芋掘り遠足のねらいとは?

<ねらい>
- 季節の食材について知識を得る
- 食べ物や、それを作る生産者への感謝の気持ちを育む
- 秋の行事を楽しむ
- 友だちと協力してひとつのことに取り組む楽しさを知る
- 旬の食材を使った料理を楽しむ
- 植物や生き物に触れ、五感を育む
また、芋掘りをする中で、さつまいものつるや虫、土などに触れることができます。目で見るだけでなく、手で触れたりにおいを感じたりしながら、五感を使って楽しんでみましょう。実際に芋を掘るときは、友だちと協力してみたりお互いに応援してみたりと、子ども同士の関わりを深める面でもとても良い機会になります。
芋掘りの準備と持ち物

農家へ問い合わせをする
まずすることは、農家の方への問い合わせです。収穫体験の受け入れを行っているのかということはもちろん、受け入れる場合の日程や人数確認などをする必要があります。また現在は、感染症対策のために普段は行っている受け入れを中止していたり、人数制限をしていたりすることもあるかと思います。芋掘り遠足の予定を決めたら、なるべく早めに日時や子どもと保育士の人数などを控えて、問合わせてみましょう。子どもたちに伝える
芋掘り遠足に行くことが確定したら、子どもたちに伝えましょう。初めて行く場合には、どのような行事なのかが想像つきませんよね。そんなときは絵本を使ってイメージを膨らませ、行事を存分に楽しめるように工夫してみましょう。この後ご紹介しますが、芋掘りをテーマにしたものがあるので、ぜひ取り入れてみてくださいね。また前年の様子を写真で見せるのも良いでしょう。持ち物の準備をする
芋掘りをするときの道具は農家で貸出がある場合もありますが、園や各家庭で準備しなければいけないものもあります。もし家庭での準備が必要な物があれば、なるべく早めに保護者に伝えるようにしましょう。<持ち物>
- スコップ
- 軍手
- バケツ
- 長靴
- 持ち帰り用の袋
- タオル
- 着替え
- 救急セット
- 虫よけスプレー
園で食べたい!さつまいも料理
ここからは、収穫したさつまいもを使って作れる料理のご紹介です。栄養士や調理スタッフさんたちと協力して、おいしいさつまいもメニューを堪能しましょう。年齢に合わせて調理方法や下ごしらえには注意してくださいね。さつまいもスティック

スイートポテト

さつまいもケーキ

導入におすすめの絵本3選
先程もお伝えしたように、行事の導入には絵本がぴったりです。芋掘りに行く前に読みたい、さらに行事が楽しくなる「おいも」をテーマにした絵本をご紹介します。いもほり
作:はまのゆか出版社:ほるぷ出版

良く晴れた秋の日、あきちゃんはいとこのはるくんと一緒におじいちゃんの畑に芋掘りにやってきました。始めてみるさつまいも畑におおはしゃぎのはるくん! どんなお芋が隠れているのかな?
芋掘りの楽しい様子が生き生きと描かれて、大人でも「はやく行きたい!」とテンションが上がります。掘った芋を焼き芋にするシーンでは、ついお腹がすいてしまいそう。芋掘り前にピッタリの一冊ですよ。
>>本の紹介はこちら
いもいもほりほり
作・絵:西村敏雄出版社:講談社

3匹のこぶたが「焼き芋をしたい!」と芋掘りに出かけます。途中出会ったねずみが「きっと役に立つから」とついてきて…。無事芋掘りはできるのでしょうか?
絵本の中では、さまざまな形のさつまいもが登場します。そのさつまいもに「かえるいも」「おしりいも」と楽しく名前をつける場面は、実際の子どもたちの様子と重なりますね。芋掘りの楽しさが詰まった絵本です。
>>本の紹介はこちら
おいも!
文:石津ちひろ
絵:村上康成
出版社:小峰書店

[おいも! (にじいろえほん) 大型本]
おいも~、おいも~、さつまいもー。歌っていたらやきいもができあがり。収穫したさつまいもは、やっぱりやきいもにしたくなる、臨場感たっぷりのおいも絵本。
絵を担当しているのは、「さつまのおいも」「よーいどん!」「えんそくバス」など、季節絵本で大活躍の村上康成さんです。はっきりとした色合いで描かれた大きなおいもは、インパクトがあって思わずお腹がすきますね。収穫してきたさつまいもを料理する前に読んでみるのもおすすめです。
季節の行事を楽しもう
芋掘りは、子どもたちにとって楽しいだけでなく、食育としても、お友だちとの協力作業という面でも魅力的な秋ならではの行事です。ぜひ保育園や幼稚園でも、芋掘りを通して季節を楽しんでみてくださいね。▼その他の関連記事