転職したいかも… と思ったらすること
保育士の転職の一般的な流れ
転職を考えるにあたって、具体的にどのような方法があるのか、どのような流れで進めていくのか気になるところですよね。今回の記事では、上図のステップ2の求人情報の探し方について、詳しく解説していきます。応募の仕方によって使うサービスを決めよう
- インターネットなどで検索し、自分で直接応募する方法
- 紹介会社に登録し、エージェントに相談しながら応募する方法
「直接応募」する転職方法とは?
転職先の園と自分でやり取りをする転職方法
直接応募とは、自分で希望園を見つけ、見学や応募、面接から合否後の対応まで全て自分一人で行う方法です。一般的には転職サイトを利用して行われます。膨大な情報の中から、自分の求める条件に合う園を探すのは時間も労力もかかりますが、自分のペースで転職活動ができるというメリットがあります。また、応募先と直接やり取りができるため、応募先の印象がダイレクトに伝わりやすいという利点もあります。直接応募は、目指す保育や条件に明確な希望がある人や、自分の意思ですすめたいという人にぴったりな方法です。
では、直接応募を利用して転職する具体的な方法をご紹介します。
①転職サイト(求人サイト)を利用
ほいくisのモニターアンケートでも転職する際に利用した人が2番目に多かった方法です。転職サイトの中でも自分で条件を指定して検索をし、希望する園と直接、自分で面接の調整を行うタイプのサービスです。履歴書や職務経歴書なども自分で用意します。登録しておくと「スカウト機能」といって保育施設側からお誘いが来ることもあります。サービスが充実しているためストレスなく転職先を探しやすいです。応募の流れ
インターネットで保育職に特化した求人情報サイトを検索し、そこから更に希望条件を入力して求人情報を閲覧します。気になる園があればサイト上から問い合わせまたは応募し、園の担当者から連絡が来るのを待ちます。向いている人
検索するのが好きな人・得意な人、自分のペースで動きたい人、何に重点をおいて転職をするかがはっきりしている人、応募先と直接やり取りしたい人向いていない人
自分一人での転職活動に不安がある人、情報収集が苦手な人、時間をかけたくない人、インターネットが苦手な人サービスを提供しているサイト(一例)
ジョブメドレー | 医療・介護・ヘルスケア分野に特化した求人情報サイトで、保育士向けの求人も多い。応募内容が直接事業者に届き、応募先とのやり取りがスムーズに行える。 |
ホイシルワークス | 保育・教育施設向けのICTシステムを提供するコドモンが運営する求人サイト。保育専門の求人サイトで、施設の規模や働き方などの細かい条件を指定しての検索が可能。 |
②保育園・保育施設の求人ページを利用
転職したい園の検討がついている場合、その園が持っているホームページの「求人」「リクルート」「採用サイト」といったページを見てみましょう。応募の流れ
インターネットで希望する保育園のホームページを検索し、求人情報が掲載されているかを確認しましょう。見学や応募方法について、掲載されている指示に従いそれぞれ対応します。不明点があれば、直接園に問い合わせをしましょう。向いている人
検索するのが好きな人・得意な人、自分のペースで動きたい人、何に重点をおいて転職をするかがはっきりしている人、応募先と直接やり取りしたい人向いていない人
自分一人での転職活動に不安がある人、情報収集が苦手な人、時間をかけたくない人③ハローワークを利用
全国に500か所以上あるハローワークでも保育士の求人を取り扱っています。求人募集を出す保育園側の費用が無料なので小規模の保育園でも求人を出しやすく、転職サイトに掲載されていない求人が見つかることも。ほいくisのアンケートでは転職に最も利用したことが多かった方法でした。応募の流れ
ハローワークに来所するか、自宅のパソコンで求職申込をします。登録後、ハローワークにて職員と面談し、希望の求人が見つかれば応募します。ハローワークの開所時間は基本的に平日の8:30〜17:15までですので、開所時間内に来所する必要があります。向いている人
平日の日中に時間が取れる人、相談しながら転職活動をしたい人向いていない人
平日の日中に時間が取れない人、転職活動を代行してほしい人④求人特化型検索エンジン
インターネット上に公開されたさまざまな求人情報をまとめて表示してくれるサービスです。応募の流れ
インターネットで求人特化型検索エンジンを検索し、そこから更に希望職種や希望条件を入力して求人情報を閲覧します。気になる園があればサイト上から問い合わせまたは応募し、園の担当者から連絡が来るのを待ちます。向いている人
検索するのが好きな人・得意な人、情報を取捨選択できる人、保育職以外にも興味がある人向いていない人
自分一人での転職活動に不安がある人、情報収集が苦手な人、保育職の求人のみを探している人サービスを提供しているサイト(一例)
Indeed | 世界最大規模の求人検索エンジン。様々な媒体に掲載された求人情報を一括で検索できる |
求人ボックス | 2015年からサービスを開始した求人検索エンジン。Indeedと同様、さまざまな媒体の求人情報を一括で検索できる。 |
「相談できる」エージェント応募とは?
