2021/01/10
すぐに使える月案文例【2月・5歳児クラス】※ダウンロードあり

この記事の目次
指導計画・指導案の作成は、日々の保育をきちんと進めていくためにとても大切です。しかしそれなりに手間がかかるもの。そこで、さまざまな例を見ながら、自分なりの計画が作れる参考文例・フォーマットをご紹介します。ポイントは子ども主体になっているか。今回は、5歳児クラス・2月の月案です。
フォーマットの使い方

ダウンロードできるファイルは3種類あります。「月案フォーマット」は、そのまま月案として利用できるように、週毎のねらいや内容、環境構成から当月の行事までExcel形式でまとめたもの。時間に追われてじっくりと月案に取り組めない方は、こちらをご利用ください。
「月案文例」は、こちらの記事の内容をまとめたものです。慣れている方向けのWord形式のほか、印刷しやすいようPDF形式にしたものも用意しました。参考にしながら月案を作成したい方は、こちらをご利用ください。
月案フォーマット(Excel/エクセル)
月案フォーマットはこちら
文例(Wordファイル/PDFファイル)
月案文例(Word)はこちら
月案文例(PDF)はこちら
ねらい
- 気候や体調に合わせて運動や体操を行い、元気な身体づくりに取り組む。
- 身の回りのことを自信を持って自分で行う。
- 友だちや保育者に感謝の気持ちを持ち、積極的に伝える。
- みんなで過ごすことの楽しさを感じて、友だちを大切にする。
- 節分行事を楽しむ。
- 雪や氷、霜に触れながら冬の遊びを楽しむ。
- 文字、数字を習得し、遊びの中で活かす。
- クラスで協力して卒園制作に取り組む。
内容
- 天気の良い日は戸外活動を、雨や気温が低すぎる日は室内でサーキット遊びや体操を行い、日に合った身体の動かし方をする。(健康)
- 就学に向けて朝の準備や給食の片づけ、掃除まで、自分でできることを考えて積極的に行動に移す。(健康)
- 来月には卒園を迎えることを自覚し、いつも一緒に過ごしているクラスの仲間や保育者の存在の特別さを感じる。(人間関係)
- クラスで集団遊びをしたり、卒園制作をしながら、友だちの大切さや一緒に遊ぶ楽しさを感じる。(人間関係)
- 節分の由来が分かる絵本を読んだり、豆まきや柊鰯を飾ることを通して、節分を楽しむ。(環境)
- バケツに水を張って氷を作ったり、葉っぱについた霜を虫眼鏡で観察する。(環境)
- 数を使ったボードゲームや自分で絵本を読むこと、室内の掲示物を読んで理解することができるようになる。(言葉)
- テーマを決めて卒園制作に取り掛かり、みんなで話し合って決めたイメージを、絵の具を使って思い思いに表現する。(表現・人間関係)
- 健康(心身の健康に関する領域)
- 人間関係(人とのかかわりに関する領域)
- 環境(身近な環境とのかかわりに関する領域)
- 言葉(言葉の獲得に関する領域)
- 表現(感性と表現に関する領域)
環境構成
- 毎日その日の天候や気温をこまめにチェックして、子どもたちが安全・健康に過ごせる活動内容に臨機応変に対応をする。
- 子どもが自分で挑戦しやすい物の配置にしたり、必要以上の声かけを控えて子どもが自分で考えられる時間やきっかけを設ける。
- 卒園、就学について子どもたちと話をしながら、友だちや保育者に対してどんなことを感じているか聴いて言葉にしていく。
- 新型コロナ対策として集団での活動に気をつけながら、鬼ごっこやドッジボール、手作りボーリングなどみんなで遊べる活動を取り入れる。
- 節分に触れられるように、絵本『おなかのなかにおにがいる』を読み聞かせたり、調理スタッフさんの協力で柊鰯作りをしたりする。
- 降園前にバケツに水を張って玄関に置いておく。
- 戸外活動でいろいろなものを観察できるように、虫眼鏡を用意する。
- 文字や数を使う遊びを活動に取り入れる。
- みんなの想いがこめられた卒園制作になるように、何を作るか、どんなテーマにするか話し合う時間を設ける。
予測される子どもの姿
- 「今日はあったかいから外で遊べるね」「雨が降ってきたからお部屋だね」など、自分でその日の状態や変化に気付き、行動を考える。
- 次にすることを自分で考えて行動に移しながら、できることにチャレンジしていく。
- 就学を楽しみにする反面、卒園で友だちや保育者と離れることへの寂しさや不安を感じるようになる。
- 卒園まであと僅かということを自然と意識してか、みんなで一緒にできる遊びやゲームを好んでやる。
- 今までに保育園で覚えた節分の知識を保育者や他児と話しながら行事を楽しむ。
- バケツの置き場所を変えたり、水の量を変えたりして、できる氷に違いがあるのか調べようとする。
- すごろく、トランプなど、少し複雑なルールがある遊びを楽しむ。
- どんな卒園制作にしたいか一人ひとり意見を出して、みんなが満足のいくものを作ろうとする。
家庭や地域との連携
- 卒園までの園生活を保護者にも安心して楽しんでもらえるよう、1日の様子を細やかに伝えてコミュニケーションを取っていく。
健康や安全
- 卒園まで全員が健康に保育園に通えるよう、感染症対策や遊ぶ前の安全確認を引き続き行っていく。
- 豆の誤嚥が起きないよう、小袋のまま豆まきを行う。
食育
- 豆やイワシなど、節分を通して伝統的な行事食に触れる。
- 食事のマナーを身に着け、箸の使い方や挨拶、食べ方などに気を付ける。
ダウンロード
月案フォーマット(Excel/エクセル)
月案フォーマットはこちら
文例(Word/PDFファイル)
月案文例(Word)はこちら月案文例(PDF)はこちら
まとめ
参考文例をお届けしましたが、あくまで指導計画は自分の言葉で作ることが大切です。一つひとつの事例を参考にしながら、少しずつ自分の考えを入れていくよう工夫しましょう。【他年齢児の月案やおたよりの書き方はこちら】