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【3歳児】7月の月案文例/ねらい・環境構成・子どもの姿<2023年度フォーマット>

3歳児クラス・7月の指導案タイトル画像
指導計画・指導案の作成は、毎日の保育をきちんと進めていくためにとても大切です。しかしそれなりに手間がかかるもの。そこで、自分なりの計画の参考になる文例と、すぐに使える週案フォーマット(月週案)をご用意しました。ポイントは「子ども主体」になっているか。今回は、3歳児クラス・7月の月案です。

7月の保育のポイント

3歳児クラスになると、プール遊びを始めるところも多いのではないでしょうか。つい夢中になってしまうプール遊びですが、熱中症対策やプールでの安全対策を徹底して、楽しく水に触れられるようにしましょう。

また7月は七夕祭りがあります。行事の由来を伝えたり、製作や遊び、行事食を楽しんだりしながら、伝統文化に触れられるといいですね。

ねらい

  • 健康に関する意識を高め、行動する。
  • 全身を使った遊びを楽しむ。
  • 社会生活をする中で必要な決まりを考え、守ろうとする。
  • 他児や保育者との関わりを深める。
  • 水の性質に興味を持ち調べる。
  • 興味を持ってひとつのテーマを調べる。
  • 相手の気持ちを考え、自分との違いを知る。
  • 目で見たものや体験したことを遊びに取り入れる。

内容(五領域対応)

  • 排せつ後や外遊び後など、必要な場面で進んで手洗い・うがいをする。(健康)
  • 走ったりジャンプしたりくぐったりしながら、おにごっこや縄跳び、サーキット遊びを楽しむ。(健康)
  • 公共交通機関の使い方、買い物の仕方、公園遊具の使い方など、社会生活をする中で必要な決まりやマナーを知る。(人間関係・環境)
  • ルールのある遊びを友だちや保育者と一緒に楽しみ、みんなで遊ぶ楽しさを感じる。(人間関係)
  • 水が地面やたらい、ベランダに落ちる音を聞いて違いに興味を持ち、いろいろな場所で試そうとする。(環境)
  • 「海の生き物」をテーマに図鑑を使ってさまざまな種類を調べたり、魚釣りゲームをしたりして興味を深める。(環境)
  • 自分の気持ちを言葉で伝えたり、相手の気持ちを考えたりして自分と違う考えを持っていることを知って受け入れようとする。(人間関係・言葉)
  • 散歩で見つけた生き物や草花を絵に描いたり、製作をしたりして表現する。(表現)
※「内容」については、例文の最後に保育所保育指針にある五領域のどれに対応しているか表示をしています。
・健康(心身の健康に関する領域)
・人間関係(人とのかかわりに関する領域)
・環境(身近な環境とのかかわりに関する領域)
・言葉(言葉の獲得に関する領域)
・表現(感性と表現に関する領域)

内容(養護)

  • 熱中症のリスクを考慮し、天候や気温に注意しながら戸外活動の内容・時間帯を調整する。
  • 多くの関わりが持てるよう、お友だちと一緒に安心して遊べる環境を整える。
  • プール活動での水着への着替えや片付けなど、自分でやりたい気持ちを大切にしながら見守り、必要に応じて手伝う。
  • 気温に合わせて自ら衣服の調整をしたり、汗を拭いたりできるような意識付けを促す。

環境構成・保育者の配慮

  • なぜ手洗い・うがいをするのか理解できるように、この時期に流行りやすい感染症について分かりやすく話をする。
  • のびのびと身体を動かせるよう、広い環境を確保してケガのないように見守る。
  • 保育者が指示をするのではなく、社会生活での振る舞いについてどうすればいいのか、絵本や紙芝居などを使って子どもと一緒に考える。
  • いろおに、ハンカチ落としなどクラスでできる遊びを取り入れる。
  • 水が落ちる音の違いを聴き比べられるよう、大きさや素材が異なるたらいや皿などを用意する。
  • 海の生き物図鑑や、手作りの魚釣りゲームを用意する。
  • 子どもたちが何かに取り組んでいる中でトラブルが起きたときは、解決法を見守りながら必要に応じてサポートする。
  • 自然の多い場所に散歩に行く。また、記録に残して子どもたちとオリジナルの図鑑を作れるようにカメラを持っていく。

