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【5歳児】7月の月案|文例と書き方2024年度版

5歳児クラス・7月の指導案タイトル画像
適切な指導計画・指導案の作成は、保育の質を高めていくためにとても大切です。月案(月間指導案)の文例と、月週案フォーマットの2024年度版を用意しましたので、参考にしながら作成してみてください。書き方のポイントは「子ども主体」になっているか。今回は、5歳児クラス・7月の月案です。
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保育のポイント【5歳児・7月】

年長クラスになって3か月が過ぎ、自立した生活習慣や集団生活での振る舞いも更に身に着いてきたのではないでしょうか。健康管理も含め、子どもたちが見通しをもって主体的に行動するねらいを立ててみましょう。

また水遊びや七夕祭りなど、この季節ならではの遊びや活動にも、子どもたちの自由な発想を取り入れてみてください。
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ねらい【5歳児・7月】

  • 生活に見通しを持ち、自分で考えて行動をする。
  • 健康や安全への意識を高めて生活する。
  • 仲間の意見を聴き、話し合って活動を進める。
  • 社会生活に必要なマナーやルールを考えて行動する。
  • 季節の移り変わりによる気候や自然の変化に興味を示す。
  • 季節の行事を楽しみ、文化に親しみを持つ。
  • 数や文字への関心が高まり、親しみを持って生活に取り入れる。
  • 仲間と協力してひとつのものを作り上げる達成感を得る。

内容/五領域対応【5歳児・7月】

  • 次に行う活動で必要なものや準備が分かり、考えながら行動をする。(健康)
  • 手洗いやうがい、水分補給が必要な意味を知り、食事前や外遊び後など必要な場面を自分で考え感染症や熱中症予防への意識を高める。(健康)
  • 他者の意見を聴きながら自分とは異なる考え方を尊重し受け入れ、自身の生活に取り入れようとする。(人間関係)
  • 公共交通機関で大きな声で話さない、公園やお店、駅では他の人のことを考えて行動するなど、社会に必要なマナーを改めて考えようとする。(人間関係)
  • 夏ならではの虫や草花、気温の上昇、降雨など季節の生き物や自然現象に興味を持ち、自分で調べようとする。(環境)
  • 七夕祭りを通して行事の由来や関連するものの名前、行事食の意味などを知る。(言葉)
  • 時計の正しい読み方を覚えたり、絵本を自分で読んだりすることで数や文字への親しみを持つ。(言葉・環境)
  • 最近流行っている迷路を実際に段ボールで作る活動では、他にどんな素材を使うのかやどうやって繋げるのかなどを試行錯誤して、協力して作り上げる。(表現・人間関係)
※「内容」については、例文の最後に保育所保育指針にある五領域のどれに対応しているか表示をしています。
・健康(心身の健康に関する領域)
・人間関係(人とのかかわりに関する領域)
・環境(身近な環境とのかかわりに関する領域)
・言葉(言葉の獲得に関する領域)
・表現(感性と表現に関する領域)

内容/養護【5歳児・7月】

  • 連日暑い日が続くので、天候や気温に合わせて自分で衣服の調整や水分補給などができるよう、声かけや促しをする。
  • プール活動や水遊びでは、安全に楽しむためのルールや決まり事を自ら意識して行動できるように促す。
  • 熱中症や夏に流行しやすい感染症による体調の変化を見逃さないよう、視診や必要に応じた検温を実施する。
  • 園での基本的な生活習慣を身に付け、実践していくことで、子どもたちが自己肯定感を感じられるよう生活リズムに配慮する。


環境構成・保育者の配慮【5歳児・7月】

  • 保育者は、子どもが見通しを立てやすいように活動の流れを事前に伝えておく。
  • この時期に流行する感染症や熱中症に関する情報を、絵本やイラスト、写真などを使って伝える。
  • クラスで行うミーティング(サークルタイム)は、ひとつのテーマを設けて意見を出し合いやすい時間にする。
  • 公共の場での振る舞いや物の使い方について子どもたちと話し合い、どうすれば良いのか自分で考えられる場を設ける。
  • いつでも自分で調べられるように、虫、草花、天気など子どもたちが興味を持っている現象に関する絵本を置く。
  • 七夕に関する絵本を読んだり、実際に短冊や笹を飾ったりして本物に触れる機会を作る。
  • 生活の中で自然に触れ合えるよう、子どもの目線の位置に時計やカレンダー、ひらがな表などを置く。
  • 子どもたちの考えを聴きながら、イメージしたものを表現できるような画用紙や紙、ペン、段ボールなどさまざまな素材を用意する。


