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【11月】「勤労感謝の日」の意味を子どもたちに伝えるには?おすすめの製作と遊び

手作りの「お手伝い券」
毎年11月23日に定められている「勤労感謝の日」。実は歴史のある祝日でもあります。保育園や幼稚園でも、活動を通して子どもたちと一緒に意味や由来を学んでいきたいですよね。今回は、勤労感謝の日の意味や導入におすすめの絵本、遊び、製作アイデアをご紹介します。

勤労感謝の日とは?

お父さんにプレゼントを渡す女の子
母の日や父の日、敬老の日など、身近な人に感謝を伝える日はいくつかありますが、「勤労感謝の日」は働くすべての人に感謝を伝える日です。まずは意味や由来を確認していきましょう。

意味

内閣府が発表している『「国民の祝日」について』では、勤労感謝の日を以下のように定めています。

「勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう。」

“たっとび”とは尊ぶという意味で、敬う気持ちを表しています。身近な人に気持ちを伝える方法の一つとして、プレゼントをする人も多いのではないでしょうか。感謝の気持ちを伝える日として、子どもたちにも話していきたいですね。

参考:「国民の祝日」について/内閣府

由来

勤労感謝の日の由来は、大人でも知らない人が多いかもしれません。実はもともとは、農作物の収穫を祝う新嘗祭(にいなめさい)という祭日として、昔から伝わっていたそうです。

その後、第二次世界大戦後のGHQの政策により、「勤労感謝の日」となりました。元が日本の伝統的な祭日ということもあり、現在も大切に受け継がれている祝日のひとつとなっています。

子どもたちに由来を伝えるときには、
  • 昔は、食べ物ができたときにお祝いをしていた
  • みんなが食べているものは、働いて作ってくれている人がいる
  • その他にも、スーパーや駅、消防署などいろいろな場所で働く人がいる
  • 働いているみんなに「ありがとう」を伝えよう
など、身近なものを例えに出して説明してみてくださいね。


「仕事」がテーマの絵本3選

「働いている人に感謝をする」ということで、家族や身近な人の仕事について学ぶ良いきっかけになります。そこで、仕事をテーマにしたおすすめ絵本をご紹介します。

おたすけこびととあかいボタン

文:なかがわちひろ
絵:コヨセ・ジュンジ
出版社:徳間書店
対象年齢:5歳~
おたすけこびととあかいボタン
[おたすけこびととあかいボタン (児童書) (日本語) 大型本]

なくなってしまった赤いボタンを、こびとたちが探します。ボタンはすぐに見つかったけれど、その後に起きた事件とは…?

子どもたちに大人気の「おたすけこびとシリーズ」です。クレーン車や潜水艇などが登場して、こびとたちが一生懸命に働きます。ドキドキのストーリーには、車好きな子はもちろん、子どもたちはみんな惹き込まれてしまうでしょう。

>>本の紹介はこちら

ただいまお仕事中

作:越智登代子
絵:秋山とも子
出版社:福音館書店
対象年齢:5歳~
ただいまお仕事中
[ただいまお仕事中 (福音館の科学シリーズ) (日本語) 単行本]

男の子、女の子のやってみたい約30の仕事を紹介。それぞれの仕事のプロに聞いた、生の声が載っています。

絵本というよりも図鑑のような形で、さまざまな仕事を紹介しています。「こんな仕事があるんだ」と職業を知るきっかけに、そしてどんなことをするのかという興味の導入にぜひ、子どもと楽しんでみてください。

>>本の紹介はこちら

パンやのくまさん

作・絵:フィービ・ウォージントン、セルビ・ウォージントン
訳:間崎ルリ子
出版社:福音館書店
対象年齢:3歳~
パンやのくまさん
[パンやのくまさん (世界傑作絵本シリーズ―イギリスの絵本) (日本語) 単行本 ]

パンやのくまさんは朝起きてパンやケーキを作ります。焼きあがったパンを持って車で売り込みに、その後はお店に戻って店番をして…。かわいいパン屋さんの1日です。

1日の仕事の流れが描かれた「くまさん」シリーズの一冊。温かいイラストがクセになる可愛らしい姿には、大人も魅力を感じますね。お話の中で自然に「働く」ことに触れられるので、日々の読み聞かせにもおすすめです。

>>本の紹介はこちら

「ごっこ遊び」で働いてみよう

お仕事ごっこをする女の子
実際に仕事を体験することで、働く人の気持ちを考えたり、大変さを感じて感謝の気持ちを持ったりするきっかけになります。とはいっても、現場に行って職業体験をさせてもらうわけにもいきませんよね。そこでおすすめなのが、「ごっこ遊び」です。

ごっこ遊びは、自分以外の何かになりきることで、想像力や発想力を育むのにぴったりの遊びです。いろいろな種類がありますが、勤労感謝の日を学ぶのにおすすめしたいのが「お店屋さんごっこ」や「お医者さんごっこ」など、お仕事を体験するごっこ遊び。

「こういうときにはどうしたら良い?」「こんなことを言われたときはどうする?」「こんなとき、なんて言われたらうれしい?」と、実際の体験を通して働く人の気持ちになってみましょう。

また、ごっこ遊びを通して、「自分がどんなお仕事をしてみたいか」と考えたり、話し合ったりするのもおすすめです。身近にある仕事を思いつく限り挙げてみても良いですね。

感謝の気持ちを伝えるプレゼントアイデア

保育士さんにプレゼントを渡す女の子
勤労感謝の日には、プレゼントを贈る園も多いのではないでしょうか。いくつかアイデアをご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね

手紙

文字を書ける年齢であれば、感謝の気持ちを手紙にしてみてはいかがでしょうか。もちろん文字以外に、絵でもOK。子どもが一生懸命書いた手紙は、大切な宝物になります。お母さんやお父さんはもちろん、近隣の駅員さんや消防士さん、お医者さんなど、働く人たちに贈るのも良いですね。

カレンダー

働く人にとって必需品のカレンダーを手作りするのもおすすめです。日にち部分は印刷をして台紙に貼り付け、空いた部分に子どもたちが絵を描いたり、製作物でデコレーションしたりすれば、世界にひとつのカレンダーが完成です。

ちぎり絵製作

もしプレゼントする相手が近隣の消防署やスーパー、警察署などの方々の場合は、その職業をモチーフにしたちぎり絵製作もおすすめです。例えば消防署へのプレゼントとして、子どもが一人ひとり少しずつ紙を貼っていき、ちぎり絵でひとつの大きな消防車の絵を作るのもおもしろいです。たくさんのものを贈ると逆に困ってしまうかもしれないと思うときは、みんなで協力してひとつのものを作るのも良いですね。

折り紙で花束

一人ひとつ折り紙でお花を折って、それを画用紙に貼って大きな花束にしてみましょう。リボンをつけたりしてデコレーションをするのもおすすめ。完成品をフレームに入れて飾れば、華やかでおしゃれな贈り物になります。

ペン立てや写真立て

紙粘土を使った製作は、簡単に素敵な作品ができます。ペン立てや写真立てはプレゼントとしても喜ばれるうえに、作り方もシンプルなので、子どもたちと一緒に挑戦するのにもってこいですよ。紙粘土を使ったフォトフレームの作り方は、以下でご紹介しています。ぜひ作ってみてくださいね。

伝統文化を子どもたちへ

勤労感謝の日は伝えるのが少し難しいかもしれませんが、まずは「働くこと」について絵本の読み聞かせや製作などで伝えてみてはいかがでしょうか。昔から伝わる祝日としてぜひ子どもたちにも伝承していってくださいね。


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