貝合わせゲームとは
「貝合わせゲーム」は、ひな祭りに行われる伝承遊びである「貝合わせ」を基に、貝に見立てた製作アイデアに置き換えてアレンジしたゲーム。基本的なルールは、トランプ遊びの「神経衰弱」と同じ。2枚1組で同じ絵柄のペアになっている貝(製作アイデア)を裏返しに置き、一度に2枚ずつめくってペアを探していきます。基本ルールは比較的難易度が高いので4・5歳児さんから。2・3歳児さんでも、すべて表向きにしてペアを探していくルールにして難易度を下げれば、楽しむことができます。
「貝合わせ」遊びは、平安時代にまで起源を遡ります。元々は貴族の間で行われていた、貝殻の形や大きさ、色合いを愛で、それを題材に歌を詠む遊びでした。一方、同じ平安時代に「貝覆い(かいおおい)」という、切り離した貝殻を複数混ぜて、その中から同じ一対の貝殻を見付ける遊びがありました。後にこの遊びも「貝合わせ」と呼ばれるように変化し、現在に至ります。
難易度
★★★☆☆対象年齢
2歳児/3歳児/4歳児/5歳児用意する物・道具
- 画用紙
- カラーペン
- はさみ
遊びのねらい
保育園や幼稚園、認定こども園での遊びの活動では、ただ単に保育のひきだしの一つとして遊びを行うだけでなく、「ねらい」を意識して取り入れるようにしましょう。そうすることで、月案や指導案の作成にも役立ちますし、子どもたちの成長を促すことにもなります。- 日本の伝統に親しみ、季節感を味わう
- ひな祭りに興味を持ち、行事の意味を知る
保育士の配慮と援助
- 貝合わせという遊びは、平安時代から続く、神経衰弱に似た遊びです。園でのイベント「ひな祭り」など、日本の文化や伝統を楽しく知る機会になります。ひな祭りに繋がる遊びを通じて、歴史や風習への知識を深めましょう。
- 貝合わせの遊び方を工夫するには、素材、絵柄やテーマ、バリエーションを変えていくと遊びが広がります。貝殻を使ってみたり、絵と絵だけでなく、絵と言葉の組み合わせなど、5歳児では、考えて一緒に作るのもおすすめです。
- 作って遊ぶだけでなく、雛飾りとしてお部屋に飾ると鑑賞の楽しみもあります。
貝合わせゲームの遊び方・ルール
1.画用紙に貝の形をたくさん描きます。その貝の形の中に、2枚1組になるように絵を描いておきます2.貝の形をハサミで切り抜きます
3.切り取った貝を裏返して、バラバラに置きます

4.神経衰弱のように、順番に貝をひっくり返して、同じ柄が2枚揃ったらその2枚をもらいます

5.最終的に、一番枚数を多く持っていた子の勝ちです!

「貝合わせゲーム|ひな祭り遊び」解説イラストのダウンロード
こちらのページで紹介した「貝合わせゲーム|ひな祭り遊び」の遊び方解説イラストを、保育施設での説明にご利用いただけるよう、ダウンロード素材をご用意しました。ほいくisメンバーに登録(無料)すれば、無料でダウンロードすることができます。ポイント
遊びに取り組む上で、工夫をしたり配慮が必要だったりするポイントをまとめました。ルールを覚えられる声かけを
基本的なルールは、トランプ遊びの「神経衰弱」と同じです。「カードをめくれるのは1度に2枚まで」というルールは、初めて遊ぶ子どもにとっては少し難しいポイントかもしれません。最初に保育者が見本を見せたり、遊びを見守ったりしながら「2枚だけめくるんだよ」「2つの同じ絵を探すゲームだよ」などと声をかけられると良いでしょう。最初は間違えてしまってもOKです。やりながら覚えていきましょう。
2・3歳児はルールを簡単に
まだ神経衰弱のルールが理解できない2・3歳児さんのクラスで行う場合は、最初から絵柄の面を表側にして置き、対の絵柄を揃えること自体を楽しむのがおすすめです。子どもたちの気持ちに寄り添う
「ペアが揃って嬉しい!」「負けてしまって悔しい!」といった子どもたちの気持ちには、保育者が共感をしてあげられると良いでしょう。特に負けてしまった子は悔しくて泣いてしまう場合もありますが、その経験も「気持ちをコントロールすること」「お友だちの気持ちを理解すること」に繋がっていきます。過干渉にならないように注意する必要はありますが、そばで様子を見守りながら、適切なタイミングで気持ちを受け止められると、子どもたちも安心して遊べそうですね。
アレンジ例
遊びをさらに発展させるアレンジ例をご紹介します。対になる絵柄に変化を付ける
本来の貝合わせでは、2枚の絵は全く同じ柄ではなく、対になるようになっています。5歳児さんの場合は、そのことを説明した上で、同じ絵を描くのではなく少し変化を付けてみるのもおすすめです。<対になる絵柄の組み合わせ例>
- ひなあられと、器から少しこぼれてしまっているひなあられ
- すまし顔のおひなさまと、笑顔のおひなさま
- 菱餅と、たべかけの菱餅
2人1組のチームで遊ぶ
2人1組のチームを作り、協力しながら遊ぶのはいかがでしょうか。覚えている絵柄を教え合ったり、お互いを応援し合ったりといった関わりを通して、相手への思いやりやコミュニケーション能力が養われます。ただし、負けてしまったときにペア同士でケンカにならないよう、保育者が注意して見守る必要がありますね。
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