対象年齢
3歳児/4歳児/5歳児『浦島太郎』とは
「浦島太郎」は、日本に古くから伝わるおとぎ話(昔話・民話)。一般にも広く知られていて、園でも歌や絵本でお馴染みですよね。浦島太郎がいじめられているカメを助け、そのカメに連れられて竜宮城に行き、戻って来たら長い年月が経っていて、失意の中でもらった玉手箱を開けたら…と、何とも不思議で幻想的なストーリーが子どもたちを夢中にさせる題材です。
このお話は、ダイナミックな場面転換と、見どころになるシーンでさまざまな演出の工夫ができるところがポイント。子どもたちがアイデアを出し合って、自分たちなりのオペレッタに仕上げられるよう取り組んでみてくださいね。
オペレッタ制作で参考になる絵本
定番の昔話ということもあり、絵本もたくさんあります。その中から、オペレッタの参考になる2冊をご紹介します。「うらしまたろう」絵本の古典
[うらしまたろう]著:時田 史郎
絵:秋野 不矩
出版:福音館書店
1974年(昭和49年)に発刊された定番の1冊です。古い時代の文献にまで遡って精査されたとのことで、昔から伝わってきた話を基にしっかりと組み立てられた内容になっています。まさに古典と言って良い絵本から劇のアレンジを考えるのも方法の一つですね。
子ども向けアレンジ版
[うらしまたろう]作:いもと ようこ
出版:金の星社
こちらは、人気絵本作家であるいもと ようこさんの手による1冊。柔らかくて可愛らしいタッチの絵が印象的ですね。小さい子どもでも理解しやすいよう難易度を下げてアレンジされているので、劇のベースや園での読み聞かせにもおすすめです。
生活発表会に向けての進め方
生活発表会は出し物をすることだけが目的ではなく、作り上げる過程を通して子どもたちの成長を促すことも大切な要素です。「浦島太郎」のお話には、「開けてはならない」と約束した玉手箱をなぜ開けてしまったのか?という問題提起の要素もあります。作り上げていく段階では、ぜひ子どもたちと一緒にそういったテーマについても話し合いながら進めて行くことをおすすめします。子どもたちなりの意見が反映された、そのクラスだけのオペレッタを目指して取り組んでみてくださいね。
オペレッタの構成
動画ではオープニングと場面転換のBGM、主要な場面で使う劇中歌をご紹介しています。物語の骨組みとなる基本的な曲は一通り用意していますので、ここにクラス毎のアレンジなどを加えていけば、オリジナルのオペレッタを作り上げることができます。<紹介する曲>
- オープニング「はじまりのうた」
- 効果音「カメいじめ」「子どもが逃げる」
- 劇中歌「竜宮城へ」
- BGM「魚たちの舞」
- エンディング「もくもくもく」
中には、ピアノが苦手という先生もいらっしゃると思います。動画内の実演コーナーでは、同時に手元の映像もありますので、運指の参考にしてみてください。
★追加の劇中歌・BGMが欲しい方は、藤本ちかさんの楽譜サイトから https://chikasong.thebase.in/items/68496286 |
「浦島太郎」のおすすめダウンロード素材
ほいくisダウンロードのコーナーでは、オペレッタ以外にもさまざまな「浦島太郎」関連素材を用意しています。活動内容に合わせてご利用ください。子どもたちと達成感を味わおう
生活発表会の準備は大変ですが、それだけやり終えた後の充実感や達成感があります。子どもたちと一緒に、その感覚を味わってみましょう。それでは皆さん頑張ってくださいね。【関連記事】