保育士の昔といま~時代の移り変わりに伴う変化とは?
みなさん、こんにちは! 株式会社アスカでキャリアアドバイザーをしている、井原まゆみです。今回は「保育士の昔といま」というテーマで、保育士の待遇や労働環境などの変化ついてご紹介したいと思います。
それぞれの園の待遇や労働環境を詳しく知りたい! という方は、関連リンクに掲載しているページから相談申し込みなどができます。ぜひご活用ください。
それでは、早速「保育士の昔といま」についてお話します。
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変化その① 待遇の変化
まずは「待遇の変化」についてです。これまで、保育業界は給与が低いうえに、残業や持ち帰りの業務が多く、労働環境が厳しいというイメージが強くありました。
しかし、最近は保育士の業務がいかに重要か、社会からのイメージも変わってきており、少しずつではありますが給与の水準も改善されつつあります。
上のグラフは厚生労働省の調べによる、保育士の年収の推移です。 2013年まで下降気味だった平均年収も、それ以降は毎年増えており、2023年には397万円まであがりました。なんと、この7年間で約1.3倍に増えています。
②年収が上がった背景
背景その1. 保育士等キャリアアップ研修
年収があがった背景のひとつに、「保育士等キャリアアップ研修」があります。みなさんの中にも受講したことがある方も多いのではないでしょうか?保育士等キャリアアップ研修を受けた保育士は、処遇改善手当の支給対象になるので、給与アップを期待することが出来ます。 研修を受けるチャンスがある場合は、ぜひ積極的に受けることをおすすめします!
背景その2. 「借り上げ社宅制度」の導入
もう1つの要因が、「借り上げ社宅制度」についてです。借り上げ社宅制度は、一部の地域のみの制度となりますが、保育園が家賃の全額または一部を補助する、というとても嬉しい制度です。
各自治体によって利用規定はありますが、家賃の自己負担が少なくなることによって、保育士として働く人を増やしたり、辞めたりしてしまうのを防いだりする、ということに繋がっているようです。
給与の額面だけでなく、実質的な収入UPになりますので、仕事を探している際にはぜひこの制度をチェックしてみましょう。
変化その②「労働環境と働き方の多様化」
昔は、正社員で早番・遅番シフト制のフルタイム勤務が必須、というのが一般的でしたが、現代ではパートや派遣での勤務も増え、時間固定での勤務や土日祝日休みなど、柔軟な働き方が選択できるようになりました。
これにより、保育士が自分のライフスタイルに合わせた働き方を見つけやすくなり、家庭やプライベートと仕事の両立がしやすくなってきています。
また、女性が多い業界のため、昔は結婚・出産を機に退職する、というイメージが強かったのですが、現在は男性・女性問わず、育休を取得した後に現場に復帰し、子育てをしながら保育の仕事も続けていくという方も増えています。
さらに、有給休暇の取得や賞与・退職金の支給など福利厚生や待遇などを見直し、同じ園で長く働ける環境作りを心がけている園も増えてきました。
「園に通っている子どものため」だけではなく「現場の職員の働きやすさ」も大切にしていく時代に変わってきているのではないでしょうか。
変化その③「ICTの活用と情報共有の進化」
「現場の職員の働きやすさ」を大切にする一方で、保育の質も保っていかなければなりません。 そのためには、より効率よく業務を進めていく工夫も必要になります。
その一つとして、保育の現場でもICTの活用を進めている園が増えてきました。 皆さんが働いている園でも取り入れているところがあるのではないでしょうか。
昔は手書きの記録や対面での面談が主流でしたが、最近では保育記録のデジタル化が進んでいます。
連絡帳などもアプリで記入・配信し、保育の様子を写真付きで報告できるので、保護者が子どもたちの様子を把握しやすくなりました。 また、保育士同士の情報共有についても、デジタル化を導入している例もあります。
その他にも、保育料の自動請求や書類作成、写真販売・献立作成など様々なシステムを導入するようになってきています。
業務負担を軽減し、保育にかける時間を増やしていくことで、結果的に残業や持ち帰りの業務が少なくなってきている園が増えてきているようです。
保育ICTについてのアンケート結果
これは、ICT活用による業務負担の軽減についての調査結果です。
手書き書類の負荷の大きさや残業の多さ、資料作成にかける時間についての質問ですが、これをみると分かるように、ICTを利用していない園と比べて、ICTを使いこなせている園の保育士は、業務の負担感が小さく、残業も少ないようです。
ICTを上手く活用することで、業務の負担が軽減できているという様子をうかがうことができます。
変化その④「待機児童の減少」
ここまでは保育士の労働環境についてお話を進めてきましたが、次は保育業界全体に少し目を向けてみましょう。10年ほど前から問題となっている待機児童ですが、2017年の26,000人をピークに毎年減っていて、2023年には2,600名と10分の1まで減少しました。
待機児童が減った背景には、保育の受け皿の拡大もありますが、そもそもの出生数が減少しているということも大きく影響しています。
2016年に100万人を割ってからも年々減り続けていて、このままいけば、2040年には74万人になると言われています。
待機児童が減り、このまま少子化が進んでいくと「将来は保育士の仕事がなくなってしまうんじゃないか…」と不安になってしまうかと思いますが、そうではありません! 保育士さんの需要は、今後もどんどん増えていくと言えます。
少子化の今、保育士需要が高まる背景とは?
その理由のひとつが、「産休育休に対応するための人員」です。
先ほどお伝えしたように、産休・育休を取得する保育士さんが多くなってきています。
産休・育休の間は、当然ですが欠員となってしまうため、その枠を他の保育士さんで埋めないといけません。また、育休から復帰したあとは、短時間勤務に切り替える、などの働き方も増えているので、その分職員を手厚く配置する必要があります。
次に「保育士の配置基準の見直し」です。
近年では保育士の配置基準の見直しも検討されています。質の良い保育を目指すため、手厚い配置ができるような基準になるよう、ますます職員の数を増やしていく必要があります。
有効求人倍率からわかる保育士需要の高さ
みなさんは、有効求人倍率という言葉を聞いたことはありますか? これは「1人あたり何件の求人があるか」を示す数字です。
保育士の有効求人倍率は、2.5倍となっています。これは保育士1人あたり2.5件の求人がある、ということになります。ちなみに、全職種の有効求人倍率は、1.03倍です。保育士はその倍になるので、とても高い水準ですよね。今後も保育士の需要はどんどん増えていくことが予想されます。
保育士が働きやすい時代に変わってきている
今回は「保育士の昔といま」というテーマでお話しました。保育士の働き方は時代の変化と共に変わってきています。昔に比べると待遇や労働環境も随分と良くなり、世間からのイメージも少しずつ変わってきているのではないでしょうか。
保育士の働き方が改善されることは、子どもたちのより良い保育に繋がると私は思っています。
子どもたちが健やかに成長するためには、保育士も健やかに働ける環境が必要ですよね。保育士の仕事を安心して続けられる、ということが今後さらに重要になってくるかと思いますので、ぜひ働く際のポイントとして意識してみてくださいね。
各園の待遇や労働環境が知りたい!という場合には、関連リンクに掲載しているページからアスカに相談ができます。キャリアアドバイザーが相談に乗りますので、ぜひお気軽にお問合せください!
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