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【11月・3歳児】月案文例と書き方/ねらい・環境構成など<2022年度版フォーマットあり>

3歳児クラスの女の子
指導計画・指導案の作成は、日々の保育をきちんと進めていくためにとても大切です。しかしそれなりに手間がかかるもの。そこで、さまざまな例を見ながら、自分なりの計画が作れる参考文例と、すぐに使える最新のフォーマットをご用意しました。ポイントは子ども主体になっているか。今回は、3歳児クラス・11月の月案です。
>>月案文例リンク集

今月のポイント

生活習慣が自立してきて、子どもたちの頼もしい姿を見る機会も増えてきたのではないでしょうか。その次の段階として、例えば手洗い・うがいは行う意味を理解して自ら実践するなど、一つひとつの行動の目的を理解できるようになると良いですね。

ねらい

  • 自分の身体を使ってさまざまな動きに挑戦する。
  • 手洗い、うがいの習慣が身に着く。
  • 歳上の子どもたちに憧れを持ち、真似をする。
  • 複数の遊びを繋げて楽しみ、想像力を育む。
  • 秋野菜の収穫を楽しむ。
  • 生活発表会に向けて、目的を持って練習に励む。
  • 大人の言葉に興味を持ち、意味を知ろうとする。
  • 集めた秋の自然を使って製作をする。

内容

  • 縄跳びや片足跳びなど、複雑な動きを使った遊びで、全身をのびのびと動かす。(健康)
  • 手洗い・うがいの意味を学び、必要な場面を理解する。(健康)
  • 4歳、5歳児クラスの子どもたちがやっている遊びに興味を持ち、真似をして取り入れたり、一緒に遊んだりして関わりを楽しむ。(人間関係)
  • 自分がしていたままごとと、他児がしていたお店屋さんごっこを繋げ、ひとつの遊びとしてイメージを広げる。(人間関係・表現)
  • 園で育てていたサツマイモを自分の手で収穫して、食材に触れながら色や感触などを楽しむ。(環境)
  • 生活発表会で披露する劇あそびの目的をみんなで考え、どのように楽しみたいのか話し合う。(言葉・人間関係・環境)
  • 保育者の言葉一つひとつに興味を示し、意味を聞いたり真似して使ったりして語彙を増やしていく。(言葉・人間関係)
  • 公園で集めた色の違う落ち葉を使い、お面や絵などオリジナルの作品を作り上げる。(表現・環境)
※「内容」については、例文の最後に保育所保育指針にある五領域のどれに対応しているか表示をしています。
  • 健康(心身の健康に関する領域)
  • 人間関係(人とのかかわりに関する領域)
  • 環境(身近な環境とのかかわりに関する領域)
  • 言葉(言葉の獲得に関する領域)
  • 表現(感性と表現に関する領域)

環境構成・保育者の配慮

  • 子どもの興味に合わせて縄跳び、フープ、ボールなど身体を使って遊べるものを用意しておく。
  • 子どもが主体的に動けるように、洗い場のポスター掲示や手洗いの絵本の読み聞かせなど、意識できる機会を生活の中に取り込む。
  • 異年齢児と交流する機会を大切にして、年齢が違う子ども同士のやり取りや会話を見守っていく。
  • まずは個々に好きな遊びを存分に楽しめるよう、コーナーの中身を興味に合わせて更新していく。
  • サツマイモの収穫が安全に行えるよう、少人数に分けて時間を設ける。スコップや軍手など必要な物を用意しておく。
  • 生活発表会について話し合う時間を設け、子どもたちの考えを聞く。
  • 子どもの質問や興味・関心にはしっかりと向き合い、答えていけるように時間や気持ちにゆとりを持つ。
  • 前月から続いている自然物での製作をさらに展開できるように、公園に出向いたり画用紙や絵の具などの道具を準備したりする。

予測される子どもの姿

  • バランスをとったり、ジャンプをしたりする動きが上手になる。
  • 手洗い、うがいの習慣が身に着くだけでなく、それを通して順番を守ったり譲り合ったりする姿も増える。
  • 4歳児、5歳児のお兄さん・お姉さんの話をよく聞いたり、甘えたりする姿が見られる。
  • 別のコーナーで遊んでいる友だちに「見て!」と自分の遊びを見せて、それをきっかけに遊びが繋がる。
  • 自分が収穫したサツマイモに愛着を持ち、大切に抱えて調理スタッフのところまで運んだり、他児と見せあったりする。
  • 「みんなと仲良く劇あそびをしたい」「先生やお母さんたちに見てほしい」など、個々に生活発表会の目標を掲げる。
  • さまざまなことへの興味が広がって、質問が増えたり納得するまで探求したりする。
  • 葉の色や触り心地、大きさの違いに興味を持ち、それぞれの特性を活かして製作をする。

前月の子どもの姿

  • 運動機能が発達し、バランスをとったりジャンプしたりすることが上手になった。それが故に危険な動きをすることもあるが、友だちと協力しながらいろいろなことに挑戦している。
  • 仲間との団結力が強くなり、一緒になにかをやり遂げようとする姿が増えた。

家庭や地域との連携

  • 季節の流行病に関して対策や予防接種などの情報を伝え、園と家庭で共通の意識を持てるようにする。
  • 子どもの製作物を飾り、日々の遊びの様子や発想の面白さを伝えていく。

健康や安全

  • 今年も引き続きインフルエンザだけでなく、新型コロナウイルスの予防も視野に入れて、換気や消毒、手洗い・うがいなどを徹底する。

食育

  • 収穫したサツマイモを使ってどんな料理が食べたいか考え、調理スタッフと協力しておやつ作りをする。
  • 七五三の行事食を楽しむ。

今月の行事

  • 身体測定
  • 避難訓練
  • 生活発表会
  • 芋掘り遠足
  • 誕生日会

今月の歌・手遊び・体操

今月の歌

  • 山の音楽家
  • もみじ
  • にじ
  • とおりゃんせ
  • 世界中のこどもたちが
  • たきび

今月の手遊び

  • 3びきのこぶた
  • りすはあなほり
  • ペンギンマークのひゃっかてん
  • アルプス一万尺

今月の体操

  • ラーメン体操
  • おどるんようび
  • アキレスケンタウルス体操
  • ゼンカイダンス

今月のおすすめ絵本

  • さわさわもみじ
  • もりのかくれんぼう
  • 14ひきのあきまつり
  • びっくりまつぼっくり

自己評価

10月は少しずつ気温が下がり始め、過ごしやすくなっていきましたね。外遊びや自然遊びを通して、季節の移り変わりを感じるような活動ができていたか振り返ってみましょう。

今年度も後半に入ったので、生活習慣や身の回りのことなど、自分でできることも増えてきたのではないでしょうか? 「自分でできる」という自信が成長に繋がっていくので、進級や進学に向けて少しずつできることを増やしていくような声かけもできていると良いですね。

ダウンロード

ほいくisの会員登録をすると、Excel形式で“そのまますぐ使える”月案フォーマットをダウンロードすることができます。また、プリントして参考にしたいという方のためにPDF版もご用意しました。ぜひチェックしてみてくださいね。
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PDF版の月案文例

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まとめ

参考文例をお届けしましたが、あくまで指導計画は自分の言葉で作ることが大切です。一つひとつの事例を参考にしながら、少しずつ自分の考えを入れていくよう工夫しましょう。

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