しろくまのパンツ
- 絵本
書籍説明
【絵本専門士・うっちー先生のコラムより】そして、『しろくまのパンツ』も外せません。穴あきしかけ絵本業界(俺の造語)で注目を浴びてから、もうすぐ10年が経とうとしています。後にも先にも、パンツを履いた絵本は唯一無二の存在。次の展開がわかっていても、何度も「読んで読んで」と子どもたちが持ってくる。最後の結末と付属の歌の自由度。読み手の数だけ歌があると思います♪
豆知識ですが、この本の奥付けを見ると、マレーシアで印刷していることがわかります。それには理由があります。絵本に履かせられているパンツは、絶妙に履かせやすく・脱がせやすいサイズで作られています。これを実現するには、絵本の紙質や穴あき仕掛けの具合など、高いクオリティの印刷技術が求められます。外国語での出版の場合、その国の印刷で行われることもありますが、この精度を再現できるところは多くありません。技術とコストを考えると、マレーシアで印刷して世界に輸出するのが最適という訳です。まあ、簡単に言うと、世界中のこの絵本を手に取った人たちが、等しく絵本からパンツを脱がすことができるように1箇所で印刷しているのです(笑)。
【書籍概要】
しろくまさんのパンツがなくなっちゃった。いったいどんなパンツかな?―。
【著者紹介】
tupera tupera(ツペラツペラ)
亀山達矢と中川敦子によるユニット絵本作家。絵本やイラストレーションをはじめ、工作、ワークショップなど、様々な分野で幅広く活動しています。絵本に「やさいさん」「くだものさん」など、著書多数。NHK Eテレの工作番組「ノージーのひらめき工房」のアートディレクションも担当しています
詳細情報
ブロンズ新社
- 著者
- tupera tupera
- 体裁
- 297×180mm/32ページ
- 価格
- 1,540円(税込)
- 発行
- 2012-09-01