予測される子どもの姿

  • 「体にばい菌が入るとお腹が痛くなる」「熱が出る」など簡単に感染症に関する簡単な知識を持ち、自ら手洗いやうがいをして健康を保とうとする。
  • できる動きが増えたことで、危険な動きも見られる。
  • 学んだ社会のマナーを公園や散歩の道中、園内で実践したり、言葉にしたりして他児に伝えみんなで守ろうとする。
  • 子ども同士で声を掛け合い、遊びのルールを守って遊ぶ。
  • 水が落ちる音を聴き、「ぽちゃんって言った」「ボトボトって聴こえた」など感じたことを言葉で表現したり再現したりしようとする。
  • 海の生き物について学びながら、「どのくらい大きいのかな?」「泳ぐの速いのかな」とさらに疑問が生まれ、調べたり子ども同士で話し合ったりする。
  • トラブルが起きたときは気持ちを伝え合いながら解決しようとする。
  • 見つけた生き物を絵に描いてオリジナル図鑑を作成する。

前月の子どもの姿

  • 暑い日が続いたが、適度に身体を動かし汗をかきながら健康的に過ごすことができた。身体の動きもより活発になり、ボール遊びや縄跳びなどを楽しむ様子が見られた。
  • 季節の変化に興味を示し、梅雨の時期ならではの雨の様子や天気、気温に気づいて保育者に質問することが多かった。

家庭や地域との連携

  • 感染症対策を行ったうえでプール活動を行うことを共有し、園内での対策を理解してもらう。
  • 水分補給用のコップや必要に応じたタオルの準備などをお願いする。

健康や安全

  • プール活動での子どもたちの密集を避けるため、プールを二つ用意してクラスを分けて行う。
  • こまめな水分補給、部屋の換気などを行い、熱中症対策を行う。

食育

  • 箸を使って食事をする。
  • 自分たちで栽培した野菜を給食で食べることで、食材に愛着を持ったり大切にしたりすることを知る。

7月の行事

  • 身体測定
  • 避難訓練
  • 七夕会
  • プール活動
  • お誕生日会

7月の遊び

夏ならではの遊びを通して、友だちとの関わりを深める遊びのがおすすめです。
  • お水運びゲーム
  • 水遊び・プール遊び
  • 水鉄砲で!的当てゲーム
  • かみなりゲーム
  • プラネタリウムづくり
※コーナー監修:杉本綾子/特定非営利活動法人 芸術と遊び創造協会

7月の歌・手遊び歌・体操

7月の歌

  • アイスクリームのうた
  • ぼくのミックスジュース
  • 南の島のハメハメハ大王
  • たなばたさま
  • なつはとってもすてきだな

7月の手遊び歌

  • 大阪うまいもんのうた
  • いっちょうめのどらねこ
  • アイスクリームをつくろう!
  • 朝顔こりゃこりゃ

7月の体操

  • アブラハムの子
  • おさかな天国
  • 東京音頭

7月のおすすめ絵本

  • およげないさかな
  • たなばたプールびらき
  • わにわにのおでかけ
  • ばけばけばけばけばけたくん おまつりの巻

自己評価

6月は梅雨に入り、室内遊びの機会も増えたのではないでしょうか。子どもたちも雨で外に出られない日が続くと、ストレスが溜まります。そのときの体調の変化をしっかりと察知したり、室内でも身体を動かせる遊びを取り入れたりできたかどうかを振り返ってみましょう。日々子どもたちの体調の変化を見落とさないことも、保育者の大切な役割のひとつですね。

2023年度版フォーマットのダウンロード

ほいくisのモニター会員登録(無料)をすると、Excel形式で“そのまま使える”月案/週案フォーマット(月週案)を無料でダウンロードすることができます。また、文例だけプリントして使いたい方のためにPDF版もご用意しました。ぜひご利用ください。

※こちらのファイルは「プレミアム素材」のため、通常の個人会員ではダウンロードできません。個人会員の方は、モニター会員への変更(ログイン→マイページ→会員情報メニューから)をすることでご利用いただけます。
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まとめ

参考文例をお届けしましたが、あくまで指導計画は自分の言葉で作ることが大切です。一つひとつの事例を参考にしながら、少しずつ自分の考えを入れていくよう工夫しましょう。

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