モンテッソーリ教育創始者の人生を描いた注目の作品
こんにちは!“モンテッソーリほいくのたね”、ゆかり先生です。いつも、コラム「モンテッソーリ教育のアイデア」をご覧いただき、ありがとうございます。私とモンテッソーリ教育の出会いは、転職した園が導入していたからという偶然から始まりました。初めてこの教育について学んだ日から、すっかりその魅力にはまり、今では一人でも多くの保育士さんに知って欲しいという思いで、モンテッソーリ教育導入・実践支援を中心に、SNSやオンラインサロンの中でお伝えしています。
さて、今回は映画のご紹介です。

フランス映画らしい情緒的な表現や直接的な訴えかけも多く、普段分かりやすい映画しか見ない私には、若干の難しさも感じつつ、マリア・モンテッソーリが人生の全てをかけてこの教育法を生み出したことを改めて知ることができ、とても感動しました。
彼女の功績は、今や世界中の教育者が知るところではありますが、そこに至るまでの苦悩の時間を知ることができたことは、私にとっても収穫になりました。
もちろん感じ方は人それぞれだとは思いますが、今回はゆかり先生的おすすめポイントを3つご紹介します。
モンテッソーリ教師の視点から【ポイント①】

モンテッソーリ教育を学ぶ者としては、「それが大事だよね!」と確認できるのもポイントかもしれません。私の好きな言葉に、「子どもが先生」という言葉あります。モンテッソーリ教育が確立されたのは、もちろんマリアの努力と情熱からではありますが、彼女と共に過ごしてくれた多くの子どもたちのおかげであって、私自身も目の前の子どもたちに感謝してお仕事していきたいなと思いました。
保育者の視点から【ポイント②】

台詞の中に、「優先させるのは教師の意志」という言葉がありました。子ども主体という言葉が当たり前になり、子どもの自主性に任せることが良いことで、無理にさせてはいけないという保育・育児になっている今の日本。でも、時に私たちは、子どもと向き合うことから逃げない強さが必要だと感じました。

女性として、母としての生き方【ポイント③】

女性というだけで評価されない時代、子どもを産むこと、育てることにも今の常識が通用しないような時代背景の中で、マリアが強い意志を持って言った「教育に革命を起こすつもり!」という言葉に痺れました。私自身、保育士として新たな働き方を模索している立場であり、このマリアの強さに刺激を受けました。
まとめ

皆さんは、この作品を通してどのようなことを感じるでしょうか? おすすめの作品ですので、ぜひ映画館に足を運んでみてくださいね。
作品紹介

それが私の運命
Amazon創業者ジェフ・ベゾス、Google創業者ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリン、シンガー・ソングライターのテイラー・スウィフト、将棋の藤井聡太などが受けたことでも注目されるモンテッソーリ教育。その生みの親であり、イタリア初の女性医師、そして未婚の母でもあったマリア・モンテッソーリ(1870-1952)。彼女が自らの教育実践の場として1907年「子どもの家」を開設するまでの試練と歩みの7年間を描く。それは、心の自律を信じ、勇気をもって新しい時代を切り開いた、ひとりの女性の宿命の物語。
ストーリー
20世紀初頭のローマで、マリア・モンテッソーリ(ジャスミン・トリンカ)は、ある「成功者」と出会う.。フランスの有名なクルチザンヌ(高級娼婦)であるリリ・ダレンジ(レイラ・ベクティ)だ。リリは娘の学習障がいが明るみに出そうになったとき、自分の名声を守るためにパリから逃亡してきたのだ。マリアはこの時期すでに画期的な新しい教育法の基礎を築いていた。リリはマリアを通して、娘はただの障がいのある女の子ではなく、強い意志と才能を持った人として、ありのままの娘を知るようになる。マリアに共鳴したリリは、男性中心社会の中でもがくマリアの野望の実現に手を貸す。出演:ジャスミン・トリンカ レイラ・ベクティ ラファエル・ソンヌヴィル=キャビー ラファエレ・エスポジト ピエトロ・ラグーザ アガト・ボニゼール セバスティアン・プドゥル ラウラ・ボレッリ ナンシー・ヒューストン 監督・脚本:レア・トドロフ 脚本:カトリーヌ・バイエ 撮影:セバスティアン・ゲプフェール 照明:エティエンヌ・ルシュール 編集:エステル・ロウ 音楽:メル・ボニス プロデユーサー:グレゴワール・デベイリー、カルロ・クレスト・ディナ、ヴァレリア・ジャモンテ、イラリア・マラグッティ、マヌエラ・メリッサーノ 2023年/フランス・イタリア/イタリア語・フランス語/99分/1:1.85/5.1ch/字幕:杉本あり/原題:Maria Montessori (La Nouvelle Femme)/© Geko Films – Tempesta - 2023 配給:オンリー・ハーツ 協力:国際モンテッソーリ協会(AMI) 後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ イタリア大使館/イタリア文化会館 2025年3月28日(金)より シネスイッチ銀座、シネ・リーブル池袋、UPLINK吉祥寺 他 全国順次ロードショー ![]() |
