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【Vol.2】エビカニクスのケロポンズが語る!子どもとの関わり方とは

ポーズをとるケロポンズのお二人
子どもも大人も思わず口ずさんでしまう名曲を生み出すケロポンズ。第1回目では、パフォーマーとして心掛けていることや、子どもたちとの楽しみ方を伺いました。第2回目は、子どもとの関わり方のポイントについて、お二人の経験を元に徹底的に掘り下げてお聞きしました。

子どもの気持ちを感じとる

大勢の子どもがいると、なかなか活動に馴染めない子や参加しない子もいますよね。お二人は、そういう子どもたちをどう巻き込んでいくのですか?

ポンさん(以下敬称略):コンサートでもやらない子はいます。でも、それは「やりたくないんだな」と思って、無理に巻き込もうとはしないですね。園でもそれを「〇〇ちゃん今はダンスの時間だからこっち向いて!」とか言うと、嫌いになっちゃうかもしれませんよね。やりたくないのか、恥ずかしいのか、何か嫌なことがあったのか、その子なりにやらない理由があるはずなので、それを無理強いしなくてもいいと思います。

ケロさん(以下敬称略):最初にちょっとみんなでくすぐりあうとか、雰囲気がやわらかくなるようなことをしてから活動に移るとか。お話しでもなんでも、先生の得意なことでいいと思います。

ポン:いきなりハードなことをやると子どもたちも目がテンになっちゃうので(笑)。少しずつ小さな遊びで温めていくのがいいかもしれないですね。

子どもたちが自分から「やりたいな」と思ってほしいですよね。保育業界でも「子どもの主体性を大切に」ということが言われています。大人は、子どもがやりたいと思うような環境を用意することが重要とされていますが…。参加していない子の気を引くようなやり方はありますか?

ポン:私たちは、大丈夫そうなら「どうしたの?」とか声をかけたりします。でも本当に閉ざしているときは、そっとしておきながらパフォーマンス中にその子の様子を見ています。

幼稚園のコンサートのときにも実際にありました。一番前に座っている女の子が、みんなでエビカニクスを踊った時に絶対にやりたがらなくて。その子は一切踊らなかったんですよ(笑)! でも、私は「この子は本当にダンスがやりたくなくてやらなかったんだな」と思って、自分の気持ちを貫いてくれたことがうれしかった!

ケロ:その女の子、パネルシアターとかは見てたんですよ。だから、本当に踊りたくなかったんだと思います。

ポン:それをこっちが無理矢理やらせてしまうと、「やりたくないのにやらされた」と思ってしまいますよね。自分の意思を貫いたことが、あの子の将来に続くと思います!

子どもの素直な反応がおもしろい!

パフォーマンスをしていての失敗談はありますか?

ケロ:いっぱいあります! 新しい遊びをやってみたら、全然ウケなかったり(笑)。

ポン:私が覚えているのは、ママと2歳児のつどいで『どうにもとまらない⁉』っていう歌で、みんなでグルグル走って追いかけ合えばいいと思って、わーって子どもを追いかけたら、子どもは知らない人が追いかけてくるから「ママー!」って8割泣いちゃった(笑)。

確かにびっくりしますね(笑)。そういうのも、4・5歳だとまた違うのかもしれないですよね。

ケロ:そうですよね。今日は失敗だなと思うと、気持ちが負けちゃうこともありました。気にしないでやればいいんだろうけど、つまらないって感じているのがお客さんにも伝わっちゃうんですよね。

ポン:見てる人の気持ちが吹き出しで出ているわけじゃないのに、すごく伝わる(笑)。

私も保育で新しい手遊びして、全然子どもにウケなくて「はやく終わりたい」って思うことありました(笑)。子どもがつまんないと思っているのが伝わって、自分も楽しくなくなっちゃうんです。

ケロ:わかります(笑)! 私たちも、それでその日のネタを変えることもあります。

ポン:すれ違いざまにこそっと耳打ちして(笑)。保育中だったら、子どもが好きじゃないなと思ったら早めに切り上げてもいいと思います。「はい、おしまい!」って(笑)。

ケロ:子どもは正直で、つまんないとすぐ集中力が切れるけど、おもしろいとグっと集中するから、それがわかると私たちも楽しいよね。

ポン:私たちはステージで新しい遊びや歌をやって子どもたちの反応を見つつ、「これは笑ったから毎回のステージに取り入れよう」とかしています。子どもたちの反応を受けながら日々、作品が完成していきます。


ステージ上では「自然体」

子どもたちの前で話すときには、話し方なども気をつけているのでしょうか?

ポン:「みんな~!」とか大げさにはやらないですね。「はいじゃあ次は~」という感じで、あえて普段どおりに話しますね。

ケロ:私たち、衣装とパフォーマンスは派手だけどしゃべりは結構普通です(笑)。例えば泣いている子がいたりしたら、普通に「どうしたのー?」と話しかけたりします。

お客さんとのコミュニケーションを積極的にとっているのですね。

ケロ:そうですね。ただ、保育になると30人くらいをひとりで見ているわけだから、ある特定の子だけコミュニケーションをとるわけにはいかないので難しいですよね。

ポン:でも、例えば活動に参加しない子がいたりしたらちょっと様子を見ていて、終わってから「どうしたの?」って声をかけるとか。そうすると、なんでそうしていたのか話してくれたりするのでコミュニケーションがとれるし、子どもの気持ちもわかりますよね。

ケロ:できる限り子どもに寄り添っていきたいですね。

子どもたちの気持ちを大切にしながらパフォーマンスをしているというお二人。保育の場でもポイントとなるようなお話しが盛りだくさんでした。次回は最終回! 実体験から得た作品作りのヒントを教えていただきます!

>>【Vol.1】エビカニクスのケロポンズに聞いた!子どもの心を掴む方法
>>【Vol.3】経験から得た作品作りのヒントとは?「エビカニクス」のケロポンズが子どもたちから学んだこと
 
ケロポンズ
増田裕子(ケロ)と平田明子(ポン)からなるミュージック・ユニット。平田が増田のバンド「トラヤ帽子店」のファンだったことが縁で1999年結成。あそびうたや体操の作詞、作曲、振付を手掛けるほか、親子コンサートや保育者を対象にしたセミナーなど精力的に活動を行う。代表作「エビカニクス」のYouTube動画再生回数は2019年6月時点で5,000万回を突破。NHK「おかあさんといっしょ」、BS日テレ「それいけアンパンマンくらぶ」への出演・楽曲提供、フジロックフェスティバル出演など、多方面で活躍中。

2019年6月で結成20周年を迎えるケロポンズ。
記念ベストアルバム・イベントなど目白押しです!

『エブリデイ あそぼう! ケロポンズ BEST』
ケロポンズ20周年を記念した、新曲&BEST曲全24曲がつまった2枚組ベストアルバム
【発売】2019年7月10日(水)
【価格】2,700円(税別)

20周年記念コンサート『ツイてる!ツイてる!エビカニフェス』
【日時】2019年8月4日(日)
 開場:13:00~ 開演:14:00〜16:00(途中休憩あり)
【会場】浅草公会堂(東京都台東区浅草1丁目38−6)
まゆか

この記事を書いた人

まゆか

「ほいくis/ほいくいず」専任ライター。とにかくよくしゃべる元保育士。絵本とジャニーズが生きがいです。
【Instagram】
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