの平均時給が1,148円ですので1~2割程度高いことが分かります。派遣保育士の時給が高いのは、高時給でも有資格者の保育士にすぐ来てほしい園側のニーズや、有期雇用で雇用が不安定であることを補うためという理由があります。
なかには時給2,000円~と高時給の求人もあるので、気になる派遣会社の求人の相場を確認してみてみましょう。
派遣保育士の残業
派遣保育士として働く場合、時間帯固定の勤務になるので、ほとんど残業はありません。施設によっては残業が発生するかもしれませんが、その場合は派遣会社との雇用契約書に残業についての取り決めがあるので確認しましょう。派遣保育士の社会保険
派遣で働いていても社会保険や雇用保険は条件を満たしていれば加入することが出来ます。社会保険は、派遣元である派遣会社の保険に入ります。健康保険の場合は、以下の条件に当てはまると加入します。詳細は、派遣会社に確認しましょう。- 週の所定労働時間が20時間以上
- 所定内賃金が月額8.8万円以上
- 雇用契約期間が2ヶ月以上を見込んでいる
- 学生ではない
- 従業員数が51人以上の企業
派遣保育士の交通費
派遣保育士の場合、交通費が別途支給の求人と、時給に交通費が含まれている求人があります。交通費がかかる園で働く場合は、必ず条件を確認するようにしましょう。派遣保育士の有給
派遣保育士でも条件を満たせば有給休暇を取得することが出来ます。有給休暇を取得する場合は、派遣会社、勤務先の園両方に申請します。- 1つの派遣会社で6ヶ月以上継続して勤務していること
- 6ヶ月間の勤務継続中に全労働日の8割以上出勤していること
派遣保育士として働くメリット
次に、派遣保育士のメリットを簡単にお伝えしていきます。勤務時間を決めることができる
保育士として勤務する時、勤務時間が早番、遅番などのシフト制になる職場がありますよね。派遣保育士として働く際に、保育施設によってはシフト制の場所もありますが、ほとんどの求人は固定時間で働くことができる場所が多いです。
育児や介護、諸事情でフルタイムの勤務が難しい場合、勤務時間を決めることができるところが魅力です。 6時間勤務や5時間勤務など短時間勤務が可能な保育施設もありますので、派遣会社の営業さんに相談してみると良いでしょう。
仕事とプライベートとの両立ができる
保育士さんは勤務終了後も残業されてる姿をよく目にします。しかし、派遣保育士は固定時間での勤務になるため、時間になれば退勤し、勤務後の時間の自由が利きやすいです。ブランクがあったり保育士未経験でも働き始めやすい
一度保育士のお仕事から離れたり、保育士の資格を取得したばかりで保育の業務は現場経験はなしという人が働き始めやすいのも派遣保育士の魅力です。派遣会社が、この職場ならブランクあり、未経験でも大丈夫という求人を紹介してくれますので安心して働くことが出来ます。時給が高い
直接雇用となると月給でのお給料になりますが、派遣保育士は時給制でのお給料になります。 直接雇用のようにボーナスは出ませんが、最近は時給も上がってきているため、直接雇用並のお給料または、それ以上になる場合もあります。派遣会社が相談にのってくれる
派遣保育士として働くうえで、人間関係や業務内容などで悩みや困ったことがでてきます。そういう場合は、派遣会社の担当営業やコーディネーターに相談することが出来ます。 派遣会社の方から直接保育施設の方に確認をとってもらえたたり、提案をしてくれるので安心して自分の気持ちを伝えることができます。保育求人特化の派遣会社の営業の方の中には、元々保育士や保育に関わっていた方もいるので、親身になって聞いてくれることも安心できる一つです。
公立保育園で働ける
公立保育園で勤務するには通常、公務員試験を受験し地方公務員になるか、自治体の臨時職員になる必要がありますが、公立保育園で派遣社員の受け入れをしている場合は、公立保育園で働くことも可能です。(雇用主は派遣会社です)公立保育園で働きたいと思っている方には、経験を積めるチャンスですね。
派遣保育士として実際に働いてみた体験談
