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子どものからだとプライベートゾーン|保育者が知っておきたい性教育の基礎知識

子どものからだとプライベートゾーン|保育者が知っておきたい性教育の基礎知識
医師専門家監修・性教育サイト「命育」の協力のもと、保育者として知っておきたい性知識について考えるシリーズ、第2回目は「プライベートゾーンをどう教える?指導のポイントと絵本・教材のご紹介 【幼稚園、保育園・小学校向け】」  をもとに保育者向けにアドバイスを加えて紹介します。 
ほいくisで過去実施したアンケートでも保育者の殆どは性教育について学んだことがある人は5.5%と少なく、日常の保育の中でも「興味本位に体を触る、見るなどする」ことに対してどう対応していいか悩む保育者も少なくありません。 

今回は、保育者として知っておきたい「子どもとプライベートゾーン」の考え方について命育の記事をもとに紹介します。 

子どものからだとプライベートゾーンとは 

性教育サイト「命育」によるとプライベートゾーンとは、 

プライベートゾーン(またはプライベートパーツ)とは、アメリカで発祥した言葉で、「他人に見せても触らせてもいけない、性的に関係ある、自分だけの体の大切な場所」とされています。具体的には、胸、お尻、性器、口。幼児から小学生の子どもに伝えておきたい、大切な性教育の要素です。

とあります。 

 保育者が子どものからだに触れるとき 

園生活の中で、保育者が子どもの着替えを手伝ったり、トイレの介助をしたりと子どものからだに触れる機会も多いと思います。保育に必要だからといって、からだを触っていいのではなく子どものからだは子ども自身のものであり、どのように触れるかについては子どもが決めることが出来る。そのうえで保育者として必要な対応をするという意識を持つといいでしょう。 
命育
性教育サイト命育 

保育者に向けてアドバイス  
保育者が補助のためならからだに触れてもOKとはいえ、たとえばお着がえのときに「ズボンぬがせるけどよいかな?」と、保育者が声かけし確認することを忘れずに。「~してもいい?」「いいよ/イヤだよ」の練習にもなります。 

子どもが他の人のからだに触るとき 

子ども同士であっても、保育者や保護者などの大人に対してでも勝手に他の人のからだに触れてはいけないことを伝えましょう。自分のプライベートゾーンも大事ですが、同時に他の人のプラベートゾーンも守られるものであると伝えます。 
命育
性教育サイト命育

保育者に向けてアドバイス  
園の先生や保護者の胸やお尻など、子どもがプライベートゾーンを触ったときには、「そこは大切なところだから、触られたらイヤだよ」とはっきり伝えることで、他の人にもプライベートゾーンがあることに気付くことができます。 

からだに触られたくないとき 

子ども、大人に限らず、からだに触られたくない、見られたくないときは「イヤだ」と意思表示できることを伝えましょう。その場から離れる、周りの大人の人にあったことを伝える事ことで自分の身を守ることになります。 

もちろん、保育者が子どもに対して「触らないでね」と伝えることも大切です。 
命育
性教育サイト命育 

保育者に向けてアドバイス  
人によって触ったり見られたりしたらイヤな場所はそれぞれ。その時々や環境によっても違います。プライベートゾーンに限らず、「からだのどこであっても」イヤな気持ちになったら「イヤだ」と言っていいことも、伝えたいポイントです。 


プライベートゾーンについてや、子どもたちが性暴力の加害者、被害者、傍観者にならないための教育は、文部科学省から発表されている「生命(いのち)の安全教育」では、幼児や小学生向けの教材で学ぶことができます。是非一度目を通してみてください。 
※参考:性犯罪・性暴力対策の強化について|生命(いのち)の安全教育(文部科学省ホームページ) 

 園でプライベートゾーンを伝えるタイミングは? 

命育によるとプライベートゾーンについて伝えるタイミングは 

・水遊びやプールなどの体の露出が増える時期(夏など) 
・日常生活のお着替え指導のタイミング 

が上げられています。 

その他、

カンチョーやスカートめくりなどプライベートゾーンのトラブルが発生したタイミング

も上げられています。 

事前に子どもたちに伝えることでなぜプライベートゾーンを守る必要があるのか、触ってはいけないのかなどの理解が進むはずです。 

このとき、「子ども同士のことだから」「男/女だから」といった大人の容認は、子どもの権利を侵害することになります。まず、大人である保育者がしっかりとプライベートゾーン・性教育の知識を身につけ、適切な対応をすることが求められます。 
命育
性教育サイト命育 

保育者に向けてアドバイス  
プライベートゾーンに関する日常的なトラブルによって、子どもたちが知らないうちに加害者にならないように、また被害にあったときに「イヤだ」と言えたり大人に話ができたりするように園や小学校などの集団の場でプライベートゾーンの知識を教えることが大切です。 

プライベートゾーンについて学ぼう 

無料で学べる!命育オリジナル教材 

プライベートゾーンを学べる教材
(命育オリジナル教材『YOUR NORMAL』。Amazonや命育サイトで販売中) 

今回、制作にあたり協力いただいている命育では、プライベートゾーンについて学べる教材やワークシートを提供しています。無料でダウンロードできるコンテンツもありますのでぜひご利用ください。 

性教育セミナー/ワークショップ情報はこちらから 
性教育教材ダウンロードページはこちらから 
 性教育教材オンラインサイトはこちらから 

子どもと関わる専門職向け手引き 

厚生労働省の事業の一環として、命育が作成した性教育の知識を伝えるための手引があります。保護者のみならず、保育者として子どもの体について基本的な知識からどう伝えるかという伝え方まで幅広く学べる内容となっています。 

命育サイトや厚生労働省のホームページからでも無料でダウンロードできます。 

専門職のための手引き(命育サイト内)はこちらから 
こども家庭庁 健やか親子21からはこちらから 

 まとめ 

子どものからだとプライベートゾーンついて、まずは保育者がしっかり学び理解することで子どもたちに伝えていくことが大切だということがわかります。子どものからだと性教育、プライベートゾーンについて園で取り組むなどの学ぶ機会が少ない中、国や命育などの団体が主体となり手引きなどの資料がまとめられいるので上手に活用してみましょう。この記事を学びのきっかけにされてみてはいかがでしょうか。 

また、命育では園・学校・PTAへ外部講師による出張講演や職員向けの研修会を行っています。本来であれば保育者なら知っておきたい知識がまだまだ追いついていません。専門家の講演を受講することで保育の質を高めたい、保護者のリクエストに答えたいなどご要望に応じたプログラムの提供が可能です。ぜひ、この機会に学びの場を作ってみませんか? 

>>お気軽にご相談下さい。お問い合わせはこちら 

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ほいくis(ほいくいず)編集部

この記事を書いた人

ほいくis(ほいくいず)編集部

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