映画『夜間もやってる保育園』上映会&ワークショップレポート!保育士が知りたいその中身とは

2019年11月17日、認定NPO法人フローレンス主催のイベント「プロフェッショナル保育の流儀#4」が開催されました。今回のイベントは、24時間開園している保育園の実情を描いたドキュメンタリー映画『夜間もやってる保育園』上映会と、保育に携わる参加者同士で意見交流をするワークショップの二部構成。参加者の受け止め方など、とても興味深いイベントだったので、私も参加させていただきました。

『夜間もやってる保育園』とは

(写真:玉の子夜間保育園)

さまざまな働き方や家庭事情がある中で、「みんなで食卓を囲む」という日常を送ることが難しい家庭も多くあります。『夜間もやってる保育園』は、そんな家庭の子どもたちを預かる24時間開園や、夜間保育を行う園の実際を追ったドキュメンタリー映画

舞台となったのは、新宿歌舞伎町に隣接する大久保で24時間保育をしている「エイビイシイ保育園」。0歳児から夜間保育を利用する家庭もあるこの園では、園で長時間過ごす子どもたちが多くいます。そんな環境だからこそ、子どもたちにとって心地いい居場所づくりを第一に考えられているところが描かれています。
(写真:エイビイシイ保育園)

こだわりの食事はオーガニック。数十年のお付き合いだという茨城県の魚住農園から野菜を仕入れ、おいしい食事で子どもたちの健康を支えています。

また、卒園後は隣接の学童クラブで過ごすことが可能。中には「帰りたくない」と学童を楽しむ子どもいるほど、安心感に溢れている場所なのだと感じました。

子どもたちの第二の家として居場所を作ることは、この園にとってとても大切なこと。そのために必要なのは、保育士が本気で向き合う想いです。

エイビイシイ保育園では、園長先生と保育士の真正面からの話し合いが印象的でした。なかなか対等な立場で意見を交換することが難しい現場もある中、保育士が感じたことをしっかりと伝え、それを受け止める園長先生。さまざまな職場がある中で、このような人間関係の構築は子どもたちのためにも重要ですよね。

映画にはこの他にも沖縄の「玉の子夜間保育園」や北海道の「すいせい保育所」など、さまざまな施設で働く保育士と生活する子どもの姿、子どもを預ける保護者の実情が描かれます。

夜間に子どもを預けることへの批判や偏見もありますが、だからこそ一度その裏側を見てほしいと感じました。なぜ夜間保育を利用するのか、子どもたちはどのように過ごしているのか、保育士はどのように感じ、どのように家庭を支えているのか。社会のニーズが変化し続ける今、保育士に必要なことは親や子どもの状況を知り、その想いを受け止めることではないでしょうか。いろいろな人と「向き合う」ことの大切さを知りました。
(写真:エイビイシイ保育園)

ワークショップの様子をレポート

映画上映後は、保育に携わる参加者同士で3人1組のワークショップ。「保育で大切にしていること」「日々の保育によってそれぞれの人にどのような影響があるのか」ということを、それぞれの視点から話し合いました。

保育園で働く保育士だけでなく、病児保育室のスタッフや自宅を訪問して障がいのある子どもの保育をするスタッフなど、集まった参加者の経歴もさまざま。
私も元保育士として、「子どもから学ぶ大人であること」という保育で大切にしていたことを発表しました。

この記事を読んでいるみなさんが、保育で大切にしていることは何ですか? 自分なりの譲れないポイントがあるだけで、保育の質はグッと変わるのではないかと思います。

このワークショップ、とても盛り上がり笑顔の絶えない時間となっていました。このような交流の場があると、普段感じていることの共有ができたり、自分とは違った考え方を吸収することができますよね。とても素敵な時間となりました。

次回開催内容にも期待!

定期的に開催されているこちらのイベント。次回内容はどのようなものなのか、今から楽しみです。みなさんもぜひ、他の保育に携わる方々との交流の場として参加してみてはいかがでしょうか。
まゆか

この記事を書いた人

まゆか

「ほいくis/ほいくいず」専任ライター。保育の楽しさを広めるために、元保育士の経験を惜しみなく放出。絵本とジャニーズが生きがいです。「わたしのワンピース」・ヨシタケシンスケさんの「ころべばいいのに」がお気に入り。

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