転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談しながら転職をすすめる方法
忙しく仕事をしながら時間を有効活用して転職活動をすすめたい人におすすめの方法です。エージェントとは「代理人」のことです。保育士の転職サービスのなかでは、転職サービスを提供する会社を「転職エージェント」と呼び、そこに属している仕事を紹介したり調整するスタッフをキャリアアドバイザーと呼んでいる会社もあります。担当者に自分の希望を伝えることで、自分に代わって求人を探し、見学や面接の日程調整などの転職に必要なさまざまな手続きを行ってくれます。希望先とのやり取りも全て代行してくれるため、現在の仕事に集中しながら、安心して転職活動に臨めるのもメリットです。 すべて無料で行ってもらうことが出来ます。
①転職エージェント(人材紹介会社)
転職エージェントとは、仕事の相談や転職先などを紹介するキャリアアドバイザーを通じた転職サービスを行っている会社です。登録後、転職先の紹介はもちろん、面接の日程調整や勤務条件の調整など心強いサポートをを行ってくれます。応募の流れ
各人材紹介会社のサイトから登録をし、担当者と電話や対面にて面談をします。面談で聞き取った希望条件などを元に担当者が求人を探し、条件に近いものがあれば紹介してくれるシステムです。応募からその後の先方とのやり取りも全て担当者が行ってくれます。向いている人
現在の仕事に集中しながら転職活動をしたい人、時間を有効活用したい人、助言を聞きながら転職活動をすすめたい人、電話が苦ではない人向いていない人
自分のペースで転職活動がしたい人、電話が苦手な人サービスを提供しているサイト
保育士ワーカー | 株式会社トライトが運営する保育士の転職エージェント。求人の閲覧だけでも気軽に利用できるため、ゆくゆくはアドバイザーに相談したいという人にもおすすめ。 |
マイナビ保育士 | 人材大手のマイナビが運営する、保育士に特化した転職エージェント。大手のノウハウを活かし、さまざまな転職サポートを提供している。 |
②転職フェア
転職フェアとは、各保育園がブースを開き、求職者に対して園の雇用条件や仕事内容などを説明する、合同説明会です。一度に多くの保育園から話を聞くことができ、運営する法人の採用担当者や、園長・主任などの園職員と実際に話すことができるため、自分の希望の条件と合う園を探すことができます。転職フェアには、転職エージェントが実施するものや自治体が実施するものなどがあり、それぞれ規模やブース数もさまざまです。
一般向け転職サイト・転職エージェントとの違いは
では、CMなどで目にするリクナビやビズリーチなどに代表される一般の会社員向けの転職サイト・転職エージェントとの違いは何でしょうか?見てみると、いずれも保育園の求人はほぼ取り扱いがありません。
保育園への転職を検討している場合は、保育業界に精通し、保育園ならではのルールや実情を熟知している保育士向けの転職サイト・転職エージェントの使用がおすすめです。元保育士だったアドバイザーも多く在籍するため「わかってくれている感」があるとの声も。保育士向けの転職サイト・転職エージェントでは、保育士の転職に特化したサポート体制が充実している媒体も多く、働きながら安心して転職活動を進めることができます。
転職サイトと転職エージェントの比較
直接応募の代表的な転職方法である「転職サイト」とアドバイザーに相談しながら転職する方法の「転職エージェント」の比較をしてみました。こうしてみると、
- 転職サイトは、自分で決められるので自分のペースで進めることが出来るが、その分個人の努力も必要
- 転職エージェントは、相談しながら決められるがその分相談する時間や労力が必要
転職サイト・転職エージェントは複数利用してもいい
比較してわかるように、転職サイト・転職エージェントは、それぞれ利用するメリットが異なります。転職を成功させたいのであれば、目的や優先度に応じて、両方利用することをおすすめします。転職サイトや転職エージェントを複数登録することで、選択肢を広げ、幅広い視点で転職活動をすることができます。次に、複数登録する3つのメリットについて解説します。①選択肢が広がる
保育園によって契約している転職サイト・転職エージェントが違うため、会社によって掲載されている求人数が異なります。複数の転職サイト・転職エージェントを利用することで、選択肢が広がると共に、多くの求人の比較が可能になります。②相性の良いアドバイザーに出会える
転職エージェントを利用する場合、担当のアドバイザーによって対応もさまざまであり、無理に転職を進める人もいれば、寄り添った対応をしてくれる人もいます。転職エージェントの掛け持ちで、自分に合った担当者に出会える可能性が広がります。③得意エリアの違い
大手の転職エージェントで取り扱っている求人は全国に対応しているものが多いですが、中には、得意のエリアを持った転職エージェントもいます。関東、関西、九州など、自分が転職を希望するエリアに特化したエージェントも併せて利用することで、それぞれのエージェントの良さを活かして転職活動をすすめられます。まとめ
今回は、ゼロから始める保育士の転職のなかでも「直接応募と転職エージェントによる応募」について比較しながら解説しました。転職活動は不安も多いですが、転職サイトや人材エージェントをうまく活用することで、希望に合った保育園に巡り合うことができます。自分に合ったベストな方法で、楽しみながら新しい職場を探してみてくださいね。この記事を読んで、転職エージェントってどうなんだろう?と少しでも興味を持ったかもしれません。ほいくisの姉妹サイト「ほいくisお仕事探し」では、あなたに合った働き方を保育士業界に特化したプロのアドバイザーが相談に乗ったうえで無料でご紹介します。
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