閉じる

MENU

【5月・4歳児】月案文例と書き方/ねらい・環境構成など<2022年度版フォーマットあり>

4歳児クラスの子ども
指導計画・指導案の作成は、日々の保育をきちんと進めていくためにとても大切です。しかしそれなりに手間がかかるもの。そこで、さまざまな例を見ながら、自分なりの計画が作れる参考文例と、すぐに使える最新のフォーマットをご用意しました。ポイントは子ども主体になっているか。今回は、4歳児クラス・5月の月案です。

今月のポイント

4歳児クラスの子どもたちは、身の回りのさまざまな事象への関心も高まっていきます。少し難しい言葉や意味も理解していけるようになるので、5月はぜひ「こどもの日」について話してみてはいかがでしょうか。由来だけでなく、こどもの日に関連する物や食事についても話してみましょう。また子ども同士の関わりもとても活発になるので、ルールのある集団遊びや玩具を使っての活動も取り入れていくと良いでしょう。

ねらい

  • 自分で考えて身の回りのことを行う。
  • 感染症についての意識を持ち、健康管理を行う。
  • ルールやマナーを学び、自分の生活に取り入れて遊んだり行動したりする。
  • 保育者や他児の話を聞き、理解しようとする。
  • 「こどもの日」について興味を持ち、知ろうとする。
  • 廃材を活用した遊びを楽しみ、想像力を育む。
  • どうすれば自分の気持ちが伝わりやすいか考えながら伝えようとする。
  • 色水遊びを楽しみ、色の変化に興味を持つ。

内容

  • 生活の流れから次に何をするのか考え、自分の判断でトイレに行ったり片付けをしたりする。(健康)
  • 保育者の話や絵本などを通して感染症の流行や予防について知り、自分を守るための意識を持つ。(健康)
  • 「フルーツバスケット」や「はないちもんめ」などの集団遊びを行い、ルールを守ることやみんなで一緒に遊ぶことを楽しむ。(人間関係)
  • 保育者や他児と感じたことや経験したことを話しながら、自分と他者に違いがあることを受け入れる。(人間関係)
  • こいのぼりやかぶとなどに興味を持ち、意味を調べたり保育者に聞いたりする。(環境)
  • 段ボールや牛乳パック、お菓子の空き箱などの廃材を使い、クラスで協力して家づくりを楽しむ。(環境)
  • さまざまな言葉に興味を持ち、意味を学んだり使い方を保育者に聞いたりしながら自分の会話に取り入れようとする。(言葉)
  • ペットボトルに水と絵の具を入れて、なぜ色が変化するのかや何色になるのかを考えたり観察したりする。(表現・環境)
※「内容」については、例文の最後に保育所保育指針にある五領域のどれに対応しているか表示をしています。
  • 健康(心身の健康に関する領域)
  • 人間関係(人とのかかわりに関する領域)
  • 環境(身近な環境とのかかわりに関する領域)
  • 言葉(言葉の獲得に関する領域)
  • 表現(感性と表現に関する領域)

環境構成

  • 保育者は活動の最初にこの後の流れを話し、見通しが立てやすいようにする。
  • 手洗いのポスターを掲示したり、感染症について話す時間を作ったりする。
  • 集団遊びをするときは、ルールを確認するだけでなく安全に楽しめる広さを確保する。
  • 子ども同士の交流には必要以上に仲介せず、関わりや会話のやり取りを見守る。
  • 子どもたちが本物に触れられる機会を作るために、園に小さなこいのぼりやかぶとを飾る。
  • 段ボールや牛乳パック、トイレットペーパーの芯など、遊びに繋がりそうな廃材を用意する。
  • 保育者は子どもと対等の関係であることを意識して会話を行う。
  • どの色を混ぜると何色になるのか、子どもが好きなように試せるよう、ペットボトルとさまざまな色の絵の具を用意する。

予測される子どもの姿

  • 「次はトイレに行くんだよ」「これを先にやらなきゃ!」など、他児と声を掛け合い、生活の見通しを立てて過ごす。
  • 手洗いやうがいなど、保育者の声かけがなくても自然に身に着いて行う。
  • ルールを守ることや集団としての生活に強い意識を持ち、みんなで守ろうとする。
  • 初めは自分と違う意見に不満を持つこともあるが、少しずつ折り合いをつけて受け入れることもできるようになる。
  • こどもの日に関連するものを気に入り、絵に描いたり製作することを楽しむ。
  • 想像力を働かせて、さまざまなアイデアで家づくりを楽しむ。
  • 語彙が増え、保育者や保護者などの大人とも会話がスムーズにできるようになる。
  • さまざまな色を混ぜて何色になるのか調べ、まとめようとする。

前月の子どもの姿

  • できることが増えたり、語彙が増えて会話が上手になったりと、お兄さん・お姉さんクラスとしての意識が強く成長がはっきりと見られた。年下の子に対して優しく接する様子も多かった。
  • 春の暖かい気候のもとでのびのびと身体を動かし、戸外遊びを楽しんでいた。自然に触れる機会も多く、感触やにおいを楽しんでいた。

家庭や地域との連携

  • 自宅でも手洗い、うがいを徹底するよう協力を求める。
  • 園での遊びや製作に使用できそうな廃材があれば提供に協力してもらえるよう呼びかける。

健康や安全

  • 正しい手洗いの方法を身に着ける。
  • 子どもたち自身でできることが増える一方で、活動範囲が広がりケガなどの危険もあるため改めて遊びの環境を見直す。

食育

  • 栽培活動の中でそれぞれの植物の色や葉の形、大きさなど細かい部分にも注目しながら観察を楽しむ。
  • 箸を使いながら食事を楽しむ。
  • 保育者と一緒に給食の配膳や片付けを行う。

今月の行事

  • こどもの日
  • 身体測定
  • 避難訓練
  • 誕生日会

今月の歌・手遊び・体操

今月の歌

  • こいのぼり
  • さんぽ
  • 春の小川
  • 公園にいきましょう

今月の手遊び

  • はじまるよ
  • パン屋さんにおかいもの
  • たけのこはえた
  • わにのかぞく

今月の体操

  • えがおのまほう
  • ケボーンダンス
  • えんとつ町のプペル

今月のおすすめ絵本

  • ぐりとぐらのおおそうじ
  • げんきにおよげこいのぼり
  • はみがきれっしゃ
  • あらいくん

自己評価

すでに園生活には慣れている子でも、大型連休を挟むと体調を崩しやすかったり、生活リズムが乱れていたりすることがあります。子どもたち一人ひとりの体調をしっかりと考慮して活動ができたか振り返ってみましょう。また、5月は「こどもの日」があり、伝統文化に触れる良い機会です。ただ楽しむだけでなく、子どもたちが興味を持って文化に関われるような工夫ができたかどうかもチェックポイントですね。

ダウンロード

ほいくisの会員登録をすると、Excel形式で“そのまますぐ使える”月案フォーマットをダウンロードすることができます。また、プリントして参考にしたいという方のためにPDF版もご用意しました。ぜひチェックしてみてくださいね。
月案をダウンロードするボタン
月案ダウンロードファイルExcel版の画面イメージ

PDF版の月案文例

月案をダウンロードするボタン
>>会員登録はこちら

まとめ

参考文例をお届けしましたが、あくまで指導計画は自分の言葉で作ることが大切です。一つひとつの事例を参考にしながら、少しずつ自分の考えを入れていくよう工夫しましょう。


【関連記事】
>>指導案・おたより

続きを読む