「転職理由」どう答えたらいい?保育士が面接で注意したいこと

転職と書かれたカードを持つ女性
転職活動をしていると避けては通れない質問が、「転職理由について」。保育士も例外ではありませんが、保育士ならではの事情もあり面接の中でも特に悩む質問のひとつです。今回は、面接での注意点や答え方についてご紹介します。

転職理由で多いのは?

退職届の封筒と便箋
個々でさまざまな退職・転職理由が見られる保育士の仕事。その中でもよく聞かれる理由にはどのようなものがあるのでしょうか。

例)
  • 人間関係
  • 給与が割に合わない
  • 待遇面での条件の不一致
  • 体調不良
  • 保育方針の不一致
  • 仕事量の多さ
東京都が2018年(平成30年)に実施した「東京都保育士実態調査」によると、退職意向理由を聞いた項目では、「給料が安い(68.7%)」「仕事量が多い(61.9%)」のほか、「職場の人間関係(37.1%)」「健康上の理由(体力含む)23.7%」といった結果が見られました。

人間関係については園長や先輩保育士との関係性だけでなく、保護者との関係性も含まれます。多くの人と関わる仕事でもあるので、悩みを抱えている人も多いかもしれませんね。

参考:東京都保育士実態調査 2018年(平成30年)/東京都

理由を伝えるときの注意点

スーツを着た女性
転職理由の中には、素直に伝えてもいいものと少し工夫が必要なものがあります。しかしどんな理由であっても「これは押さえておきたい」という話し方のコツもあるので、確認しておきましょう。

園のことを調べておく

面接時の必須条件とも言えますが、応募先の園を調べておくことは転職理由を伝えるときにも役立ちます。「この園であればこのように働けると思ったから」という理由に繋げることができるので、保育方針などをしっかりと確認しておきましょう。

マイナスな発言は避ける

これは転職理由に限らずですが、前職にどれだけ不満があったとしても悪口や愚痴になるようなマイナスな発言は避けましょう。「採用しても、不満があると同じように言われるかもしれない」という良くない印象を与えてしまいます。面接では、言い換え術をうまく使うことがポイントになってきますよ。

素直すぎず適度な距離間で

素直に伝えづらかったり、明言を避けた方が良い理由もあるのが事実ですが、嘘をつくのも良くないですよね。転職理由は「嘘ではないが素直すぎず、面接官と適度な距離間を保って」話すようにすると良いかもしれません。

【パターン別】転職理由の答え方

気をつけたい話し方を知ったところで、ここではさまざまな転職理由別に答え方のポイントをご紹介します。

人間関係が理由の場合

ベテラン保育士と新人保育士
「先輩と合わない」「保護者との関係性がうまく築けなかった」など、人間関係を理由に転職をする場合、そのまま伝えてしまうと「ここに来てもうまく人間関係を築けないのではないか」とマイナスのイメージを与えてしまうことがあります。また、前職の園や人の悪口になるような言い方はNG。この理由のときには、ポジティブな言い換え術を使いましょう。

例)
「先輩とやり方が合わず、うまく連携が取れずにもめてしまった」

「前職では先輩とペアを組ませていただき、自分とはまた違った視点での保育を学ぶことができました。人によって異なるさまざまな保育のあり方を知ったうえで、やはり自分自身では『子どもの主体性を大切にした保育がしたい』と感じ、貴園の保育方針に魅力を感じました」

待遇面の場合

給与、福利厚生、残業など働く待遇面に不満があって転職をする場合も、素直すぎる回答は避けておきましょう。「キャリアアップをしたい」ということに視点を当てて話すと向上心が見えて良いですよ。

例)
「前職は給料が低すぎて割に合わなかった」

「前職ではキャリアアップ制度がまだ確立されておらず、今後の自分のキャリアを見つめ直したときにどうなっていくのか不安を感じる部分がありました。貴園では研修制度や評価制度が充実しており、保育士としての自身の経験や努力が反映されていくのではないかと思い志望いたしました」

また残業を理由にする場合は、言い方に気をつけながらある程度素直に話しても良いでしょう。残業の理由は園ごとでさまざまです。行事前や他の先生のフォローなどでどうしても残業が必要な場面もあるため「残業はしたくない」という趣旨ではなく、あくまで“効率よく働くこと”に焦点を当てた内容で話すようにしましょう。

例)
「残業が多くて毎日帰りが遅いことが嫌だった」

「前職では時間外勤務が多く、自身のプライベートの充実をはかることが難しい環境にありました。貴園では、業務の効率化に積極的に取り組んでいるとお聞きしました。プライベートの充実は質の良い保育にも繋がると考えており、効率よく働くことでメリハリをつけた勤務ができるのではないかと思い転職を考えました」

体調不良の場合

腰に手を当てる男性保育士
保育士には腰痛や喉の痛み、膝の痛みなどいわゆる「職業病」がつきものです。また、それ以外でも病気を患ってしまったということもあるかもしれません。前職を体調不良で退職した場合は素直に伝えておきましょう。そのときに、「もう治っているため、この職場で元気に働くことができる」ということを併せて伝えることがポイントです。

例)
「腰痛で動けなくなり、現場に出ることができずに辞めてしまった」

「私は前職で腰を痛めてしまい、日常の動作にも支障が出てしまったことから健康を優先して退職を決めました。しかしまた保育に復帰したいという思いでしっかりと休養をとり、腰に負担がかからない動き方などを学び、現在は回復し問題なく生活ができています」

保育方針の不一致の場合

この理由は比較的素直に答えても良い反面、内容には注意が必要です。「あの園の保育はひどかった」「先輩の保育方針は理解できない」など、前職の保育を否定するような言い方はNG。応募先の園が「より自分の求めている保育に近い」というポジティブな部分を伝えましょう。

例)
「前職の園のやり方が合わなかった」

「前職では、保育士が子どもたちに物事の答えを教えながら進めていく方針でした。しかし子どもと関わる中で、『子どもたちの考えややりたいことに任せて見守っていく保育をしてみたい』と思いました。貴園を見学をさせていただいた際に、保育士の皆様と子どもが対等な立場で話し合いをしながら考えて行動していく保育をしている様子を見て、『私が目指す保育はこれだ』と思い、貴園を志望いたしました」

前向きな姿勢で面接に

さまざまな転職理由があるかと思いますが、面接には前向きな姿勢を示して臨みましょう。自分に合った素敵な職場を見つけられると良いですね。

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まゆか

この記事を書いた人

まゆか

「ほいくis/ほいくいず」専任ライター。とにかくよくしゃべる元保育士。絵本とジャニーズが生きがいです。
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