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ラララぞうきん|0歳の遊び【遊び方・ねらい解説】

ラララぞうきん
ねんねやおすわりなどの姿勢が多い0歳児~1歳児の子どもと遊ぶときにおすすめしたいのが「ラララぞうきん」です。軽やかなリズムに合わせて子どもとスキンシップをとれる遊びです。0歳児の子どもと「今日はどんな遊びを用意しよう…」と頭を悩ませる保育者の皆さんに役立つアイデアをご紹介します。
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「ラララぞうきん」とは

「ラララぞうきん」は、0歳の子どもとの定番の遊びの1つです。遊び歌を歌いながら触れ合いながら楽しむことが出来ますね。繰り返し遊ぶことで最初は反応が少なかった子どもが遊びの楽しさを知ってキャッキャと声を上げて笑うことでしょう。

今回は「ラララぞうきん」の基本的な遊び方、遊ぶ際の注意点、たっちやあんよができるようになってからのアレンジ遊びの方法をご紹介します。

難易度

★☆☆☆☆

対象年齢

0歳児/1歳児/2歳児 

用意する物・道具

  •  特になし


遊びのねらい

保育園や幼稚園、認定こども園での遊びの活動では、ただ単に保育のひきだしの一つとして遊びを行うだけでなく、「ねらい」を意識して取り入れるようにしましょう。そうすることで、月案や指導案の作成にも役立ちますし、子どもたちの成長を促すことにもなります。
  • スキンシップを通して子どもが安心感を持つ
  • コミュニケーションで親しみや共感を持つ

期待される姿

  • 心の情緒が安定する
  • 感覚機能の発達を促す
  • 感情が豊かになる

保育士の配慮と援助

体に触れてもらうことで、刺激で子どもがたくさん笑うことはとても大事なことです。ちょっとぐずってしまったときにもオススメです。

ラララぞうきんの遊び方

ラララぞうきんは歌に合わせて子どものからだにタッチして遊ぶ遊びです。1対1で行われるため、信頼関係やスキンシップによるコミュニケーションを図ることが出来ます。

遊び方

仰向けに寝た子どもと対面で向かい合い、リズムに合わせて歌いましょう。とにかく優しいタッチで遊ぶことが大切です。
チクチクチクチク 縫いましょう

①ラララぞうきん ラララぞうきん ラララぞうきんを縫いましょう
(身体全体を、頭から足先に向かって、さーっと撫でます)

チクチクチクチク チクチクチクチク チクチクチクチク 縫いましょう
(体を人差し指でツンツンつつきます。)
ザブザブザブザブ 洗いましょう
②ラララぞうきん ラララぞうきん ラララぞうきんを洗いましょう
ザブザブザブザブ ザブザブザブザブ ザブザブザブザブ 洗いましょう

(子どもの両手両足を持って、いろんな方向に振ってやさしく動かします。)
ギュッギュッギュッギュッ 絞りましょう
③ラララぞうきん ラララぞうきん ラララぞうきんを絞りましょう
ギュッギュッギュッギュッ ギュッギュッギュッギュッ
ギュッギュッギュッギュッ 絞りましょう

(手足をムギュッとつかんだり、交差させたりします)

④ラララぞうきん ラララぞうきん ラララぞうきんを干しましょう
パタパタパタパタ パタパタパタパタ パタパタパタパタ 干しましょう

(手の平で、やさしく体をトントンします)
ちいさくちいさく たたみましょ
⑤ラララぞうきん ラララぞうきん ラララぞうきんをたたみましょう
ちいさくちいさく ちいさくちいさく ちいさくちいさく たたみましょ
(両手両足をやさしく曲げたり伸ばしたりします)


遊び方のアレンジ

遊びをさらに発展させるアレンジ例をご紹介します。

たっちバージョン

歩けるようになって体がたったままで安定してきたらタッチバージョンで遊んでみましょう。

①ラララぞうきん ラララぞうきん ラララぞうきんを縫いましょう
(わきの下を持ち、体を持ち上げたりおろしたりする)
チクチクチクチク チクチクチクチク チクチクチクチク 縫いましょう
(たったままの体を人差し指でツンツンつつきます。)

②ラララぞうきん ラララぞうきん ラララぞうきんを洗いましょう
(わきの下を持ち、体を持ち上げたりおろしたりする。左右に優しくゆらしてもよい)
ザブザブザブザブ ザブザブザブザブ ザブザブザブザブ 洗いましょう
(脇の下を持ち洗濯機が回るような感じで子どもを時計回り、反時計回りにまわす)

③ラララぞうきん ラララぞうきん ラララぞうきんを絞りましょう
(わきの下を持ち、体を持ち上げたりおろしたりする。左右に優しくゆらしてもよい)
ギュッギュッギュッギュッ ギュッギュッギュッギュッ
ギュッギュッギ ュッギュッ 絞りましょう

(体を保育者に寄せる)

④ラララぞうきん ラララぞうきん ラララぞうきんをたたみましょう
ちいさくちいさく ちいさくちいさく ちいさくちいさく たたみましょ

(子どもは膝を曲げてからだを折りたたむ)

注意点 

遊びに取り組む上で、注意が必要なポイントをまとめました。

腕をひっぱらない

子どもの腕を強く引っ張ると肘内障(ちゅうないしょう)といういわゆるひじがぬける(亜脱臼)のじょうたいになりますので、強く引っ張らないように遊びましょう。

嫌がったらやめる

子どもが体をそらして嫌がったりした場合は、無理に行うことなく違う遊びをしたりしましょう。

ラララぞうきんで楽しく遊ぼう

特に用意するものがないため、ちょっとしたすきま時間やぐずりがちな時間帯に行うと子どもの気持ちもまぎれることでしょう。ふれあい遊びのレパートリーに加えてみてはいかがでしょうか?保育者の方もぜひ笑顔で取り組んでみてくださいね。

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杉本 綾子(すぎもと あやこ)

この記事を書いた人

杉本 綾子(すぎもと あやこ)

特定非営利活動法人 芸術と遊び創造協会 所属
長年の保育現場勤務を活かし保育園の園長を経て、現在、現場で頑張っている人同士がともに学び、「心の栄養補給」ができる人材を育てるために講座などを企画・運営している。
『幼稚園教諭二種免許・保育士』『おもちゃコンサルタント』『絵画指導スペシャリスト』『保育ナチュラリスト』『保育 あそび発達サポーター』などの資格を取得。多様な視点から、園での遊びや保育に役立つヒントを届ける。

<芸術と遊びらぼ>
https://artplaylab.jp/
<芸術と遊び創造協会>
https://art-play.or.jp/

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