運動会のねらいとは?

ねらいを決める際にも、園の体制や開催状況などを踏まえて考えてみると良いでしょう。子どもたちの力をさらに伸ばすことができるねらいを考えてみてくださいね。
【例】
- 友だちと協力してひとつのことをやり遂げることで協調性を育む。
- のびのびと身体を動かす楽しみを感じる。
- 親子競技を通して、一緒に身体を動かしながら触れ合いを楽しむ。
- 競技に挑戦したり、成功することで自信をつける。
テーマはどうする?

子どもたちに身近なもの
子どもたちの身の回りで出会う生き物や遊び、絵本の内容などをもとに、出来るだけ身近なものをテーマに選びましょう。なじみのないものを掲げても、子どもたちにとっては分かりづらく主体的に取り組めないものとなってしまいます。普段の様子から探ったり、子どもたちと一緒に話し合うなどして決めると、子どもの想いを反映したものになります。勝敗だけが目的でないもの
運動会というとチーム分けをして勝敗を競う…というイメージがありますが、ここでは勝敗が全てではありません。もちろん勝ち負けを経験することで喜びや悔しい気持ちを育てることも大切ですが、保育園の運動会のテーマとしてはそれだけに絞らず、ねらいを達成できるようなものを考えてみましょう。0歳児クラスにおすすめのプログラム

ハイハイレース
運動会や親子イベントなどでも行われることが多い「ハイハイレース」。マットを敷いて、保護者や保育者が待っているゴールまで一直線! まっすぐに進んでくる子もいれば、全く違う方向に行ってしまう子もいて、その姿がとても可愛らしいです。親子で触れ合い遊び
低月齢の子が多いクラスに特におすすめなのが、親子(保護者と子ども)で行う触れ合い遊びです。「バスにのって」や「いっぽんばしこちょこちょ」など、スキンシップをとれる遊びを取り入れてみましょう。運動会の雰囲気に緊張してしまう子もいますが、親御さんと一緒であれば安心ですね。1歳児・2歳児クラスにおすすめのプログラム

積み木積み競争
コースの真ん中にバラバラにした積み木を置いて、保護者や保育者と一緒に積み木を積んだらゴールへ走ります。積み木は大きなソフトブロックがおすすめ。「どうすれば上手に積めるか?」を考えて慎重に積んでいく必要があります。大きな積み木であれば1歳児クラスでも扱いやすいですよ。絵合わせ借り物競争
箱の中から絵が書かれたカードを1枚選択。机に並んだものの中から、絵と同じものを探し出す借り物競争です。自分の持っているカードの絵と、実際に置かれたものを見比べて絵合わせを行うので、じっくりと物を見たり判断することが大切。普段の遊びの延長として楽しめる競技ですよ。3歳児クラスにおすすめのプログラム

巨大パズル
段ボールなどで作った巨大パズルを、友だちや保護者と協力して完成させましょう。リレー形式で、順番に1ピースずつ当てはめていくのがおすすめです。考える力や協力することが必要になってくるので、周囲の人との関係性が築けてくる幼児クラスにはぴったりですよ。カードめくりゲーム
2チームに別れて紅白のカードを自分のチームの色にひっくり返す定番ゲームです。瞬発的に自分のチームの色か相手チームの色かを判断したり、素早い動きでカードをひっくり返したりする必要があります。意外と全身を使うので、運動会にっはぴったりですよ。キャタピラリレー
丸い段ボールの中に入ってハイハイで前進! 2人1組でもできるキャタピラリレーです。まっすぐに進むのが意外と難しいため、広い場所を確保できる場合におすすめしたい競技です。行う場合は、隣のコースの子とぶつからないように保育者がサポートしながら楽しんでくださいね。4歳児・5歳児クラスにおすすめのプログラム

障害物競走
マットの上をでんぐり返ししたり、フープをくぐったり、平均台の上をバランスを取って歩いたりと全身を使ってのびのび動いてみましょう。普段サーキット遊びをしている園では、そこで使っている遊具も役立ちますね。身体のさまざまな場所を使うので、まさに運動会競技にもってこいです。配達屋さんゲーム
ふろしきなどの上にボールなどを乗せて、2~4人1組でゴールまで配達! バランスをとったり、友だちと協力したりしながらも、スピードが必要になる競技です。速く走り過ぎてもボールが飛んで行ってしまうので、意外と難しいですよ。パラバルーン
プログラムの目玉として5歳児クラスで披露することも多いパラバルーン。きれいに見せるための動き方やタイミングがとても重要になる競技です。周囲との協力はもちろん、自分の動きもしっかりと把握しておかなければいけません。保育者も指示を出したりする必要があり、普段の練習も大切になります。難しいからこそ、園生活最後の運動会競技としておすすめです。子どもたちの想いを取り入れた運動会に!
運動会というと保育士さんが競技を決めることも多いですが、今年は子どもたちと話し合って決めてみませんか? 難しい場合は普段の遊びや好きなものを参考にするなど、子どもたちが主体的に参加できるような形を工夫してみてくださいね。【関連記事】