保育園の地域交流とは

ここからは、地域交流の内容について見ていきましょう。
園外での地域交流

園外での地域交流には、次のようなものがあります。
- 高齢者施設への訪問
- 地域の祭りへの参加
- 地域の商店街の見学
- 小学校との交流
- 消防署の見学
園内での地域交流

子育て支援における交流活動には、次のようなものがあります。
- 子育て支援センターの開放
- 園庭の開放
- 育児サークルや育児講座の開催
- 保育園行事への招待
- 育児相談
地域交流のねらい

- 地域の人々や場所に親しみを持つ
- 多様な人とのコミュニケーションを楽しむ
- 園外での体験による好奇心や探究心を育む
地域交流の事例
次に、地域交流の事例を見てみましょう。園外での事例
園外での地域交流の事例として、次のようなものがあります。高齢者施設への訪問
デイサービスや特別養護老人ホームなど、高齢者が利用する施設へ訪問し、交流を深めます。子どもが歌や踊りを披露したり、高齢者と一緒にゲームをしたりします。地域の祭りへの参加

地域の商店街の見学

小学校との交流
次年度に入学する年長児が、小学校を見学します。1年生が勉強する様子を見たり、校内を回ったりすることで、小学校の雰囲気を味わうことができます。消防署の見学

このように、地域の施設で交流を持つこともありますが、保育園に来てもらって活動を行う場合もあります。
園内での事例
園内での地域交流の事例として、次のようなものがあります。子育て支援センターや園庭の開放

保育園に通っていない親子でも気軽に利用できるよう、カフェのようなリラックスできる空間を設けているところもあります。
育児サークルや育児講座の開催
保育士の企画で、製作やわらべうた、運動遊びなど、親子で楽しめそうな活動を行います。また、地域の保健師を招いて育児講座を開催する場合もあります。地域の親子が他の親子と出会い、親交を深める場としての機能も果たしています。
保育園行事への招待
運動会や夏祭りなどの園行事へ招待することもあります。運動会では地域の子どもが参加できる競技を設け、夏祭りでは親子で一緒にコーナーを周り、園児と一緒にお祭りの雰囲気を味わうことができます。育児相談

園の状況や利用者のニーズにより内容は異なりますが、それぞれの園で創意工夫をしながら、地域の親子が「行ってみよう」と思える空間を準備していきたいですね。
地域交流の進め方と注意点
地域交流を行う際の手順と、気を付けたいポイントについて見ていきましょう。1.計画を立てる

初めて行く場所であれば子どもたちが緊張することも予想されるため、今の子どもたちがどのようなことができるのか、しっかりとイメージした上で計画を立てる必要があります。
2.交流先と打ち合わせを行う

打ち合わせでは、日にちや場所を決定し、具体的な内容まで決めていきます。保育士は、予想される子どもの姿を伝えながら、イメージを擦り合わせていくことが大切です。
3.子どもたちと準備をする
交流活動の実施が決まったら、子どもたちに「いつ、どこで、誰と、何をするか」を伝えます。この時に、子どもたちの「やってみたい」「行ってみたい」という期待が高まる伝え方を意識したいですね。地域交流は、社会性を育むチャンスです。挨拶をしたり、靴を揃えたりといったマナーを見直す機会にもしてみましょう。
地域交流で体験を豊かに
地域交流は、子どもたちにとっても、地域の人にとっても、体験が豊かになる活動です。混乱や危険が無いよう、事前準備をしっかりと行った上で活動当日を迎えたいですね。地域交流の活動を考えている方は、参考にしてみてください。
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