なぜ保育園で内科検診を行うのか?
保育園では、子どもたちの健康を守るために定期的に「内科検診」を実施する義務があります。これは児童福祉法施行規則および保育所保育指針に基づくもので、年に2回(多くは春と秋)行うことが定められています。病気の早期発見や、集団生活で感染症を広げないためにも、内科検診はとても大切な役割を果たしています。検診の結果を受けて、必要に応じて再受診や専門医の受診を促すこともあります。
また、入園後の園児に向けて行う「入園児検診」や、園が必要だと判断した場合に行う「臨時健診」を設ける保育園もあります。
参考
児童福祉法施行規則
https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/235ef4d7-3bfe-4a5c-9449-b302c425f988/cac19df6/20230814_policies_shakaiteki-yougo_tuuchi_03.pdf
保育所保育指針
https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/eb316dce-fa78-48b4-90cc-da85228387c2/f4758db1/20231013-policies-hoiku-shishin-h30-bunkatsu-1_24.pdf
内科検診の内容
ここでは、内科検診の実施時期やどんな検査をするのかお伝えします。実施時期
通常年に2回で、多くの園では春(5月頃)と秋(10〜11月頃)に行います。年間行事計画を立てる際に、提携している小児科と打ち合わせて日程を決定し、あらかじめ保護者にもお知らせします。午後は午睡があるため午前中に実施する園が多いです。場所
保育園で行います。園内の保育室や遊戯室を使う場合が多いです。ある程度の広さが確保できる静かで清潔な場所を準備しましょう。検査内容
保育園と提携している小児科の医師が来園し、園児が1人ずつ順番に診察してもらいます。服を少し脱いで胸やお腹の音を聞いたり、皮膚の状態を見たりして健康状態を診断してもらいます。内科検診で保育士が注意したいポイント

ここでは、内科検診で保育士が注意しておきたいことをお伝えします。事前に知っておくと、保育士の準備がスムーズに進められますよ。
保護者への事前確認
事前の案内
内科検診の日程や目的を事前に「おたより」で知らせておきましょう。年間行事予定・園のホームページ行事欄・園便り・クラス便りなど、一度ではなくこまめにお知らせをすると保護者は忘れにくく助かります。体調確認
当日子どもが熱や咳などの症状を訴えていたら、検診前に園長や看護師に相談してください。子どもの体調に不安があれば、保護者への連絡も検討が必要です。 子どもにアレルギーや持病がある場合も必ず保育士間で共有しておきましょう。医師への確認
子どもの持病(心疾患、皮膚疾患、喘息など)がある場合は、事前にまとめておくとスムーズに医師に伝えられます。保護者から聞いた既往歴や投薬の情報も確認しておくとよいでしょう。内科検診における子どもたちへの準備

ここでは、内科検診で子どもたちにどんな準備をしておくとスムーズに検診が受けられるのか、お伝えします。
衣類など受診時の準備
内科検診のお便りで、前開きの服や脱ぎ着しやすい服装を保護者にお願いしましょう。0〜2歳児は、ロンパースではなくセパレートの服が望ましいです。衣服を脱ぐことがあるため、身に付けるものに名前が付いているか再度保護者に確認してもらうと良いでしょう。
子どもが落ち着けるための準備
内科検診では、見慣れない大人(医師)や服を脱ぐことが不安になる子も少なくありません。事前に絵本や紙芝居で内科検診がイメージできる読み聞かせをしたり、検診の様子がわかる写真を見せるのがわかりやすくておすすめです。また、優しく声かけをして不安を和らげましょう。「お腹の音をもしもしするよ」「先生が元気かどうか見てくれるよ」など、検診内容を子どもに向けて伝えてください。泣いてしまう子は、安心できるよう抱っこや背中トントンなどで寄り添いましょう。
内科検診では
- 「体を大切にする気持ちを育てる」
- 「健康診断に慣れる」
- 「人に体を診てもらうことへの抵抗を減らす」
泣いてしまう子も経験を通して慣れていけるよう、落ち着けるような関わりを意識できるといいですね。
内科検診後の対応
内科検診が終わった後は、保護者への対応や園内記録をつける必要があります。連絡漏れがないように、しっかり情報を伝えるようにしましょう。再検査や異常の連絡
検診後、医師からの「所見あり」の子どもについては、保護者にお知らせを渡します「再受診をおすすめします」といった内容の連絡文書を、園のテンプレートに沿って作成しましょう。保護者から質問がある場合は、園長や看護師と連携して対応します。記録と報告
検診結果はクラスごとの記録簿にまとめ、園長や看護師と共有します。次年度以降も残る大切な記録ですから、漏れがないように確認しましょう。個人情報の取り扱いには十分注意し、必要以上に周囲に話さないよう気をつけてくださいね。しっかり準備をして内科検診を迎えよう
内科検診は、いつもと違った様子に保育士としても緊張するかもしれません。子どもたちの健康を守る大切な行事ですから、事前準備を丁寧に行い子どもたちが安心して受診できるよう寄り添っていきましょう。経験を重ねるうちに、自分なりの声かけや準備の工夫も増えていきます。まずは「子どもが安心して受けられること」を第一に、やさしい気持ちで取り組んでみてくださいね。
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