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保育園のお散歩ガイド|ねらい・安全対策・配慮ポイントを解説

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散歩をする園児と保育士
お散歩は、季節の自然に触れ、地域社会との関わりを深めながら、子どもたちが心身共に育つ機会となる大切な活動です。安全管理や発達に応じた配慮など、ポイントを押さえながら楽しく実施しましょう。今回は、お散歩のねらいや安全対策、配慮事項を紹介します。

お散歩とは

保育園における「お散歩」とは、子どもたちが保育者と一緒に園外を歩く活動のことです。保育活動の一つとして、多くの園で取り入れられています。

お散歩の方法

お散歩カートを押す保育士
散歩の仕方は、年齢や発達に応じて異なります。乳児であれば、ベビーカーや散歩車(散歩カート)に乗って外に出ることが多いでしょう。

1〜2歳児であれば、保育者と手を繋いだり、散歩ロープを持って歩いたりすることができます。3歳以上児になると、友だちと手を繋いで歩くこともできますね。

子どもの様子に応じて、安全に散歩ができる方法で実施することが大切です。

ねらい

散歩のねらいは、発達に応じて異なります。例えば、まだ歩行が難しい0〜1歳半の子どもたちは、園内とは異なる開放感を味わったり、五感を通じて自然に親しんだりすることが大きな目的となります。

歩行が安定してくる1歳後半〜2歳になると、歩くこと自体が大きなねらいとなります。必ずしも目的地を設定する必要はなく、花や虫、石など、歩いている途中で見付けたものと関わる時間を大切にしましょう。

3〜5歳児では、目的地を設定することにより、少し距離のあるコースにも挑戦することができます。横断歩道の渡り方や公園での遊び方など、社会性を育む機会にもなります。

【ねらいの例】
  • 園外の環境に親しみながら、風や光、音など、五感を使った体験を味わう
  • 歩くことを楽しみながら、身近な自然物や地域の物に興味を持ち、自ら関わろうとする
  • 友だちと一緒に歩きながら基礎体力を養うと共に、地域の環境に親しみ、交通ルールや公共の場でのマナーを身に付ける


お散歩の事前準備

お散歩を安全に実行するためには、事前準備が欠かせません。その内容を見ていきましょう。

お散歩の計画を立てる

「PLAN」と書かれた積み木
まずは散歩コースを決めます。危険箇所の有無を事前にチェックしておくことも大切です。

散歩計画書を作成した上で、園長の承認を得ます。緊急時の対応方法を決めておくことも欠かせません。

当日は、天気や気温などを考慮に入れた上で、実施の可否を判断しましょう。強風による事故や熱中症にも十分な配慮が必要です。

持ち物を準備する

保育者は、散歩先でのあらゆる状況を想定した上で荷物を準備しましょう。散歩に持っていく物としては、次のようなものがあります。
  • 救急セット
  • ティッシュ
  • ビニール袋
  • 着替えセット
  • 飲料水とコップ
  • 子どもの名簿
  • 緊急連絡先
  • 携帯電話
  • カメラ
両手が使えるように、リュックサックに入れて背負いましょう。鼻水を拭くためのティッシュは、持ち手付きのケースに入れ、手に取りやすい場所に掛けておくのがおすすめです。

子どもたちの状態を確認する

手をつないで散歩をする園児と誘導する保育士
まずは、子どもたちの健康状態をチェックしましょう。体温や顔色、機嫌など、園外へ行ける状態か判断します。外へ出る前に、トイレも済ませておきましょう。

次に、服装や靴を確認します。
  • 歩きやすいズボンを履いているか
  • 気温に合った服装か
  • 靴は足に合っているか
  • 靴のマジックテープは剥がれていないか
  • 帽子はゴムを付けてかぶっているか
子どもの全身をチェックしてから出発しましょう。
パーソナライズ_オープニングスタッフ

安全対策・配慮ポイント

「SAFETY」と書かれた積み木
安全に散歩を楽しむためには、園内で過ごす時とは異なる配慮が必要です。お散歩で必要な安全対策や配慮のポイントを見ていきましょう。

こまめに人数確認を行う

指さし確認をしているところ
園と目的地だけでなく、道中もこまめに人数確認を行いましょう。子どもが1人でしゃがみ込んだり、道から逸れたりすることも考えられます。

常に全体へ目を配るだけでなく、人数を数えることで見落としがないようにしましょう。複数人でチェックすることで、より確かな人数確認を行うことができます。

交通安全に気を付ける

道路に書かれたキッズゾーンの表示
園外に出ると、車や自転車も通行するため、安全への配慮が欠かせません。狭い道では、一旦歩みを止めて、車の通過を待つことも大切です。

横断歩道では、信号が青になった後でも周囲を見渡し、安全が確認できてから渡るようにしましょう。青信号の間隔が短い場所では、4列に並んで一気に渡ったり、2回に分けて渡ったりと、安全に渡りきるための工夫が必要です。

地域住民への配慮を忘れない

散歩をする時には、地域の方への配慮を忘れないようにしましょう。通行の妨げにならないように、道の端を歩くことが大切です。

また、子どもの声が大きいとストレスに感じる方もいるかもしれません。公園などで子どもが興奮気味な時は、落ち着いて遊べるような工夫も欠かせません。

散歩で地域住民の方と顔を合わせる時には挨拶を交わし、安心できる関係性を築いていきたいですね。

お散歩活動でおすすめのアイデア

ここからは、散歩がより楽しくなるためのアイデアをご紹介します。

製作アイデア

外で使えるグッズを作ると、お散歩への期待が高まりますよ。次の記事では、身の回りの草花や生き物などの観察に適した製作アイデアを紹介しています。 移動中に製作物で遊ぶと危険です。公園の中など、安全な場所で使用するよう子どもたちにも伝えましょう。

 遊び

地域にある自然や物を認識することで、子どもの世界が広がっていきます。次の記事では、お散歩を通じて楽しめる遊びを紹介しています。 こちらのお散歩ビンゴの内容も、安全な場所で探せる物を選びましょう。道路を歩いている時などは、周囲の安全に気を配ることが最優先です。

雨の日散歩

お散歩は、準備が整っていれば雨の季節に実施することも可能です。次の記事で、雨の日散歩の楽しみ方と注意点を確認しましょう。

安全にお散歩を楽しもう

お散歩カートに乗っている低年齢児
お散歩では、自然や地域との関わりを通して、園内での活動とは異なる学びを得ることができます。事前準備と安全対策をしっかりと行いながら、子どもたちが楽しめるお散歩活動を実施したいですね。

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佐野 きこ(さの きこ)

この記事を書いた人

佐野 きこ(さの きこ)

現役保育士。
現在は子どもだけでなく、保育士や保護者など、子どもに関わる人をサポートする仕事がメイン。子どもも保護者も保育士も、みんなが笑顔になれる保育を目指している。
座右の銘は「保育士は、保育のプロである」
保育の専門家として、わかりやすく保育を語れるよう奮闘中。
家庭では、2人の息子のお母さん。

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