8月の保育のポイント
そろそろ運動会に向けて競技の練習も始める時期ですね。今の子どもたちの成長が見えたり、できるようになったことを発揮できたりする競技を取り入れることがおすすめ。子どもたちが楽しめるものを考えてみましょう。
また他児との交流も増えて、名前を読んだり、一緒に遊んだりする姿も見られるかもしれません。子ども同士のやり取りにも注目して見守ってみてくださいね。
ねらい
- 運動会に向けて身体を使った遊びを楽しむ。
- 暑さに負けず健康に過ごす。
- 自分でできることが増え、挑戦しようとする。
- 保育者や他児に関心を持ち、言葉や動きを真似して遊ぶ。
- 他児と言葉を交わしながら交流を深める。
- 水遊びを通して、水の心地よさを感じる。
- 身の回りの物や人に関心を持ち、名称や他児の名前を覚える。
- クレヨンや絵の具を使った製作を楽しむ。
内容(五領域対応)
- くぐる、跳ぶ、積むなど、さまざまな動きを取り入れた運動遊びを楽しむ。(健康)
- 水分補給をしたり汗を拭きとったり、熱中症対策をしながら活動をする。(健康)
- 着替えや片付けなどひとりでできることが増え、進んでやろうとする。(健康)
- 保育者や他児の言葉、動きに関心を持ち、ままごとなどの見立て遊びに取り入れて楽しむ。(人間環境・環境)
- 単語を使って他児と簡単な言葉のやり取りをして、交流する楽しさを感じる。(人間関係)
- 水遊びをして水に親しみを持ち、冷たい感覚や気持ち良さを感じる。(健康・環境)
- 身近なものや人の名前を保育者に教えてもらい、指をさして名前を言ったり他児の名前を呼んだりする。(言葉・人間関係)
- クレヨンや絵の具などを使って思い思いのままに好きなものを描く。(表現)
・健康(心身の健康に関する領域)
・人間関係(人とのかかわりに関する領域)
・環境(身近な環境とのかかわりに関する領域)
・言葉(言葉の獲得に関する領域)
・表現(感性と表現に関する領域)
内容(養護)
- 体力が消耗しないよう十分な休息と睡眠がとれるように心がける。
- 自らやろうとする気持ちを受け止めながら、トイレトレーニングを行う。
- 1日の生活リズムの中で切り替えができるような声かけを行う。
- ズボンを上げてみたり衣服の着脱をしたりしようとする際は、声かけをしながら見守り、必要に応じて手伝う。
環境構成・保育者の配慮
- 子どもの発達状況や興味を考慮して、マットやフープなどを使った運動を準備する。
- 活動の合間や区切りごとなど、こまめに水分補給を行う。
- 子どもたちが自分で着替えやすいように服を広げて置いたり、片付ける場所にイラストシールを貼ったりする。
- 存分に見立て遊びを楽しめるように、ままごとコーナーを充実させる。
- 必要に応じて保育者が仲介・代弁をしながら子ども同士の関わりを作る。
- 安全に水遊びができるよう、気温や水温をこまめにチェックして活動を行う。
- 子どもが興味を示している物や人の名前を「消防車だね」「〇〇ちゃんだよ」と伝えながら、コミュニケーションをとる。
- お絵描きや製作をするときは、広い場所を取り子どもが好きなように描ける環境を整える。
予測される子どもの姿
- 保育者の補助を受けながら上手に障害物を乗り越えたり、ジャンプしたりしながら運動を楽しむ。
- 喉が乾く感覚が分かり、水分補給時にしっかりと水やお茶を飲む。
- 保育者の手伝いを嫌がり、自分だけでやろうと取り組む姿が増える。
- ままごとではエプロン、お医者さんごっこでは聴診器を付けるなどして、自分で見たものを再現しようとする。
- 子ども同士で笑い合ったり、手を繋いだりして遊ぶ。
- 手ですくってもこぼれてなくなる水を見て「お水ない」「なくなっちゃった」など、水の性質に興味を持つ。
- 他児の名前を覚えて呼び合ったり、「ひこうきは〇〇くん」と個人のマークと結び付けたりして認識する。
- 紙いっぱいに好きな色を使って絵を描いたり、色を塗ったりして製作を楽しむ。
前月の子どもの姿
- 水遊びが始まり、水に触れて心地よさを感じたり保育者や友だちと一緒に遊んだりする姿が見られた。水を怖がる子もいたが、少しずつじょうろなどを使って慣れていた。
- 言葉で気持ちを伝えようとすることが増え、コミュニケーションが活発になってきた。他児との交流も増えていて、一緒に遊んだり手を繋いだりする様子も見られた。
家庭や地域との連携
- できるようになったことを自分でやってみようとすることを共有しながら、共に子どもの成長を見守る。
健康や安全
- 夏の感染症が流行しやすい時期なので、日々の体調チェックを怠らないようにする。
- 水遊びやお散歩時だけでなく、午睡中などの熱中症にも注意して室内温度や湿度などをこまめに確認する。
食育
- 夏の旬の食材を使った給食を楽しむ。
- 夏野菜の栽培をして食材に触れる。
8月の行事
- 身体測定
- 避難訓練
- お誕生日会
8月の遊び
水や泥に触れ、夏ならではの遊びを思う存分楽しめる遊びがおすすめです。- 水遊び
- 砂遊び・泥んこ遊び
- フープで船遊び
- おふねがぎっちらこ
- 寒天遊び
8月の歌・手遊び歌・体操
8月の歌
- きんぎょのひるね
- ふうりん
- せみのうた
- 花火
- どんないろがすき
8月の手遊び歌
- たこやき
- ひげじいさん
- やさいのうた
- ペロペロアイス
- 水遊び
8月の体操
- バナナくんたいそう
- ベイビーシャーク
- バナナなの?
8月のおすすめ絵本
- こぐまちゃんのみずあそび
- ひまわり
- よういどん
- ジャッキーのうんどうかい
自己評価
7月は、プールや水遊びの活動で子どもたちが伸び伸びと過ごす姿が見られたのではないでしょうか。まずは安全な運用ができていたかの振り返りはきちんと押さえておきましょう。未満児では「水に慣れる」「感触を楽しむ」ことができたか? 年長クラスでは「準備と後片付けができたか?」「ルールを守って遊べたか?」など、各クラスでねらい通りの活動ができたかについてチェックしてみてくださいね。
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まとめ
参考文例をお届けしましたが、あくまで指導計画は自分の言葉で作ることが大切です。一つひとつの事例を参考にしながら、少しずつ自分の考えを入れていくよう工夫しましょう。【関連記事】
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