「文字」を書く活動は、いつから?
園では何もしないというところもありますが、多くの園では年長さんになって小学校への進学が見えてきた頃に、「自分の名前を書けるようになる」という目標のもと、書く活動が導入されているのかなと思います。私が働いていた一般的な園でも、年長になって初めて「文字のワーク」が配られて、文字を書くということをしていました。
当時は言語の敏感期も文字を書くために必要な力も知らなかったので、文字を書ける子と書けない子がいても、なぜそんなに差があるのかが分かりませんでしたし、苦手な部分の捉え方も教え方も適切ではなかったと思います。
モンテッソーリ教育における「文字を書く」活動
今回は、モンテッソーリ教育の言語教育の中から、「文字を書く」ために必要な力やそれを獲得するための活動を紹介していきます。モンテッソーリ教育では、年長さんになってから“もうすぐ小学生”という理由で、文字を書かせたり練習させたりはしません。よく考えられた環境の中で、それぞれの発達や興味に応じて楽しみながら活動しているうちに、いつの間にか文字を書くための力が身に付いているからです。いざ、文字を書きたい! というときが来たときにはしっかり準備が整っている。これが、モンテッソーリ教育の面白いところです。
文字を「書く」ために必要な2つの力
モンテッソーリ教育では、「書く」ということを目で見た図を再生するだけの機械的な作業だと定義しています。わかりやすく言えば、「あ」という文字を発音できなくても、目で見て図として真似して書くことはできます。「○」を見て真似して書くのと同じだからです。そして、これを可能にするためには、2つの能力が必要だと言っています。
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