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おもちゃの貸し借りができない子の理由とは?メカニズムと関わり方を解説

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おもちゃを取り合う子どもたち

読了目安時間は約2分です

言語聴覚士として長年児童発達支援に携わってこられた原 哲也さんの連載コラム。発達障害の子どもとの『遊び』について解説するシリーズの今回は、「おもちゃの貸し借り」がテーマ。一つひとつのプロセスに分解して考えていきます。

意外に難しい“貸し借り”のメカニズム

小太郎くんは4歳の男の子です。よくおもちゃを独り占めにしてトラブルになります。
今日もレゴを独り占めして遊んでいるところに、大翔くんが「貸して」と言ってきました。
「ダメ!」小太郎くんは怖い顔で大翔くんをにらみつけます。
このように、「貸して」と言ってもおもちゃを手放さない子がいます。

おもちゃの貸し借りは、いくつもの「できること」を積み重ねた上で初めてできるようになります。実は意外と難しい行動なのです。

ではどういう力が育つと「貸す」ことができるようになるのでしょうか。
レゴブロックで遊ぶ子どもの手元


貸し借りができるようになるまでに必要な力

それでは、一つひとつ見てみましょう。

①自分の物と他人の物の区別ができる(所有理解)

小さい子どもを観察した研究では、まず「これは自分の物」「これは相手の物」という区別が分かるようになることが、貸し借りができるようになる土台だとされています。

この区別が分かっている子ほど、物を分け合う行動が増えることが確かめられています。また、相手が「ちょうだい」とはっきり伝えたときの方が、子どもは物を渡しやすいことも分かっています。

②貸してもすぐ戻ってくることを理解できる

おもちゃで遊んでいる子ども
年齢の低い子どもは「貸す=あとで戻ってくる」と、「譲渡=あげてしまう・戻ってこない」の区別が付いていないことがあります。

渡してしまったら返ってこないと思っていると、「貸して」と言われた時、「取り上げられてしまう」と思うから貸す(渡す)ことができないのです。

しかし、年齢が上がるにつれて「これは戻ってくる」「この場合は戻ってくるが、この場合は戻ってこない」「これは借りたから自分が使って良いが、後で返す物だ」などと、状況の理解が細かくなっていき、「貸す」と「譲渡」の違いも理解できるようになります。

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原 哲也(はら てつや)

この記事を書いた人

原 哲也(はら てつや)

言語聴覚士・社会福祉士 一般社団法人WAKUWAKU PROJECT JAPAN代表理事。児童発達支援事業所「WAKUWAKUすたじお」代表。1966年生まれ、千葉県出身。大学卒業後にカナダの障害者グループホーム勤務、東京の障害者施設職員勤務を経て、29歳から小児障害児リハビリテーション専門職として、長野県の病院や市区町で発達相談や障害児の巡回相談業務に携わる。『発達障害児の家族を幸せにする』を志に、全国を駆け回り、乳幼児期から青年期までの発達障害児と家族の応援をおこなっている

<WAKUWAKUすたじおHP>
http://www.waku-project.com/

>>インスタグラム

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