意外に難しい“貸し借り”のメカニズム
| 小太郎くんは4歳の男の子です。よくおもちゃを独り占めにしてトラブルになります。 今日もレゴを独り占めして遊んでいるところに、大翔くんが「貸して」と言ってきました。 「ダメ!」小太郎くんは怖い顔で大翔くんをにらみつけます。 |
おもちゃの貸し借りは、いくつもの「できること」を積み重ねた上で初めてできるようになります。実は意外と難しい行動なのです。
ではどういう力が育つと「貸す」ことができるようになるのでしょうか。

貸し借りができるようになるまでに必要な力
それでは、一つひとつ見てみましょう。①自分の物と他人の物の区別ができる(所有理解)
小さい子どもを観察した研究では、まず「これは自分の物」「これは相手の物」という区別が分かるようになることが、貸し借りができるようになる土台だとされています。この区別が分かっている子ほど、物を分け合う行動が増えることが確かめられています。また、相手が「ちょうだい」とはっきり伝えたときの方が、子どもは物を渡しやすいことも分かっています。
②貸してもすぐ戻ってくることを理解できる

渡してしまったら返ってこないと思っていると、「貸して」と言われた時、「取り上げられてしまう」と思うから貸す(渡す)ことができないのです。
しかし、年齢が上がるにつれて「これは戻ってくる」「この場合は戻ってくるが、この場合は戻ってこない」「これは借りたから自分が使って良いが、後で返す物だ」などと、状況の理解が細かくなっていき、「貸す」と「譲渡」の違いも理解できるようになります。
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