不審者対応訓練の実施状況と現場の戸惑い
「学校安全の推進に関する計画に係る取組状況調査[令和5年度実績](文部科学省)」の結果を見ると、幼稚園及び幼稚園型認定こども園の約90%の園で不審者対応訓練を実施していることがわかります。実施している園のうち、園のみで訓練を実施している園の割合が約43%と半数近くに上っています。参考)学校安全の推進に関する計画に係る取組状況調査/文部科学省
https://www.mext.go.jp/a_menu/kenko/anzen/20241218-ope_dev03-3.pdf
実際に幼稚園や保育所を訪問し、不審者対応訓練についての話を聞くと、「これでいいのかわからない」や「いつももやもやしたまま終わってしまう」というような意見を聞くことが多いです。おそらく訓練を園のみで実施し客観的なフィードバックを得る機会が少ない場合、答えや最適解を見いだせないまま訓練が終了してしまっているのでしょう。
そこで今回は、訓練を実施するにあたって、考えておかなければならない4つのポイントについて考えていきましょう。
1)「不審者かもしれない」と気づく力を育てる

不審者は普通のふりをして入ってくる
多くの訓練では、不審者役を設定し、「この人が不審者である」ということが明らかになっています。しかもその不審者役は容易に敷地内に侵入してきます。しかし、実際の不審者は予め不審者であることはわからないことがほとんど。むしろ気づかずに入ってきてしまうことが最大のリスクです。
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