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【4歳児】4月の月案文例/ねらい・環境構成・子どもの姿<2023年度フォーマット>

4月月案4歳児クラスのイメージ
指導計画・指導案の作成は、毎日の保育をきちんと進めていくためにとても大切です。しかしそれなりに手間がかかるもの。そこで、自分なりの計画の参考になる文例と、すぐに使える週案フォーマット(月週案)をご用意しました。ポイントは「子ども主体」になっているか。今回は、4歳児クラス・4月の月案です。

4月の保育のポイント

新年度が始まった4月は、子どもたちにとってもドキドキとワクワクが詰まった月です。新しい保育室の環境に慣れながら、自立した生活を送れるようにサポートしていきましょう。片付けや活動準備など、身の回りのことが自分でできるようになるだけでなく、年下の子どもたちの手伝いを積極的にやりたがる子もいます。異年齢交流の機会にはぜひお願いしてみましょう。新型コロナウイルス対策も引き続き行いながら、健康で安全な日々を送ってくださいね。

ねらい

  • 進級したことを意識して、積極的に自分で行動する。
  • 手洗いやうがいなど、健康管理を自分の意識で行う。
  • 自分のするべきことが分かり、他児と役割を分担して行動する。
  • 年下の子たちの手伝いをしながら異年齢交流をする。
  • 暖かい気候の中で、春の自然を使った遊びを楽しむ。
  • 保育者や他児と遠足行事を楽しむ。
  • 玩具や絵本を通してひらがなを習得する。
  • 絵の具を使って製作を楽しむ。

内容(五領域対応)

  • 4歳児クラスになったことに誇りを持ち、身の回りのことを自分で行ったり、保育者の声かけがある前に考えて行動したりする。(健康)
  • 外遊び後、食事前など、手洗い・うがいをする場面が分かり、正しい方法で実践する。(健康)
  • 子ども同士で話し合い、役割を分担しながら給食の配膳を行ったり、玩具の片付けをしたりする。(人間関係)
  • 3歳児クラスの子どもたちのトイレ補助や片付けの手伝いなどを率先して行う。(人間関係)
  • タンポポやシロツメクサを使ったアクセサリー作りを楽しんだり、虫を探して観察したりする。(環境)
  • クラスで遠足の行き先やレクリエーションを話し合って決定し、ルールやマナーを守って遊びや保育者・他児との交流を楽しむ。(環境・人間関係)
  • 絵本を読んだり、ひらがな表やひらがなかるたを使ったりして文字を覚え、自分で書いてみようとする。(言葉)
  • 絵の具を使って色を塗ったり、はじき絵をしたりして自由な表現を楽しむ。(表現)
※「内容」については、例文の最後に保育所保育指針にある五領域のどれに対応しているか表示をしています。
・健康(心身の健康に関する領域)
・人間関係(人とのかかわりに関する領域)
・環境(身近な環境とのかかわりに関する領域)
・言葉(言葉の獲得に関する領域)
・表現(感性と表現に関する領域)

内容(養護)

  • 子どもたちが安心して自分の気持ちを出せるよう、一人ひとりの気持ちを十分に受け止める。
  • 自分のクラスに親しみを持って生活ができるよう、丁寧な関わりから関係性を築いていく。
  • 新しい園生活のリズムに慣れるように、身支度や水道の使い方、トイレ、手洗い・うがいのやり方を一緒に確認する。
  • 身の回りのことを自分でしたい気持ちを大切にした関わりを心がける。


環境構成・保育者の配慮

  • 子どもたちが新しい環境でも自主的に動けるよう、イラストやひらがなで活動が書かれたポスターやカードを掲示する。
  • 手洗いのうたを使って、正しい手洗い方法をクラス全員で学ぶ。
  • 子どもたちがやるべきことが分かり、どんな役割が必要なのか見通しを立てられるように、活動内容を最初に分かりやすく言葉や絵で表示する。
  • 密を避けるために、少人数に分けて異年齢児交流の時間を作る。
  • 自然が多く見られる公園や、季節の移り変わりが目に見える場所を探して散歩に出かける。
  • 遠足の行き先やレクリエーションを決めるため、ミーティングの時間を作る。
  • 子どもが自分で読みやすい長さの絵本、ひらがなかるたを用意する。またひらがな表を目につきやすい場所に掲示する。
  • 子どもたちが自由に選んで表現できるよう、さまざまな色の絵の具や違う太さの筆を用意しておく。


