集団生活での感染症に注意
保育園や幼稚園は、集団生活の場なのでどうしても感染症が流行しやすい傾向があります。クラスの半分以上が休み、子どもだけでなく保育士も感染、なんてこともしばしば。今年は新型コロナウイルスの予防も必要ですが、例年流行る感染症にも引き続き注意していきましょう。夏の3大感染症

手足口病
口の中や手足に発疹が出る感染症で、例年夏の保育園で大流行します。なんと報告数の90%前後が5歳以下だという情報もあり、保育士としては見逃せませんね。手洗いはもちろんのこと、便の中にウイルスが残ることもあるためおむつ替え後の処理には十分注意が必要です。【感染経路】
- 飛沫感染
- 接触感染
- 糞口感染
- 感染後3~5日で口の中や手のひら、足底、足背などに水疱性発疹
- 発熱は約3分の1で、高熱になることは少ない
- まれに髄膜炎や小脳失調症、心筋炎、などの症状が出る
- 手洗い(石鹸を使用する)
- 排泄物の適切な処理
ヘルパンギーナ
高熱や喉の痛みなど、さまざまな症状が見られる感染症です。口腔内に水疱が出ることがあり、手足口病と似た症状が見られるため見分けに注意が必要です。【感染経路】
- 飛沫感染
- 接触感染
- 38~40度の発熱
- 喉の痛み
- 食欲不振
- 全身のだるさ
- 頭痛
- 排泄物の適切な処理
- 手洗い、うがい、消毒
- 洗濯物を日光で乾かす
出典:ヘルパンギーナとは/NIID国立感染症研究所
プール熱(咽頭結膜熱)
アデノウイルスにより発熱や喉の痛み、結膜炎を起こす感染症です。6月頃から流行り始め、7・8月にピークを迎えるため注意しておきましょう。【感染経路】
- 飛沫感染
- 接触感染
- プールでの目の結膜からの感染
- 38~39度の発熱
- 喉の痛み
- 結膜炎
- 手洗い、うがい(石鹸を使用する)
- 感染者との密接な接触を避ける
- タオルなどの共用はしない
- プールからあがったらシャワーを浴び、うがいをする
予防を大切に
この他にも、園ではさまざまな感染症が流行します。飛沫感染や接触感染するものが多いため、しっかりと手洗い・うがいなどの予防をしておきましょう。また感染症ごとの症状を知っておくだけでも早めの対応に繋がるので、園全体で確認しておくことが大切です。【関連記事】