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モンテッソーリ教師が解説するイヤイヤ期の秘密|子どもに訪れる“秩序の敏感期”とは?

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さまざまな形の積み木が並んでいるところ
モンテッソーリ教師・ゆかり先生のコラム連載。前回に引き続き、「イヤイヤ期」の秘密を解き明かしていきます。ポイントは「秩序の敏感期」と「自立に向かうエネルギー」。これらを理解すれば、保育者からの見え方が変わり、子どもたちへのアプローチも違ってきます。ぜひチェックしてみてくださいね。

前回のおさらい

意志を表している男の子
前回は、イヤイヤ期と呼ばれてしまう理由の一つ、「意志の発達」についてお話ししました。ちょうどイヤイヤ期と呼ばれてしまう1歳半頃から3歳までは、「意志の表し方を練習している時期ですよ~」とお伝えしましたが、いかがでしたか? ちょうど1~3歳児さんを担当されている先生方は、「あぁこれか!」という場面に出会えたでしょうか。

今回は、その続編とも言えるテーマです。

実は、「意志の発達」の他にも、イヤイヤ期と呼ばれてしまうこの時期に強く現れる子どもの姿があるのです。今回は、その「秩序の敏感期」「自立に向かうエネルギー」についてお話します。

「秩序の敏感期」とは?

「ORDER」と書かれた積み木
「秩序の敏感期」は、乳幼児期に現れる敏感期の一つで、特に0~3歳の乳児期に強く現れます。この時期にいる子どもたちは、順序ややり方、ものの位置などに強いこだわりを持っているように見えます。実はこれが、イヤイヤ期と呼ばれてしまう子どもの姿の一つなのです。

人間は誰しも「秩序感」というものを持っています。大人でも、物が整然と並べられているのを見て気持ち良いと感じたり、いつも同じ順序で物事が上手くいく方がストレスを感じにくかったりしますよね。乳幼児期の子どもにも、この感覚があるのです。

電車のおもちゃで遊んでいる時に、真っすぐに並べたり、積み木をピッタリ積んだりするのもこの秩序感の現れです。大人は、「ちょっと違うな~」と感じた時、自分で物を動かして環境を変えたり、「ま、いっか」と思ったりすることができますが、子どもはそうはいきません。だから、泣いたり怒ったりして「なんか違う~」を必死に表現しているのです。

では、この「秩序の敏感期」は、なぜ現れるのでしょうか?

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新子 由香里(あらこ ゆかり)

この記事を書いた人

新子 由香里(あらこ ゆかり)

専門学校卒業後、保育士として13年勤務。クラス担任はもちろん、主任保育士や人材育成部門を担当。二つ目の園でモンテッソーリ教育に出会い、日本モンテッソーリ教育綜合研究所にて3~6歳教師資格、0~3歳教師資格を取得。現在は、保育に活かせるモンテッソーリ教育をテーマにした保育士向けオンラインサロンや、モンテッソーリ教育導入支援、人材育成やマネジメントのお手伝いをしています。「モンテッソーリ教育をするのではなく、モンテッソーリになる」という言葉を理念に、子どもから学ぶことを大事にしています。

<ホームページ>
『モンテッソーリほいくのたね』
https://montessori-hoikunotane.com/
<Instagram>
https://www.instagram.com/montessori_hoikunotane/
<保育士向けオンラインサロン「ほいくのたねサロン」>
https://lounge.dmm.com/detail/5318/

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