調査研究の概要

国の方ではもともと2016年(平成28年)3月に「教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン」 を策定し、この中には食事中の誤嚥についても含まれていました。しかし、引き続き事故が発生している現状を受け、有識者会議ではさらなる対策の必要性について意見が出されました。
そこで、こども家庭庁は、2024年(令和6年)に「教育・保育施設等における食事中の誤嚥事故防止対策に関する調査研究事業」を実施。調査研究の実施主体である「MS&ADインターリスク総研株式会社」は、報告書と合わせて教育・保育現場で活用できる啓発資料を作成しました。
この資料では、食材の選び方から保育者の配慮事項、窒息時の対応など、項目ごとに情報が整理されており、イラストを活用した分かりやすい内容となっています。今回は、この啓発資料を実際に見ながら解説していきます。
出典:調査研究報告書/こども家庭庁 >>詳細はこちら
出典:令和6年度 子ども・子育て支援調査研究事業 教育・保育施設等における食事中の誤嚥事故防止対策に関する調査研究事業 報告書/MS&ADインターリスク総研株式会社 >>詳細はこちら
教育・保育施設における誤嚥事故防止対策

誤嚥事故防止のための食材整理表

| 引用:啓発資料(教育・保育施設等における誤嚥事故防止のための食材整理表等)/こども家庭庁 >>詳細はこちら |
保育園では、口腔機能の発達状況に合わせた形状や大きさの食材を提供することが重要です。誤嚥を防ぐためには、献立作成の段階で乳幼児に適さない食材を避け、咀嚼や嚥下機能を考慮に入れた調理法を考えておくことが大切です。
食事提供のポイント

| 引用:啓発資料(教育・保育施設等における誤嚥事故防止のための食材整理表等)/こども家庭庁 >>詳細はこちら |
乳幼児は誤嚥の危険性を理解したり、自ら回避したりする力が未熟です。そのため、保育者は誤嚥に繋がるケースに対する認識を深め、事故を防ぐための環境作りをしておくことが重要です。
情報共有のポイント

| 引用:啓発資料(教育・保育施設等における誤嚥事故防止のための食材整理表等)/こども家庭庁 >>詳細はこちら |
また、職員間や関係業者との情報共有の方法も段階的に示されています。子どもは日々変化していくため、発達に合った食べ物の提供や食事の支援を行うためには、関係者間で定期的に情報共有を行うことが重要です。
窒息事故発生時の対応フロー

| 引用:啓発資料(教育・保育施設等における誤嚥事故防止のための食材整理表等)/こども家庭庁 >>詳細はこちら |
窒息の兆候を発見したら、他の職員に119番通報を依頼した上で異物除去法を行います。腹部突き上げ法は1歳以上のみとなっているので、年齢に合わせた異物除去法を確認しておきたいですね。
おやつや行事食の注意点

おやつの選び方の注意点
資料の1ページ目は、おやつの選び方の注意点が示されています。おやつも食事と同様に、食材の選び方や支援の仕方に配慮した上で誤嚥を防ぐことが大切です。
| 引用:啓発資料(おやつの選び方注意点/行事やイベント食の注意点)/こども家庭庁 >>詳細はこちら |
行事やイベント食の注意点
資料の2ページ目は、行事やイベントで提供される食事に対する注意点が示されています。節分やお月見、餅つきなどの行事では、乳幼児に適していない食材が伝統的に使用されているため、保育園では誤嚥を防ぐための配慮が必要です。
| 引用:啓発資料(おやつの選び方注意点/行事やイベント食の注意点)/こども家庭庁 >>詳細はこちら |
安全に食事を楽しめる環境を作ろう
保育園では、子ども一人ひとりに応じた食事の対応が重要です。職員間で必要な連携を図りつつ、子どもが安全に食事を楽しめる環境を整えていきたいですね。食事中の誤嚥事故防止について知りたい方は、参考にしてみてください。
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