予測される子どもの姿【5歳児・7月】

  • 保育者の指示がなくても自分で考え、自分のペースで主体的に行動する。
  • 感染症について症状や感染経路など簡単な知識を取り入れ、進んで手洗いやうがいをして健康を保とうとする。
  • ミーティング回数を重ねることでクラス全体で意見の交換が活発になり、発言するだけでなく他児の意見に耳を傾ける姿が見られる。
  • 「電車では大きな声を出さない」「お店はみんなが買うものだから売っているものを大切にする」など、公共マナーについて自分なりの考えを伝え合う。
  • 興味を持ったものに対してまずは自分で調べ、分からないことを保育者に質問して知識を深めようとする。
  • 短冊にお願い事を書いて笹に飾るなど、行事を楽しむ姿が見られる。
  • 「自分でやりたい」「自分でできる」という意識が強くなり、時計や文字を大人に頼らずに読みたがる姿が見られる。
  • 「これを使えばもっと大きくできるかも」「これだとすぐに壊れちゃうよ」など、先の状況を考えながら仲間と意見を交わして物づくりに取り組む。

前月の子どもの姿【5歳児・7月】

  • 暑さが厳しくなってきたこともあり、熱中症対策を子どもたち自身も意識して保育者と一緒に行っていた。自分の意思で休憩を取ったり水分補給をしたりする姿が見られた。
  • 文字の読み書きや数字に興味を持つ子が多く、時計の絵本やひらがなの絵本が人気だった。時計を読めるようになった子もいて、子ども同士で教え合う姿も見られた。

職員間の連携【5歳児・7月】

  • 体調不良でプール遊びができない子どもの過ごし方を話し合っておき、臨機応変に対応できるようにする。
  • プール遊びの順番や時間、保育士の配置を他クラスの保育士と話し合って決めておく。

家庭や地域との連携【5歳児・7月】

  • 子どもたちと感染症予防や公共マナーについて考えたことを保育ドキュメンテーションで掲示し、子どもの発言や意見を知ってもらう。
  • プール活動が始まったり、気温の変化などで体調を崩したりしやすい時期でもあるので、健康状態について密に連携を取る。

健康や安全【5歳児・7月】

  • プール遊びの注意点を子どもたちと話し合い、個々に意識を持てるようにする。
  • 熱中症対策のため、こまめな水分補給や汗の拭きとりを行う。

食育【5歳児・7月】

  • 季節の食材について知り、実際に口にして味やにおい、食感を楽しむ。
  • 食事の挨拶や配膳、食べ方などに関する食事マナーを身に付ける。

長時間保育の配慮【5歳児・7月】

  • 持ち帰るものを忘れないよう声をかけるようにする。
  • 十分な休息や水分をとりながら、ゆっくりと落ち着いて過ごせるように関わっていく。

今月の行事【5歳児・7月】

  • 身体測定
  • 避難訓練
  • 七夕会
  • プール活動
  • お誕生日会

今月の遊び【5歳児・7月】

夏ならではの遊びを通して、友だちとの関わりを深める遊びのがおすすめです。
  • お水運びゲーム
  • 水遊び・プール遊び
  • 水鉄砲で!的当てゲーム
  • かみなりゲーム
  • プラネタリウムづくり
※コーナー監修:杉本綾子/特定非営利活動法人 芸術と遊び創造協会

今月の歌・手遊び歌・体操【5歳児・7月】

7月の歌

  • アイスクリームのうた
  • ぼくのミックスジュース
  • 南の島のハメハメハ大王
  • たなばたさま
  • なつはとってもすてきだな

7月の手遊び歌

  • 大阪うまいもんのうた
  • いっちょうめのどらねこ
  • アイスクリームをつくろう!
  • 朝顔こりゃこりゃ

7月の体操・ダンス

  • アブラハムの子
  • おさかな天国
  • 東京音頭
  • マツケンサンバⅡ

今月のおすすめ絵本【5歳児・7月】

  • およげないさかな
  • たなばたプールびらき
  • わにわにのおでかけ
  • ばけばけばけばけばけたくん おまつりの巻

自己評価【5歳児・7月】

6月は梅雨に入り、室内遊びの機会も増えたのではないでしょうか。子どもたちも雨で外に出られない日が続くと、ストレスが溜まります。そのときの体調の変化をしっかりと察知したり、室内でも身体を動かせる遊びを取り入れたりできたかどうかを振り返ってみましょう。

日々子どもたちの体調の変化を見落とさないことも、保育者の大切な役割のひとつですね。

2024年度版フォーマットのダウンロード【5歳児・7月】

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自分の言葉で作る意識を

参考文例をお届けしましたが、あくまで指導計画は自分の言葉で作ることが大切です。一つひとつの事例を参考にしながら、少しずつ自分の考えを入れていくよう工夫しましょう。

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ほいくis(ほいくいず)編集部

この記事を書いた人

ほいくis(ほいくいず)編集部

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