予測される子どもの姿

  • ポスターやイラストなどの掲示物を見て、自分で考えて行動する。
  • 手洗いのうたを歌いながら楽しんで手洗いをして、自然と習慣がつく。
  • 「わたしはこれをやるね」「〇〇ちゃんはこれをやってね」など、子どもたちの間で声を掛け合い、役割分担をする。
  • 3歳児クラスの子どもたちに手本を見せたり、できないところで手を差し伸べたりしながら愛情を持って接する。
  • 見つけた植物を図鑑で調べて名前を覚えたり、持ち帰って製作物に使用したりと、自然に触れて遊ぶ姿が見られる。
  • 「〇〇公園に行きたい」「みんなで“色おに”がしたい」など、自分の考えを積極的に発表する。
  • ひらがなが上手く書ける子が増え、友だち同士で教え合う姿が見られる。
  • 筆の太さを変えて違った表現を楽しみ、個性のある絵を描く。

家庭や地域との連携

  • 新年度の挨拶と共に、引き続き感染症対策への協力をお願いする。
  • おたよりや連絡帳、口頭でコロナ禍での遠足行事の開催方法を伝える。

健康や安全

  • 手洗い・うがい・検温など、子どもも職員も健康管理を怠らずに感染症対策をする。
  • 遠足前に交通マナーや公共の場での振る舞いについて子どもたちと話す。

食育

  • キャベツやアスパラガスを使った旬の料理を楽しむ。
  • 箸の正しい使い方を身に着け、掴む動作が上達する。

今月の行事

  • 入園式/進級式
  • 身体測定
  • 避難訓練
  • 誕生日会
  • 全体懇談会

今月の遊び

友だちや保育者に親しみ、一緒に過ごす楽しさを感じる遊びや春の自然に興味がもてる活動がおすすめです。
  • 花びらキャッチ
  • 色水遊び
  • 引っ越し鬼(ひっこし鬼)
  • オオカミさん今何時?
  • 転がしドッジボール
※コーナー監修:杉本綾子/特定非営利活動法人 芸術と遊び創造協会

今月の歌・手遊び歌・体操

今月の歌

  • せんせいとおともだち
  • おはようクレヨン
  • はるがきた
  • あくしゅでこんにちは

今月の手遊び歌

  • キャベツの中から
  • ピクニック
  • おべんとうばこのうた
  • さくらんぼん
  • ちいさなにわ

今月の体操

  • はとぽっぽ体操
  • たけのこ体操
  • エビカニクス
  • ハッピージャムジャム

今月のおすすめ絵本

  • ペネロペようちえんへいく
  • ともだちいっぱい
  • ほいくえんのいちにち
  • えんそくバス

自己評価

新年度最初の1ヶ月は、新しい環境に慣れてのびのびと過ごせるようなサポートができたかどうかをポイントに、自己評価をしてみましょう。最初の1ヶ月は、進級児でも環境の変化に疲れやすくなったり体調を崩しやすかったりします。日々の子どもたちの様子をしっかりと観察することで、一人ひとりに寄り添った保育ができていると良いですね。

2023年度版フォーマットのダウンロード

ほいくisのモニター会員登録(無料)をすると、Excel形式で“そのまま使える”月案/週案フォーマット(月週案)を無料でダウンロードすることができます。また、文例だけプリントして使いたい方のためにPDF版もご用意しました。ぜひご利用ください。

※こちらのファイルは「プレミアム素材」のため、通常の個人会員ではダウンロードできません。個人会員の方は、モニター会員への変更(ログイン→マイページ→会員情報メニューから)をすることでご利用いただけます。
月案のダウンロードはこちら
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PDF版の月例文例

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まとめ

参考文例をお届けしましたが、あくまで指導計画は自分の言葉で作ることが大切です。一つひとつの事例を参考にしながら、少しずつ自分の考えを入れていくよう工夫しましょう。

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ほいくis(ほいくいず)編集部

この記事を書いた人

ほいくis(ほいくいず)編集部

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