ステレオゲーム
「ステレオゲーム」は、1つの単語を1文字ずつに分けて出題者が複数人で同時に発声し、解答者は聞こえてきた文字を組み合わせて何の言葉か当てる、という遊びです。「聖徳太子ゲーム」と言われることもありますね。道具も準備も無しで出来るので、スキマ時間に取り入れやすい遊びです。また、出題者一人ひとりと解答者の距離を保ったままできるので、ソーシャルディスタンスを保てる、感染症対策に配慮した遊びでもあります。遠足のバスレクなどにもおすすめです。ルールのあるゲームなので、5歳児頃から取り入れるのがおすすめです。ちょうど文字に興味が出てきたり、新しい言葉をどんどん覚えていく時期ですね。ねらいやアレンジ例も解説していますので、是非参考にしてみてください。
難易度
★★★★★対象年齢
5歳用意する物・道具
- なし
遊びのねらい
保育園や幼稚園、認定こども園での遊びの活動では、ただ単に保育のひきだしの一つとして遊びを行うだけでなく、「ねらい」を意識して取り入れるようにしましょう。そうすることで、月案や指導案の作成にも役立ちますし、子どもたちの成長を促すことにもなります。- 周りの友だちや保育士の言葉をしっかり聞く
- 語彙力を増やし、想像力を豊かにする
期待される子どもの姿
- 言葉を考えるだけでなく、友だちの表情や動きを読み取る力が身につく
- 言葉遊びを通して、思考力や発想力をつける
遊び方
①お題を出す子を決めて、前に出ます。(文字数分の人数が必要です。簡単になり過ぎないよう、できれば3人以上にするといいですよ。)②先生がお題を決めて、1人1文字担当を決めます。
③「せーの」の合図でタイミングを合わせて、決めた文字を一斉に言います。
④他の子どもたちは解答者になって、聞こえた文字を組み合わせると何の言葉になるかを当てます。当てられたら成功です!
ポイント
お題のテーマをあらかじめ決めておく
慣れるまでは、「食べ物」「動物」「乗り物」など子どもたちにとって身近で分かりやすいテーマをあらかじめ決めてからお題の言葉を決めるのがおすすめです。テーマが分かっていた方が、なんの言葉を言っているか分かりやすくなりますね。出題者は大きな声で言う約束をしておく
先生が出題者を始めに行い、「このくらいの声の大きさで言うんだよ~」とお手本を見せましょう。お題を出す子が声が大きすぎたり小さすぎたりするとなかなか正解をするのが難しいという点を伝えられるといいですね。大きな声を出すのが苦手な子には、先生が一緒に言うようにするなどの配慮もしたいです。出題者がタイミングを合わせる
同時に聞こえてきた音を聞き分けて「なんの言葉を言っているのかな?」と考える遊びなので、タイミングを合わせて発声することが特に重要です。ルール説明の際に先生が複数人でお手本を見せたりして、わかりやすく説明しましょう。初めに何度か練習をしてみるのもおすすめです。出題者と解答者どちらもできるようにする
出題者・解答者は何度もメンバーを入れ替えて、繰り返し遊びましょう。特に出題者は前に出てみんなの前で話す楽しみがあるので、「やりたい!」という子が多いかもしれません。子どもたち同士で順番を相談してもらってもいいですね。「わかった!」と声を上げるルールにする
盛り上がってくると子どもたちは、当たった・当たらなかったをとても気にするので、最終的には「わかった!」というルールにしたり、その時の状況に合わせて環境をつくってあげることがポイントです。アレンジ例
お題の文字数を増やしていく
一度に複数人の言葉を聞くゲームなので、お題の文字数(出題者の人数)が増えれば増えるほど難易度が上がります。「3文字は簡単かな?」と思ったら、4文字、5文字…と段階的に文字数を増やしてみましょう。文字ではなく単語を聞き取るルールにする
元々のルールでは物足りなくなってきたら、お題を出す子はみんなで1つの単語を言うのではなく一人ひとりが1単語を言うルールにしてみるのはいかがでしょうか。より難易度が上がって、集中力がつきそうです。聞き取れた単語×1ポイントとして、何ポイント獲得できたかで競ってみても面白そうです。※掲載イラストや記事内容の 無断転載・二次利用、配布・加工は禁止とさせていただきます。
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