派遣保育士として働きはじめてから、第三者の目線で子どもたちとの関わり方ができるようになりました。 正社員で働いていた時は担任として事務仕事や会議、保護者対応など慌ただしくしていた環境でした。しかし、派遣保育士として勤務することで”保育”そのものに集中して働くことでき、より丁寧に子どもと関わることができていたなと感じます。
また、時間の融通が効くことでプライベートの時間も大切にしたい私にとって最高な働き方になりました。
派遣となると契約期間があるため限られてしまいますが、いろいろな保育施設で働きながら自分のスキルアップができることも強みになっていると感じます。 派遣保育士をやってみようかなと悩んでいる方の参考になりましたらうれしいです。
派遣取り扱いのある人材会社
いざ、派遣保育士やってみようかなと思っても、どこに登録したらいいかは不安ですよね。代表的な派遣保育士の取り扱いのある人材会社をご紹介します。セントスタッフ株式会社
せんとなびは、医療・福祉・保育の業界に特化した人材派遣や人材紹介事業を行うセントスタッフ株式会社が運営しています。自社でも保育園や放課後デイサービスを運営しており、現場のことがわかるのが強みです。保育士のみならず、保育補助、幼稚園教諭、児童発達支援管理責任者、児童指導員、管理栄養士/栄養士、調理師/調理スタッフの取り扱いもあります。キャリアアップ研修など働く人のことを考えた研修もそろっています。
株式会社アスカ
保育求人ガイドを運営するアスカは全国に支店がある派遣会社です。 (拠点所在地:札幌、仙台、宇都宮、高崎、つくば、大宮、千葉、東京、八王子、横浜、相模原、新潟、名古屋、京都、大阪、岡山、広島、福岡、熊本、鹿児島、沖縄)正社員やパートの働き方での求人もあるので、希望に合う職場の幅も広いでしょう。 元保育士さんの方が営業をしていたりと親身になってお話を聞いてくれると評判です。
また、キャリアアップしたい方のための研修なども開催されています。 全国に支店があるため、地方の方で派遣保育士の求人を探している方にとっても頼りになる会社です。
株式会社ブレイブ
東京都、愛知県の求人を得意としており、派遣のみならず正職員の求人も多く取り扱っています。特徴として、日払い制度やポイント制度を導入しており、働きやすい環境が整っています。最短週2日~就業できる求人を取り扱っているので、スキマ時間を使って働きたい人やブランク明けの復職にもぴったりですね。
マンパワーグループ株式会社
人材派遣会社大手のマンパワーでの保育士の派遣を取り扱っています。週2、3日勤務や朝9時~13時の時短勤務、自宅に近いエリアでの勤務など、あなたらしい働き方が選べます。お仕事紹介から就業までを同じコーディネーターが担当するので、自分らしい働き方を理解してくれる人がサポートしてくれるのは心強いですね。中長期のキャリア形成も一緒に考えてくれるから、安心してお任せできるサービスです。
派遣保育士で自分らしい働き方をしよう
派遣の仕組み・メリット、おすすめの派遣会社をご紹介しました。まとめると派遣保育士は
- 派遣会社から派遣スタッフとして派遣されて保育施設に勤務する
- 派遣保育士は登録型派遣と無期雇用派遣、紹介派遣の3つの派遣の働き方がある
- 時間の融通が効きやすく、プライベートの時間を持つことができる
- 時給がパート・アルバイトに比べて高時給
- ブランクがあっても働き始めやすい
派遣保育士という働き方が気になる方は、まずはいくつかの派遣会社に登録して派遣会社の雰囲気を知ってみることも良いでしょう。 派遣会社によって、求人の数やその派遣会社にしかない求人などがあるので、比べながら自分の条件に合うお仕事を探してみてくださいね。
働き方を変えていきたいなと感じたときに、派遣保育士という働き方もあるんだなと参考にしてみてください。
でもやっぱりまだ迷う... なら!
派遣保育士だけでなく、正職員も検討したいという場合は、ほいくisの姉妹サイト「ほいくisお仕事探し」でも、転職のご相談を受け付けています。
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