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【10月/11月】保育園の芋掘り遠足の楽しみ方。ねらいと準備、おすすめの絵本

さつまいも掘りをする子どもたち
少しずつ肌寒くなり、季節が秋へと移り変わってきました。この時期の保育園行事と言えば、やっぱり芋掘り遠足ではないでしょうか。子どもたちにとっては実際に畑で収穫する楽しみがありますが、園行事としてもさまざまなねらいがあります。今回は、芋掘り遠足の楽しみ方や導入におすすめの絵本、園でできる簡単なさつまいも料理をご紹介します。

芋掘り遠足のねらいとは?

ざるに乗った取れたてのさつまいも
大人も子どももつい夢中になってしまう芋掘り。昨年は新型コロナウイルスの影響を受けて、中止になったという園もあるかもしれません。今年は感染症対策をとりながら行うという場合は、園の行事としてのねらいをしっかり立てて、皆で楽しんでくださいね。

<ねらい>
  • 季節の食材について知識を得る
  • 食べ物や、それを作る生産者への感謝の気持ちを育む
  • 秋の行事を楽しむ
  • 友だちと協力してひとつのことに取り組む楽しさを知る
  • 旬の食材を使った料理を楽しむ
  • 植物や生き物に触れ、五感を育む
この季節ならではの旬の食材に触れたり、食卓に並ぶまでの過程を知ったりすることができる体験は子どもたちにとって貴重です。実際の生産者の方々と直接会うことで、「誰かが一生懸命作っているから食べられる」ということを肌で感じることができます。

また、芋掘りをする中で、さつまいものつるや虫、土などに触れることができます。目で見るだけでなく、手で触れたりにおいを感じたりしながら、五感を使って楽しんでみましょう。実際に芋を掘るときは、友だちと協力してみたりお互いに応援してみたりと、子ども同士の関わりを深める面でもとても良い機会になります。


芋掘りの準備と持ち物

長靴とビニール手袋、スコップ
芋掘り遠足は、持ち物を用意したり、当日までの流れや1日の予定などを事前に確認したりと、入念な準備が必要です。どのようなことを行うのか、整理しておきましょう。

農家へ問い合わせをする

まずすることは、農家の方への問い合わせです。収穫体験の受け入れを行っているのかということはもちろん、受け入れる場合の日程や人数確認などをする必要があります。また現在は、感染症対策のために普段は行っている受け入れを中止していたり、人数制限をしていたりすることもあるかと思います。芋掘り遠足の予定を決めたら、なるべく早めに日時や子どもと保育士の人数などを控えて、問合わせてみましょう。

子どもたちに伝える

芋掘り遠足に行くことが確定したら、子どもたちに伝えましょう。初めて行く場合には、どのような行事なのかが想像つきませんよね。そんなときは絵本を使ってイメージを膨らませ、行事を存分に楽しめるように工夫してみましょう。この後ご紹介しますが、芋掘りをテーマにしたものがあるので、ぜひ取り入れてみてくださいね。また前年の様子を写真で見せるのも良いでしょう。  

持ち物の準備をする

芋掘りをするときの道具は農家で貸出がある場合もありますが、園や各家庭で準備しなければいけないものもあります。もし家庭での準備が必要な物があれば、なるべく早めに保護者に伝えるようにしましょう。

<持ち物>
  • スコップ
  • 軍手
  • バケツ
  • 長靴
  • 持ち帰り用の袋
  • タオル
  • 着替え
  • 救急セット
  • 虫よけスプレー
芋掘りは想像以上に汚れることを考慮して、着替えの準備をしておくと良いでしょう。子どもも保育士さんも、当日は必ず長ズボンで行くことをおすすめします。汚れだけでなく、虫刺されやケガの防止にもつながりますよ。

園で食べたい!さつまいも料理

ここからは、収穫したさつまいもを使って作れる料理のご紹介です。栄養士や調理スタッフさんたちと協力して、おいしいさつまいもメニューを堪能しましょう。年齢に合わせて調理方法や下ごしらえには注意してくださいね。

さつまいもスティック

お皿に盛られた大学芋
スティック状に切ったさつまいもをバターや砂糖などの調味料と絡ませて作る、定番おやつです。スティック状なので食べやすく、絶妙な甘さが病みつきに! さつまいものほくほく感と、表面のカリカリ感を楽しむことができます。

スイートポテト

焼きたてのスイートポテト
さつまいもと言えば、やっぱりスイートポテトも外せません。マッシャーでしっかり潰して滑らかにすればどの年齢でも食べやすいですが、年齢が上がれば敢えて少し芋の食感を残しておくのもおすすめです。形を工夫すれば見た目も楽しいスイートポテトになり、よりさつまいも料理を楽しめます。

さつまいもケーキ

お皿に盛りつけられたさつまいもケーキ
子どもたちが大好きなケーキを、さつまいもでアレンジします。ホットケーキミックスを使えば簡単にできますよ。さつまいも以外にも、カボチャやにんじんなどの野菜と組み合わせても良いですね。お腹もしっかり満たされるおすすめのおやつです。

導入におすすめの絵本3選

先程もお伝えしたように、行事の導入には絵本がぴったりです。芋掘りに行く前に読みたい、さらに行事が楽しくなる「おいも」をテーマにした絵本をご紹介します。

いもほり

作:はまのゆか
出版社:ほるぷ出版
いもほり
[いもほり (ほるぷ創作絵本) (日本語) 大型本]

良く晴れた秋の日、あきちゃんはいとこのはるくんと一緒におじいちゃんの畑に芋掘りにやってきました。始めてみるさつまいも畑におおはしゃぎのはるくん! どんなお芋が隠れているのかな?

芋掘りの楽しい様子が生き生きと描かれて、大人でも「はやく行きたい!」とテンションが上がります。掘った芋を焼き芋にするシーンでは、ついお腹がすいてしまいそう。芋掘り前にピッタリの一冊ですよ。

>>本の紹介はこちら

いもいもほりほり

作・絵:西村敏雄
出版社:講談社
いもいもほりほり
[いもいも ほりほり (講談社の創作絵本) (日本語) 単行本]

3匹のこぶたが「焼き芋をしたい!」と芋掘りに出かけます。途中出会ったねずみが「きっと役に立つから」とついてきて…。無事芋掘りはできるのでしょうか?

絵本の中では、さまざまな形のさつまいもが登場します。そのさつまいもに「かえるいも」「おしりいも」と楽しく名前をつける場面は、実際の子どもたちの様子と重なりますね。芋掘りの楽しさが詰まった絵本です。

>>本の紹介はこちら

おいも!

文:石津ちひろ
絵:村上康成
出版社:小峰書店

 

絵本「おいも!」の書影

[おいも! (にじいろえほん) 大型本]

おいも~、おいも~、さつまいもー。歌っていたらやきいもができあがり。収穫したさつまいもは、やっぱりやきいもにしたくなる、臨場感たっぷりのおいも絵本。

絵を担当しているのは、「さつまのおいも」「よーいどん!」「えんそくバス」など、季節絵本で大活躍の村上康成さんです。はっきりとした色合いで描かれた大きなおいもは、インパクトがあって思わずお腹がすきますね。収穫してきたさつまいもを料理する前に読んでみるのもおすすめです。

季節の行事を楽しもう

芋掘りは、子どもたちにとって楽しいだけでなく、食育としても、お友だちとの協力作業という面でも魅力的な秋ならではの行事です。ぜひ保育園や幼稚園でも、芋掘りを通して季節を楽しんでみてくださいね。


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