今回のテーマは表情で変化を出す「顔の描き方」
今回は、人のイラストを描く上で外せない「顔」の描き方です。特に表情の変化の付け方についてレクチャーします。基本の顔の輪郭は、前回の連載でご紹介した、丸をベースにした形で進めていきましょう!

顔・表情の描き方で大事なポイント
表情を表すために、一番重要な部分はどこだと思いますか?最近はマスクで口元を隠していることが多くなり、なかなか表情を読み取るのが難しいなと思うことはありますよね…。
そうなのです、表情を表す上でもっとも重要な部分は、口なのです!
1、ニコニコ!喜びの表情
まずは喜怒哀楽の「喜」から。ポイントとなる口は「Uの字」にしてニコニコ!下の写真の手順に沿って、最初に顔の真ん中あたりに鼻を描き入れて、この鼻を中心に目や口の位置を決めていきます。

「喜」の大きさを表現するには? 口を鼻と同じか、ほんの少しくらい伸ばした口にするとふつうの普段の表情にしましょう。 鼻を包み込むくらいの大きさの口にすると、喜びが大きくなります。目の位置は鼻の真横くらいがおすすめ。 上から2つ目のようにニコッとさせた場合は、口の線の延長上あたりに目をかいたらバランスがとれます。顔のパーツを中心に寄せた感じにするとまとまりがでますよ。 |
2、プンプン!怒った表情
続いて喜怒哀楽の「怒」。こちらは口を小さな「への字」にします。
「怒」の大きさを表現するには? 「怒」の口はへの字で統一しました。拗ねたり怒ったり…感情の差は、眉毛での書き方で変化をつけていきます。 同じ「への字」口でも、まゆ毛を下げると「悲しい」「さみしい」感じにもなります。怒りを通り越して…ということ、ありますよね(笑) |
3、エ~ン!哀しみの表情
最後に喜怒哀楽の「哀」。こちらは、口を短めの横棒にします。
目は、少し悲しいくらいなら先ほどの「怒」で描いた「哀しい」表情と同じで大丈夫です!
あとは涙をひと粒描いてみましょう。
「哀」の大きさを表現するには? 「我慢したけど涙が出た」ようなイメージは、目を丸にします。 「結構泣いた」感じには、目はハの字がおすすめ。例では涙をひと粒で描きましたが、左右に2~3粒描くだけで「大泣き」状態が完成です。 |
いろいろな髪型の描き方

どれも基本は丸い形の顔にしているので、アレンジは簡単!
顔の表情が表せるようになったら、ぜひ髪型もいろいろチャレンジしてみて下さいね。
次回は「動物の全身シリーズ」の描き方をご紹介します。お楽しみに!(2022年3月下旬に公開予定)
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