4月の2歳児の製作
4月初めには、「入園式」や「進級式」などの行事を控えている園が多いのではないでしょうか。また、新入園児歓迎の行事などを行う園もあるでしょう。入園や進級のお祝いとして、プレゼント製作を取り入れる園もあるかもしれません。
製作のテーマとしては引き続き「春」をテーマにしたものを取り入れたり、「イースター」などを題材にすることで、かわいい作品が仕上がりますよ。
まずは4月の2歳児の発達やねらいを確認してから、おすすめの製作も紹介していきます。
4月の2歳児の発達
進級して1つ上のクラスになり、それと同時に担任や保育の環境が大きく変わる園も多いでしょう。進級したことに喜びの気持ちをもって過ごす子がいる一方、新しい環境に馴染めず、不安な気持ちになる子も多い時期です。特に新入園児は、不安が大きく最初は泣いてしまうことも多いかもしれません。 子どもたちの不安な気持ちにしっかりと寄り添いながら、丁寧に毎日を過ごしていきたいですね。
2歳児の4月は、心も身体も大きく成長する時期で、言葉が増えたり、自分でやりたい気持ちが強くなったりもします。
「自分でやってみたい」という気持ちが強くなる時期だからこそ、新しい活動や製作にもチャレンジしていきましょう。
︎2歳児クラスの4月の製作のねらい
2歳児クラスの4月の製作のねらいとしては、以下のものがあげられるでしょう。- 安心できる環境の中で、のびのびと表現することを楽しむ
- 手指を使った活動を楽しみながら、感触や色に興味をもつ
- さまざまな素材や道具を使って春の製作を楽しむ
- 製作あそびを通して、道具の使い方を知る
道具の使い方などをしっかりと確認しておくことで、進級してからもスムーズに製作活動に取り組むことができる子どもたちになります。
それでは、ここから先は実際の製作の事例を紹介しながら、用意するものやポイントなどについてお知らせしていきます。
うさぎのシャカシャカメダル
まずはじめに紹介するのは、入園や進級のプレゼントにぴったりなメダルです。うさぎがモチーフのメダルですが、クラス名の動物やお花などにアレンジして作ってみるのもいいかもしれません。
用意するもの
- 色画用紙
- クリアバック
- リボンテープ
- はさみ
- のり
- ペン
作り方のポイント
難易度:★★★☆☆クリアバックは事前にちょうどいいサイズに切り、袋状にして準備をすませておきましょう。貼り付ける際は、のりではなく両面テープを使用することで時短にもなりますよ。
クリアバックの中に入れる素材は画用紙だけではなく、いろんな素材を使ってみるとよりかわいくなります。ただし、あまり小さい素材は掴むのが難しいため、子どもたちに合った適度な大きさのものを用意しましょう。いろいろとアレンジを楽しみながら、オリジナルのメダルを作ってみてくださいね。
手形で共同製作!桜の木
次に紹介するのは、春にピッタリの桜の製作です。みんなの手形を1つの作品に仕上げることで、クラスとしての一体感も出るのでおすすめです!
用意するもの
- 画用紙(白)
- 絵の具もしくはスタンプ台(手形用)
- はさみ
- のり
作り方のポイント
難易度:★★☆☆☆手形をとることが苦手なお子さんも、なかにはいるかもしれません。絵の具よりも手形用スタンプの方が、感触としては抵抗なく取り組めると思います。
他の子が取り組んでいるのを見てもらいながら、少しずつ興味をもってもらえるようにしましょう。
クラスの人数に合わせて木のサイズを変えてみたり、桜の花びらの形のスタンプを作って一緒に押してみたり、様々な方法で楽しんでみてくださいね。
イースターエッグ
次に紹介するのは、イースターエッグの製作です。材料も少なく、手軽に取り組めるうえにかわいく仕上がるので、おすすめです。壁面飾りとして使ったり、小さいサイズのものを複数作ってモビールのように吊るしてみるのもいいかもしれません。
用意するもの
- 色画用紙
- マスキングテープ
- はさみ
- ペン
作り方のポイント
難易度:★★★☆☆マスキングテープを自分で剥がしてちぎるのはこの時期には難しい子が多いと思うので、事前にさまざまな種類や長さのものをちぎって用意しておくと良いでしょう。
画用紙は、いろんな色を用意するとカラフルでかわいく仕上がりますよ。マスキングテープだけではなく、丸シールなどを組み合わせて貼ってみてもいいかもしれません。
パタパタちょうちょ
続いて紹介するのは、パタパタちょうちょです。少ない材料で簡単に作ることができ、忙しい4月にはぴったりの製作ですよ。
2歳児クラスでこちらの製作を行う場合は、事前に色画用紙をちょうちょの形に切って準備しておきましょう。
用意するもの
- 色画用紙
- ストロー
- はさみ
- マジック(クレヨン)
作り方のポイント
難易度:★★☆☆☆画用紙を半分に折ったり、ストローをテープで貼り付けたりする作業は、保育士が行うようにしましょう。 なぐり描きやシール貼りはこの時期にぴったりの活動です。
両方を組み合わせて作ってもいいですし、シール貼りのちょうちょとお絵描きのちょうちょを2つ作ってみてもいいかもしれません。 いろいろとアレンジして、かわいいちょうちょに仕上げていきましょう。
クシャっと丸めていもむし
最後に紹介するのは、かわいいいもむしの製作です。
導入の際には、いもむしの作品が動く様子を見せると、子どもたちも「作ってみたい」という気持ちが強くなるかもしれません。 動かしてあそぶだけではなく、並べて飾っておくのもかわいいですよ!
用意するもの
- 色画用紙
- 半紙(顔2枚、胴体各1枚)
- お花紙
- たこ糸
- ビニール袋
- ストロー
- 両面テープ
- セロハンテープ
- ペン
- はさみ
- のり
作り方のポイント
難易度:★★★☆☆この時期の2歳児は顔のパーツを描くのはまだ難しいため、丸シールなどでパーツを作り、貼ってもらうのがおすすめです! また、セロハンテープを貼る作業も保育士が行うと良いでしょう。
紙をクシャっと丸めるのは、手指を使うのにとてもいい作業です。枚数を変えて大きさに変化をつけたりと、さまざまなパターンで作ってみてくださいね!
子どもたちと一緒に製作を楽しもう
2歳児クラスで4月に楽しめる製作の事例やポイント、ねらいについて紹介してきました。 さまざまな製作活動を取り入れ、子どもたちの「やってみたい」という気持ちをたくさん引き出してあげてくださいね。4月はいろいろと忙しい時期ですが、どの製作も用意する材料や道具が少ないため、準備に時間もかからず気軽に取り入れられますよ。 ぜひ本記事を参考に、4月の製作に取り組んでみて下さいね。
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