2月の1歳児の製作
2月頭に節分、中旬にはバレンタイン、園によっては発表会があるところも。ゆったりと保育したいところですが、意外と行事が多く、ゆったりと保育する余裕が持ちにくい月でもあります。 節分くらいをピークとし、寒さが少しずつ和らぎ始め、暖かな日差しが感じられる日も増えていきます。前半はなかなか気温が上がらず、室内遊びが主になる反面、後半は日差しが当たるところは暖かく、短時間での戸外遊びも期待できるようになっていきます。2月の1歳児の発達
指先を使った、細やかな動作ができるようになります。保育者のエプロンに付いているボタンが気になり、触って遊ぶ子どもの姿を見かけるようになるかもしれません。高月齢児の中には、上着のファスナーの上げ下げを一人でできるようになる子どもも。指先をたくさん使う、ボタンはめ、紐通し、ファスナーなどを遊びに取り入れると楽しみながら指先の器用さアップに繋げられますね。
人との関わりでは、一人遊びから友だちとの関わりを求め、徐々に集団遊びへと発展する時期に。友だちと関わることで楽しい気持ちが生まれる反面、それぞれの思いがぶつかり、トラブルが増え始めます。言葉でうまく伝えられない時期でもあるので、保育者が仲立ちをしながら、お互いの思いを伝え合うようにしましょう。
2月の製作のねらい
防寒具や手洗いなど身の回りのことを自分でしようとする時期になるので、手先を使う製作遊びを多く取り入れるのがおすすめです。ちぎる・丸める・紐通しなど指先を使う動作を意識して経験できるようにすると良いですね。- いろいろな素材に親しみ、自分でお絵かきしたり表現したりすることを楽しむ。
- 色や形など、いろいろなもののイメージと言葉が繋がるようにする。
- 製作作品を作ったり、壁面飾りを見たりして、行事に親しみをもつ。
①【節分製作】ちぎり絵鬼のお面

用意するもの
- 折り紙
- 色画用紙
- のり(みずのり)
- クレヨン
- ゴム
- ホッチキス
お面のバンド部分の作り方はこちらを参考に
作り方のポイント
難易度★★☆☆☆ちぎり絵部分をぐるぐるとお絵かきで髪の毛を表現するのも可愛らしいですね。糊付けに抵抗感のある子どもはお絵描きで代替えすると良いでしょう。
綺麗に仕上がるポイントとしては、ちぎった折り紙の量が多ければ多いほど、立体感ある作品になります。子どもが貼り付けたあと、糊付けがきちんとできているのかの確認・補強をしておきましょう。
②【節分製作】鬼さん豆入れバック
用意するもの
- 紙コップ
- お花紙や折り紙
- リボンなどのかけ紐
- のり
- セロハンテープ
- ハサミ
- 穴開けパンチ
作り方のポイント
難易度★★★☆☆事前にお花紙や折り紙をちぎらせておいたものを用意すること・紙コップを横置きに置き、紙コップが転がらないように保育士が支えると作業しやすくなります。
パンチ穴に紐通ししますが、パンチ穴では通しにくい子どもには、ハサミを使ってパンチ穴より一回り大きく穴を広げ調整するようにしましょう。
③ふわふわ雪だるま
用意するもの
- ビニール袋
- 綿(お花紙、ティッシュペーパーでもOK)
- モール2本(太めのものがベスト)
- 丸シールまたは油性ペン
- セロハンテープ
- 飾り紐
作り方のポイント
難易度★★☆☆☆ビニール袋の中に綿を入れるため、作業スペースは広くとり、子どもの作業に関係ないものは後から出すようにしましょう。例えば、ビニール袋に綿入れ中には顔パーツのシールは出さない、顔パーツ貼り付け中には綿など不要なものは片づけるなど集中力が途切れない工夫が必要です。
導入として、手遊び「雪だるまチャチャチャ」で雪だるまに親しみ、口ずさみながら作品作りをしても楽しくなりますね。
④新聞紙ボールで作る雪うさぎ
用意するもの
- 新聞紙(半分)
- ティッシュ 1枚 (ペーパータオルやキッチンペーパーなどの厚みがあるものでも)
- 画用紙や折り紙
- のり
- 木工用接着剤
- はさみ
壁面作品ではなく立体作品になりますので、ロッカー上や窓辺など子どもの目線が届くところに飾りましょう。
作り方のポイント
難易度★★★☆☆導入として、雪遊びをしたときに雪うさぎを作って遊ぶ・うさぎが登場する絵本の読み聞かせでうさぎに親しみを持てるようにすると良いですね。 節分遊びで新聞紙で豆作りに挑戦しておくと、新聞紙を丸めることに抵抗感少なく製作に取り組めますよ。
綺麗に仕上げるポイントとしては、新聞紙を丸め終わったあとが広がりやすいため、保育士がセロハンテープを貼り付ける・接着剤を使って補強するなどして仕上げましょう。
⑤バレンタイン*ハートスタンプ遊び

