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脳科学者・茂木健一郎さんに聞く!「デジタルネイティブ時代」の子どもたちの脳の育み方

現代は、生まれたときからインターネットが身近にある「デジタルネイティブ時代」。この時代を生きる子どもたちに、大人はどのように対応していけば良いのでしょうか。今回は、ほいくisの3周年特別Webセミナーで登壇いただいた脳科学者・茂木健一郎さんにお話を伺いました。 

デジタルネイティブ時代とは 

生まれたときからインターネットがあることが当たり前の環境で育った世代は、「デジタルネイティブ」と呼ばれます。そして、そのような環境に生まれてくる子どもたちにとっては、動画を見て遊んだり、スマートフォンを操作したり、ということが当たり前のようになっていますよね。子どもたちに限らず、保育士さん自身も、物心ついた頃からインターネットが身近にある環境で育ったという方も多いのではないでしょうか。 
 
今回の「ほいくis」3周年特別Webセミナーのテーマは、そんな「デジタルネイティブ時代」に生きる子どもたちの脳の育み方について。脳科学者として、さまざまな分野・メディアで活躍している茂木健一郎さんに登壇いただきました。子どもの脳の発達の基本的な知識から、デジタルネイティブ時代の環境が保育に与える影響、そして個性と発達障害の話まで、脳科学の視点から解説いただいたお話は、さまざまな気付きが得られる必見の内容です。 
茂木先生のセミナーの様子

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“デジタルネイティブ時代の壁”はあるか? 

茂木先生のインタビューの様子
特別Webセミナーの公開に先立ち、収録が終わったばかりの茂木さんにインタビューをさせていただきました。脳科学の視点から、デジタルネイティブ時代を生きる子どもたちと保育者はどう関わっていけばよいのか? 大人が気を付けることや、できることはあるのか? 保育士目線で気になったことについて質問してみました。 

今回のテーマは「デジタルネイティブ時代の子どもたちの脳は、どのように育めば良いか」ですが、このテーマを選んだ理由は何ですか? 

 
「今の子どもたちは、ずっと映像を見ているとか、ゲームをしているとか、またそれに対する不安や、良い面・悪い面について質問されることが最近多いです。ただ一方で、今の時代はインターネットと切り離せないということも大人は理解しているので、そういった質問に対して『子どもたちをどう発達させていけば良いのか』、というテーマを設定しました」 
 
よく質問されるということからも、今の時代ならではの関心の高いテーマであることが分かりますね。 

子どもたちが集団生活をする中で「デジタルネイティブ時代の壁」というのはありますか? 

 
「セミナーの中で『心の理論』についてお話ししていますが、これはどの時代でも変わらず難しい“壁”ですね。子どもたちそれぞれで家庭環境は違っていて、昔はそれをお互いの家に行ったり来たりして遊ぶ中でなんとなく感じ取っていけたのですが、今の時代はそれがなくなってしまった。お友だちがどういう背景の中で生きているのかが分からないというのは、この時代ならではの“壁”かもしれません」 
 
この話を聞いて、確かに私が子どもの頃は、学校が終わるといつもお友だちと家を行き来して遊んでいたことを思い出しました。その時代ごとに遊び方の傾向も変わり、良い面もある一方で、だからこそ生まれる壁もあることを知りました。 

「SNS」と「リアル」の2つの世界で生きる 

茂木先生、インタビュアーまゆかのインタビューの様子

 SNSが当たり前にある時代で、「いいね」や「フォロワー」で自分の価値を見出そうとする傾向も感じられます。そんな中で、どのように自己肯定感を育めば良いでしょうか? 

 
「子どもたちは、『SNSの世界』と『現実の世界』の2つに生きていると思います。いいね数や再生回数、フォロワー数を気にするのもSNSの世界では良いのですが、一方で身近な大人がその子を認めてあげることも大事。現実の世界に居場所があれば大丈夫だと思います。そのためにも、大人がそのような価値観を持って向き合うことが大切ですね」 
 
SNSの世界で生きることを「悪いこと」とするのではなく、ひとつの居場所として受け入れること、またそのうえで現実の世界があるという価値観を持つことが大切なのだと感じられました。 

この時代、インターネットは切っても切れないものだと思いますが、子どもたちはどのように付き合っていけば良いでしょうか? 

 
「オンとオフの時間を明確にすると良いと思います。リアルでしか学べないこともあれば、ネットでしか学べないこともあります。例えば今では、現実とネットサービスを融合したスマホアプリも開発されていますよね。ネットで知識を得ることで、日常生活での学びがさらに深くなることもあります。うまくこの2つに触れながら付き合っていくことが大切だと思います」 
 
便利な世の中だからこそ、リアルでしか学べないことの感動や面白さを、より深く感じられるのかもしれません。今の時代ならではの特色や良さを活かしながら、身の回りに常にある自然など、リアルな体験も大切にしたいですね。 

ほいくisだけの特別な内容が盛りだくさん! 

ココ&ロロを手に持つ茂木先生とまゆか先生
今回の特別Webセミナーでは、「安全基地」「愛着(アタッチメント)」「子どもの個性」などのテーマを中心に、保育現場での実践にも役立つさまざまなお話を聞くことができます。ほいくisでしか聞けない特別講義ですので、この機会にぜひ会員登録をしてチェックしてくださいね。 
 
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脳科学者の茂木健一郎さん
茂木 健一郎(もぎ けんいちろう) 
1962年 東京生まれ。脳科学者 理学博士。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー 東京大学大学院客員教授 
東京大学理学部、法学部卒業後、同大大学院物理学専攻課程を修了。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て現職。クオリア(感覚質)をキーワードとして、脳と心の関係を探求し続けている。2005年に「脳と仮想」で小林秀雄賞を受賞、2009年に「今、ここからすべての場所へ」で桑原武夫学芸賞を受賞。また2006年~2010年にかけてNHK番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」キャスターを務めるなど、さまざまなフィールドで活躍している。 
 
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まゆか

この記事を書いた人

まゆか

「ほいくis/ほいくいず」専任ライター。
大学時代は福祉学科で児童福祉を専門に学ぶ。
学生時代から保育園でアルバイトをしつつ保育士試験の勉強を進め、独学で国家試験に合格。認可保育園での勤務経験を経て、知識を活かしてライターへ転身。絵本屋さん巡りが趣味。

<資格>
保育士/児童指導員/社会福祉主事

<Instagram>
https://instagram.com/hoikuis_mayuka?igshid=b342tonuonzi

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