うさこちゃんのだいすきなおばあちゃん
- 絵本
書籍説明
【ほいくis編集部おすすめポイント】可愛らしいうさこちゃんシリーズの絵本では少し珍しい、「死」をテーマにしたお話です。うさこちゃんの大好きなおばあちゃんが死んでしまいます。「眠っているようだけど、もう息はしていない」という死への表現、棺に眠るおばあちゃんの様子、泣いている家族。
うさこちゃんの絵本は、とてもシンプルな言葉で描かれていることが魅力のひとつでもあり、この物語も例外ではありません。しかしそのシンプルな言葉の中にこれだけの切なさや悲しさ、温かさを込められるのは、ディック・ブルーナにしかできないことかもしれませんね。
【書籍概要】
うさこちゃんの大好きなおばあちゃんが、亡くなりました。家で亡くなったおばあちゃんを悲しみながら見送る周りの人や、お墓のことなど、身近な人の死が、この本には描かれています。ブルーナさんの死の描写は、簡潔ですが、国や文化が違っても変わらない大事な部分をしっかり描いているため、幼い子どもたちに、きちんと伝わる内容になっています。
【著者紹介】
ディック・ブルーナ
1927年ユトレヒト(オランダ)に生まれる。父の経営する出版社を継ぐために勉強をしつつ、同出版社で本の表紙デザインを始め、現在まで数多くの本の装丁をてがける。その後国立芸術アカデミーで学び、画家として、多くのポスターを作る。1953年最初の絵本『りんごちゃん』を出版。その後、『ちいさなうさこちゃん』(福音館書店)、『ミッフィーのゆめ』(講談社)など、100点以上の絵本を創作している。ユトレヒト在住。
まつおか きょうこ
1935年、神戸に生まれる。神戸女学院大学英文学科、慶応義塾大学図書館学科を卒業したのち、渡米。ウェスタンミシガン大学大学院で児童図書館学を学び、ボルチモア市の公共図書館に勤めた。帰国後、大阪市立中央図書館小中学生室に勤務。その後、家庭文庫をひらき、児童文学の研究、翻訳、創作に従事。1974年、石井桃子氏らと財団法人東京子ども図書館を設立し、現在同図書館理事長を勤める。絵本の文の創作には、『おふろだいすき』(福音館書店)、絵本の翻訳には、『しろいうさぎとくろいうさぎ』、お話の翻訳には「くまのパディントン」シリーズ(福音館書店)、「ゆかいなヘンリくん」シリーズ(学習研究社)などがある。東京都在住。
詳細情報
福音館書店
- 著者
- ディック・ブルーナ 訳:まつおか きょうこ
- 絵
- ディック・ブルーナ
- 体裁
- 17×17cm(28ページ)
- 価格
- 770円(税込)
- 発行
- 2008-09-20