用意するもの
- トイレットペーパー芯
- 絵の具
- 発泡トレイ(スタンプ台として利用)
- はさみ
絵の具はあまり薄めず原液くらいのべっとりしたものを使うと色がはっきり・水で薄めるほど淡い色合いになります。作品のイメージに合わせて絵の具と水の調整をしていくと良いですね。
作り方のポイント
難易度★☆☆☆☆製作前の導入として、手遊び「かなづちとんとん」を取り入れ、トントンとスタンプする手の動きに親しむようにしておくとよいでしょう。
保育士がスタンプの仕方を見本で見せ、子どもたちにスタンプさせるようにするとイメージしやすいです。上から押し付けるようにスタンプすると綺麗なハートが出来やすいです。「トントン上手~」、「わぁ~ハートできたね」などと子どもがスタンプしている様子を言葉にして声かけすると、より楽しい気持ちでスタンプ遊びに向かう意欲付けになりますよ。
トイレットペーパー芯をスポンジ+布で作る手作りスタンプに替えれば、雪だるま壁面にも応用可能です!
こちらの動画も参考にしてみてくださいね。
⑥ふわふわお花紙のバレンタイン*ハートリース

用意するもの
- お花紙(ピンクや赤など)
- 紙皿
- 両面テープ
- ハサミ
- のり
- リボン
手作りリースの土台は、段ボールで作るレシピも多いですが、紙皿で代用すれば加工しやすくて便利!上記画像も、紙皿を利用して作成しています。 軽くて飾りやすくなります。
子どもたちには、お花紙をちぎったり、丸めたり、クシュっと貼り付けたり、自由にリースを飾り付けてもらいましょう。
今回はバレンタインなので赤系のお花紙を利用していますが、ホワイトデーには青系に変更すると同じように作成できちゃうので便利ですね。ファミリーデイ、敬老の日、クリスマスにも使えますよ。
作り方のポイント
難易度★★☆☆☆
お花紙をふわっとさせて立体感を出すのが、作品をより可愛く見せるポイント!保育士や友達の真似っこを喜び、手先の動きが器用さを増し、つかむからつまむことができるように成長しているので、お花紙をふわっと丸めて見本を見せ、「おんなじおんなじしてみて?」、「○○ちゃんみたいだね」などと声掛けして楽しく製作できるように支えましょう。
また、両面テープの剝離紙剥がしも子どもたちに任せてOK!手先をフル活動した製作活動になりますよ。
指先を意識して製作を楽しもう!
今回は、2月の1歳児向けの製作アイデア6選をご紹介しました。指先の器用さが増し、指先を使う遊びに集中して遊ぶようになる2月。指先を意識した製作遊びでその欲求を満たしつつ、手先の器用さをさらにアップするように支えていきましょう。
保育士の言葉を理解し、自分が伝えようとすることが伝わることに喜びを感じるので、わかりやすい言葉で声掛けし、楽しく製作遊びする雰囲気作りを大切にしていきたいですね。
子どもの発達差がまだまだ大きい時期でもあるので、子どもの様子を見ながら支え方を変え、製作タイムを楽しんでください。
□■この記事を読んだあなたにおすすめ■














