絵本専門士になる前から、俺のそばにはいつも絵本があった
このコラムのタイトルは『絵本専門士うっちー先生の絵本ばなし』ですが、絵本専門士になってから絵本が好きで絵本の話をしているのではありません。幼少の頃から絵本に親しみ、本を読み続けてきていて、そして、保育士になり、より絵本が身近になったことで、えほんばなしをたくさんたくさん綴ってきたというわけです。確かに、絵本専門士になることで、絵本の活動が増えたり、仕事の幅が広がったりします。実際にこのコラムも、絵本専門士になったことでお声掛けいただき、7年間、自分の身の回りで起きた保育の中の絵本エピソードや、絵本作家との出会い、自分の絵本に対する考え方、保育での楽しみ方など多岐に渡りお届けしてまいりました。
俺はいろんな場所で絵本を届けています。読んで読んで、ときには歌って、また読んで… いつでもどこでも読んで子どもに届けてきました。

「絵本を読んでる時の内田先生は一番おもしろくてやさしい」とつい先日子どもたちに言われました。普段がどれだけ厳しいんだろうという疑問はわいてくるかもしれませんが、確かに絵本を読んでいる時は、やさしい自覚があります(笑)
一冊の漫画が教えてくれた、読書という名の「自分づくり」
絵本専門士は無期限の資格です。でも絵本専門士になってなくても絵本は読み続けていたと思います。保育士になっていなかったら絵本は読んでないかもしれない。……でもそんなifは考えられないか。保育が大好きで愛していますから。マンガ大賞2026を受賞した作品『本なら売るほど』を先日読みました。

児島青/KADOKAWA
この漫画は本が好きな人にはぜひ読んでほしい。あまり本を手に取らない人にも読んでほしい。この中で、このような考え方があり感銘を受けました。
「自分はこれまで読んできた本で出来ている」
自分の体は食べた物で出来ているのはよく聞きますが、読んできた本で出来ていると思ったことはなかったのです。
記憶には残っていなくても、俺は、生まれた時からめちゃくちゃ本をたくさん読んできました。読んでもらったり、自分で読んだり、子どもに読んであげたりしてきました。今では、日本一絵本を読んでいる男だと自負しています。
自分が読んであげた絵本がその子どもの人格形成の要素のうちの一角を担っていると考えると、絵本の選書、読み方、届け方はとても大切なのだと改めて気づかされます。覚悟と信念を持っていたいものです。
このコラムも(一応)読み物です。このコラムを読んでくださった方の読書経験として、その人を作るお役に立てていればいいなぁと思います。
どんなに科学が進歩しようとも
現在、情報メディアは多様になっています。特にタブレット端末は全小学生が持ち、電子メディアなしでは、余暇で使用するだけではなく、学習でも必需品となっています。限りある時間の中で、絵本を選んで手に取る子どもが減っています。これからもどんどん減っていくかもしれません。俺のするべきことは何なのか。したいことは何なのか。どんなに科学が進歩しようとも…
「それでも 俺は 絵本を読む」
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