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子どもの年齢別の発達過程を解説|月案作成のめやすに!

小さな子を抱きしめる女の子
月案を作成する際に、どのような姿を目指して計画を立てれば良いのか悩んだことはありませんか? 適切な保育環境を準備するためにも、子どもたちの発達の目安を把握した上でねらいを立てていきたいですね。今回は、乳幼児の発達過程を年齢別にご紹介します。

発達の過程を理解しよう

鉢植えの花が成長していく段階を描いたイラスト
月案を作成する時には、子どもの現在の姿を原点として、一歩先を見据えながら「ねらい」を立てる必要があります。そのためには、子どもがどのように成長を遂げていくのか、発達過程を知っておくことが大切です。

しかし、ひとことで「発達過程」と言っても、実際は単純に月齢や年齢で分けられるものではありません。子どもは皆、生まれた日も違えば、成長のスピードも異なるからです。発達過程はあくまでも目安として捉えておきましょう。

現行の保育所保育指針の第2章では、「乳児」「1歳以上3歳未満児」「3歳以上児」の3つに分けて保育の内容を記載しています。それぞれの項目の1番最初に「基本的事項」が書かれていますが、そこに主な発達の目安が明記されています。保育所保育指針解説と併せて読むと、各時期の発達について理解を深めることができます。

参考:保育所保育指針(平成29年告示)/こども家庭庁 >>詳細はこちら

年齢ごとの発達過程

ここからは年齢ごとの発達過程を見ていきましょう。

必ずしも「◯歳児クラスだからコレができる」という訳ではありません。目安として参考にしてください。

0歳児クラス

0歳の子ども
0歳児クラスは発達のスピードが早く、変化に富んだ1年となるでしょう。個人差が大きいので、子ども一人ひとりの発達に合わせた対応が必要になります。
運動 ●寝返り・お座り・ハイハイ・つかまり立ち・伝い歩き・ひとり歩きと移行する
●おもちゃを手に取ったり、つまんだりできるようになる
言葉 ●「あー」「うー」など喃語(なんご)を発する(6ヶ月頃)
●「まんま」「ブーブー」など意味のある言葉話すようになる(12ヶ月頃)
睡眠 ●1日に12〜15時間ほど眠る
●少しずつ生活リズムができてくる
食事 ●母乳やミルクを飲む
●離乳食を食べ始める(6ヶ月頃)
●手づかみ食べをするようになる(9ヶ月頃)
排泄 ●尿は一定量で自然と排出される
●ミルクや母乳で育つ時期は柔らかい便が排出される

1歳児クラス

イチョウの葉っぱを拾って喜ぶ女の子
1歳児クラスは、動き回ることで身体や手指の使い方を獲得していく時期です。安全な環境の中で、十分な探索活動ができるようにしていきたいですね。
運動 ●歩行が安定し、走るようになる
●つまむ・めくるなどの動きができるようになる
言葉 ●言葉の意味を理解し始める
●大人の言葉を真似して、話そうとする
睡眠 ●午後1回のお昼寝で1日過ごせるようになる
●生活リズムが整う
食事 ●離乳食から幼児食へ移行する
●スプーンやフォークを使い始める
排泄 ●トイレにまたがる
●タイミングが合えばトイレで排尿する

2歳児クラス

シャベルを持って砂遊びをしている男の子
2歳児クラスは基本的な生活習慣が自立へ向かう時期です。友だちとの関わりや遊びを通して、自分の動きを調整する力を身につけていきたいですね。
食事 ●味覚が発達して、好き嫌いが出てくる
●スプーンやフォークを鉛筆持ちで使う
排泄 ●トイレで排尿する
●オムツからパンツへ移行する
着替え ●自分で着替えようとする
●脱いだ服を片付けようとする
運動 ●跳ぶ、またぐ、くぐるなどの動きができるようになる
●随意筋が発達し、身体や指先のコントロールができるようになってくる
社会性 ●友だちへ興味を持ち、真似をする
●友だちと言葉のやりとりを通して遊ぶようになる

3歳児クラス

屋外で手を繋いで遊んでいる3人の子ども
3歳児クラスは自分でできることが増え、気の合う友だちとの関わりが盛んになる時期です。主体性が育まれるよう、子どもが生活しやすい空間作りを目指していきましょう。
生活習慣 ●自分の食べられる食材や量を把握し始める
●トイレでの排泄や衣服の着脱がスムーズになってくる
運動 ●走る、跳ぶ、投げるなど、全身を使って遊ぶようになる
●ハサミやノリを使った簡単な製作ができるようになる
言葉 ●新しい言葉を使いたがる
●「だって〜だもん」と、自分なりの主張をする
社会性 ●「みんなと同じ」を好むようになる
●簡単なルールを守ろうとする
概念 ●大きさや量の概念がわかるようになる
●自分の年齢や性別が言えるようになる

4歳児クラス

屋外で思い思いのポーズを決めている子どもたち
4歳児クラスは自意識が芽生えると共に「イメージ通りにできない」という葛藤を抱える時期でもあります。間接的な支援を行いつつ、子どもの成長を見守っていきたいですね。
生活習慣 ●基本的な生活習慣が自分でできるようになる
●手洗いやうがいの習慣が身に付く
運動 ●全身のバランスを調整しながら動けるようになる
●手指は左右で異なる動きができるようになる
言葉 ●自分の経験を話せるようになる
●疑問が増え、「なんで?」という質問が増える
社会性 ●自意識が芽生え、他者の目を気にするようになる
●自分の気持ちを抑制する力が付いてくる
概念 ●比較や選択ができるようになる
●10までの数を理解する

5歳児クラス

青空の方を指さしている男の子
5歳児クラスは他者から感謝されたり、認められたりすることで自信や自己肯定感が育つ時期です。担任だけでなく、園全体で年長児の育ちを応援していきたいですね。
生活習慣 ●1日の生活に見通しを持てるようになる
●時計を意識して行動できるようになる
運動 ●さまざまな動きを組み合わせて遊ぶことができる
●自分の動きを調整できるようになってくる
言葉 ●自分の意見や出来事を言葉で表現する
●新しい言葉を使ってみようとする
社会性 ●友だちの気持ちを理解しようとする
●ルールやマナーを守ろうとする
概念 ●原因と結果の関係性が分かるようになる
●共通の特徴に基づいた分類ができるようになる
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 発達過程を知ろう

笑顔の女の子
保育士は保育の専門家として発達の道筋を知っておくことが大切です。目の前にいる子どもたちが今どの過程にいるのか、そして次はどの過程を目指せば良いのか、しっかりと把握した上で計画を作成していきたいですね。

子どもの発達について悩んでいる方は、参考にしてみてください。

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ほいくis(ほいくいず)編集部

この記事を書いた人

ほいくis(ほいくいず)編集部

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